早稲と晩稲の中間にあたる時期に収穫される稲の品種を指す。
水田で栽培されるイネの品種を指す。陸稲に対する語であり、通常「みずいね」とも読まれる。
早稲とは、通常の稲よりも早い時期に成熟し収穫できる稲、またはその品種を指す。晩稲(おくて)に対する語である。
晩稲は、通常の品種よりも成熟期が遅い稲を指す。早稲(わせ)に対する語であり、秋の深まる頃に収穫される。表記としては「奥手」と書くこともある。
雷雨の際に空中で発生する放電現象による電光を指す。古くは稲の実る時期に多く見られることから、その光が稲を実らせると信じられ、この名がついた。同義語に「稲光」があり、「電」の字を用いて表記することもある。
稲の茎の先端に実る穂の総称で、多数の籾が房状についている。秋の収穫期には黄金色に色づき、重みで垂れ下がる様子が特徴である。
稲荷とは、五穀を司る神を指し、その神を祀る神社をも意味する。また、俗信においてはこの神の使いとされるキツネの別称としても用いられる。さらに、キツネの好物とされる油揚げ、あるいはそれを用いたいなり寿司の略称としても使われる。
稲魂は、稲をはじめとする五穀の実りを司る神霊を指す。食物、特に稲の霊威を神格化したもので、稲荷信仰において祀られる神である。表記は「倉稲魂」とも書かれる。
稲幹とは、イネの茎の部分を指す語である。稲の穂や葉を支える中心となる太い部分を表し、収穫後に残る藁の元となる。
奠稲は、神仏に供えるために特に清めた米のことを指し、洗い清めた米という意味で用いられる。あらいよねやかしよねとも呼ばれ、神事において清浄な供物として捧げられるものである。
粳稲は、米粒に含まれるデンプンの性質により、炊いた際に粘り気が少なく、粒立ちのよい粳米(うるちまい)を実らせる稲の品種を指す。糯稲(もちいね)の対義語として用いられる。
倉稲魂は、五穀、特に稲の霊威を司る神を指す。宇迦御魂や稲魂とも表記され、その読みは「うかのみたま」のほか「うかたま」ともされる。
稲熱病は、いもち病菌の寄生によって引き起こされるイネの病害である。主に葉や茎に褐色の小さな斑点が生じ、進行すると稲の生育が阻害され、実りが著しく悪化する特徴がある。なお、「とうねつびょう」と読む場合もある。
公廨稲とは、律令制のもとで地方行政の財政を支えるために設けられた官有の稲を指す。地方官衙の運営費用などに充てられたもので、「くげとう」とも読まれる。
稲舂虫はショウリョウバッタの別称であり、バッタ科に属する昆虫を指す。その名は、稲を搗くような動作に似た独特の動きや、水田など稲作に関わる環境に生息することに由来するとされる。
稲麻竹葦は、稲や麻、竹や葦が群生する様子から転じて、人や物がひしめき合い、数多く入り乱れているさまを表す。また、周囲を幾重にも取り囲んでいる状況をも指す。『法華経』「方便品」に由来する四字熟語である。