他人から受けた恩恵を忘れ、その恩に報いることをしないこと。また、そのような態度や行為を指す。恩知らずともいう。
自己を忘れること。ある物事に深く没頭し、我を忘れた状態に至ることを指す。例えば読書や芸術創作などに熱中し、周囲のことが気にならなくなるような境地を表す。
忘失とは、記憶から完全に消え去ることを指し、また物事を忘れた結果として失うことも意味する。同音の「亡失」と書く場合には、物が行方不明になることや紛失することを表す。
忘年とは、年の終わりに一年の労苦を忘れて慰めることを指し、年忘れともいう。また、年齢の差を気にせず交わることや、老いを忘れて振る舞うことも意味する。
憂いを忘れることを意味し、そこから転じて憂いを忘れさせる酒の別称ともなる。また、そのような効能にちなみ、萱草(かんぞう)の別名としても用いられる。
記憶していた事柄を失うこと。過去の経験や知識が意識から消え去り、思い出せなくなる状態を指す。
坐忘とは、静かに座して心を鎮め、あらゆる雑念を捨て去り、自我すらも忘れ去った無我の境地に至ることを指す。
忘れないように書き留めておくための記録。後で参照できるように、覚えておきたい事柄や用件などを簡潔に記したもの。
ムラサキ科の多年草で、ヨーロッパを原産とする。園芸上では春の花として一年草扱いで栽培され、観賞用に親しまれている。茎や葉には柔らかな毛が密生し、春先に青紫色の小さな花を穂状に多数咲かせる。
貴人多忘とは、地位の高い人や目上の人は多忙であるため、些細な事柄を忘れがちであるという意味を表す四字熟語である。転じて、相手が自分との約束や過去の出来事を忘れている場合に、遠回しに非難したりからかったりする際にも用いられる。故事は『唐摭言』に由来する。
蓼虫忘辛とは、蓼の葉を食べる虫がその辛さを忘れてしまうように、人は苦しい環境に長くいるとその苦しみを感じなくなるというたとえです。苦難に慣れてしまい、かえってそれが当たり前になってしまう状態を指します。
恩を受けたことを忘れ、その恩義に背くことを意味する四字熟語。受けた恩を顧みず、義理を欠く行為を指し、一般に「恩を忘れ義に負く」と訓読される。
発憤忘食は、学問や人生の難題に直面し、その解決に熱中するあまり食事さえ忘れてしまうほど没頭する様子を表す四字熟語である。『論語』に由来し、精神を奮い起こして物事に専念する姿勢を強調する表現で、「憤りを発して食を忘る」と訓読される。
廃忘怪顛とは、物事を忘れ去り、常軌を逸した奇異な言動にふけることを意味する四字熟語である。日常の規範や常識を捨て去り、常人には理解しがたいような奇抜な振る舞いに耽る様を表す。
廃寝忘食は、寝ることも食事をとることも忘れるほど、一つのことに熱中して没頭する様子を表す四字熟語である。『魏書』「趙黒伝」に由来し、「寝しんを廃はいし食しょくを忘わする」と訓読される。ここでの「廃」はやめる意、「忘食」は食事を忘れる意で、文字通り寝食を惜しんで物事に専念することを意味する。
『荘子』外物篇に由来する四字熟語。真意を理解した後には、それを伝える言葉そのものにこだわる必要はないという意味。言葉は本来、意味を伝えるための手段に過ぎず、本質を把握すれば表現形式に固執する必要がないという、道家の言語観を表している。