石竹はナデシコ科の多年草で、中国を原産とする。葉や茎は白みを帯び、初夏に白や紅色の五弁花を咲かせる。観賞用として栽培され、カラナデシコとも呼ばれる。漢名に由来する名称であり、「瞿麦」と書くこともある。
竹筒(ささえ)とは、竹を筒状に加工して作られた容器のことで、かつては酒を入れて携行するために用いられた。表記は「小筒」と書くこともある。
剣道の稽古において使用される竹製の模擬刀で、四つ割りにした竹を合わせて束ね、先端にせん(皮製の先革)とつば(鍔)を付け、柄を革で巻いて構成される。
竹馬とは、二本の竹に足をかける部分を取り付けて乗り、上部を手で持って歩く遊具を指す。また、葉の付いた竹竿を馬に見立て、子供が跨るようにして遊ぶものもいう。高足とも呼ばれる。
古代中国において文字を記録するために用いられた細長い竹の札を指し、これらを紐で綴じ合わせて書物とした。また、そのような形態の書籍そのものを指すこともある。「チッカン」とも読まれる。
竹が群生している林や藪を指す。特に、竹が密集して生い茂る場所を表し、仏教用語として「竹林精舎」のように古代インドの寺院名にも用いられる。
魚肉のすり身を竹などの棒に巻きつけて焼き、あるいは蒸した後に棒を抜き取り、筒状に成形した加工食品。その断面が竹の切り口に似ていることからこの名がある。
苦竹はイネ科のタケの一種で、古くに中国から渡来し、日本各地で野生化している。竹の子は食用とされ、材は細工や建築に用いられる。漢名に由来し、「真竹」とも表記する。読み方は「にがたけ」や「クチク」ともされる。
修竹とは、すらりと伸びた美しい竹のことを指し、またそのような竹が群生している竹林や竹やぶの様子も表す。表記としては「脩竹」と書くこともある。
弱竹とは、細くしなやかな性質を持つ竹の総称で、特に若い竹を指す。また、メダケの別称としても用いられる。
淡竹はイネ科のタケの一種で、中国を原産地とする。高さは約十メートルに達し、幹の表面には白い粉が付着している特徴がある。若芽である竹の子は食用とされ、成長した材は工芸品の材料として用いられる。別名として、クレタケやカラタケとも呼ばれる。
爆竹とは、竹筒や紙筒に火薬を詰めて点火し、大きな音を立てるもので、主に祝祭の際に用いられる。その起源は中国にあり、青竹を焼く音で鬼を追い払う正月行事に由来するとされる。また、日本では正月の左義長で門松や注連縄を燃やす火のことも指す。
竹が群生している場所を指し、竹林や竹藪と同義である。漢字表記としては「篁」とも書く。
竹光とは、竹を削って刀身に見せかけた模造刀を指す。また、切れ味の鈍い刀を嘲る表現としても用いられ、これは刀工の名に「光」の字が多く使われることに由来する造語である。
呉竹はハチクの別称であり、中国の呉の地から渡来したことに由来する。淡竹とも呼ばれる竹の一種である。
幹竹はハチクやマダケの別称であり、特に枯れた状態の竹を指す。この語は「幹竹割り」という表現で用いられ、物事を縦に勢いよく切り裂く様子を表す際にも使われる。
漢竹とは、中国から日本に伝来した竹の総称であり、寒竹や真竹、淡竹などが含まれる。唐竹とも表記される。
竹篦は、禅宗において修行僧を戒めるために用いられる竹製の細長い棒を指す。また、転じて、人差し指と中指を伸ばして揃え、相手の手首などを打つ仕草や遊戯をも意味する。読みは「しっぺい」であり、「たけべら」と読む場合は、竹を薄く削って作ったヘラ状の道具を指す。
竹を細く割って削り、細長い棒状にした材料を指す。竹細工や工芸品の製作に用いられ、模型の骨組みなどにも使われる。
竹瓮(たっぺ)は、竹を筒状あるいは籠状に編んで作られた漁具の一種で、魚を捕獲するために用いられる。主に河川や浅い水域で使われ、魚が中に入りやすい構造となっている。地域によっては「たつべ」とも読まれる。
竹帛とは、紙が普及する以前に文字を記す媒体として用いられた竹簡や絹布を指し、転じて書物や歴史書のことを意味する。古代中国において重要な記録は竹や絹に書かれたことから、この語が生まれた。
竹柏はマキ科の常緑高木を指す名称である。漢名に由来し、「なぎ」と読むほか、「チクハク」と音読みすることもある。
ハチクの変種で、小型のタケの一種である。幹は細く、外皮が紫色を帯びた濃い黒色を呈するのが特徴で、観賞用や細工物の材料として栽培される。表記は「黒竹」とも書く。
筮竹は、易占いにおいて使用される細長い竹製の道具である。断面は上部が丸く下部が四角形をしており、この形状は天円地方の思想に基づく。通常は五十本一組で用いられ、筮竹を操作して卦を立て、吉凶を占う。
篠竹(すずたけ)はイネ科の多年草で、日本特産の植物である。山地の斜面や林の下などに群生し、夏にまれに小穂をつけるが、結実後に枯れる性質を持つ。読み方によって指す植物が異なり、「ささたけ」や「しのだけ」と読む場合は別種を指す。
「篠竹」は「篠(しの)」と同じ植物を指し、細い竹の一種である。表記としては「笹竹」と書くこともあり、「しのだけ」とも読まれる。ただし「すずたけ」と読む場合は別の植物を指すので注意が必要である。
人面竹はイネ科のタケの一種で、マダケの変種に当たる。中国原産の観賞用の竹であり、茎の下部は節間が短く不規則に膨らむ独特の形状をしている。この性質を活かして杖や釣り竿として利用され、また筍は食用とされる。別名として布袋竹、ゴサンチク、ジンメンチクとも呼ばれる。
山白竹はイネ科の多年草で、隈笹とも呼ばれる。漢名に由来するこの名称は、山地に自生する笹の一種を指す。
竹を縦横に粗く組み合わせ、結束して作られた簡素な囲いのことを指す。主に建築現場や祭礼の際の仮設の仕切り、庭園の目隠しなどに用いられる。
竹夫人とは、夏の夜に寝床で抱いたり手足を寄せかけたりして涼をとるための円筒形の竹製の道具である。抱きかごとも呼ばれ、竹の編み目から通る風が寝苦しい夏の夜に快適な涼感をもたらす。
ナナフシ科の昆虫を指す。関東以南の地域に生息し、褐色または緑色の細長い体をもつ。腹部に七つの節があることが名称の由来で、小枝に擬態する習性がある。漢名「竹節虫」に由来し、「七節」と表記することもある。
竹根蛇(ひばかり)は、ナミヘビ科に属する小型の蛇である。森林の水辺に生息し、全長は約50センチメートルほどで、体色は暗褐色をしている。無毒であるが、かつては噛まれるとその日ばかりで命が尽きると信じられていたことからこの名がついた。表記は「日計」とも書く。
竹麦魚はホウボウ科に属する海魚で、沿岸の砂泥底に生息する。体色は赤紫色を帯び、胸びれが変化した三本の指状の遊離軟条を用いて海底を歩行する習性を持つ。浮き袋を震わせて音を発することでも知られ、食用として美味とされる。冬が旬であり、「魴」の字で表記されることもある。
タデ科の多年草で、南太平洋のソロモン諸島が原産地である。茎は平たく帯状をしており、その形状はサボテンに似ている。夏の時期には、節の部分に緑白色の花を咲かせる。観賞用として栽培される植物である。
衣紋竹とは、竹製の道具で、衣服を掛けておくために用いられる。特に夏の衣類をかけておくのに適している。
キョウチクトウ科の常緑低木で、インドを原産とする。葉は細長く、ササの葉に似た形状をしている。夏から秋にかけて、紅色や白色などの美しい花を咲かせるため、観賞用として広く植栽されている。漢名に由来する名称である。
モウソウチクは中国原産のイネ科のタケの一種で、大型に成長する特徴を持つ。高さは約十五メートル、幹の直径は約二十センチメートルに達し、その若芽は食用として珍重される。材質は堅牢で加工性に優れ、竹細工の材料として広く用いられる。読み方としては「モウソウだけ」とも発音される。
すすけた竹のような、赤みを帯びた暗い茶色を指す色名である。
哀糸豪竹は、琴や笛などの弦楽器や管楽器の音色が悲壮で心を揺さぶるさまを表す四字熟語です。糸は弦楽器を、竹は管楽器を指し、杜甫の詩に由来するこの言葉は、哀切で力強い音楽が深い感動を呼び起こす情景を描写しています。
破竹之勢とは、竹が最初の一節を割ると次々と裂けていくように、非常に激しく盛んな勢いを表す四字熟語である。物事がとどまることなく急速に進展する様子を指し、主に戦いや事業などが順調に進む際の猛烈な勢いを形容する。
「稲麻竹葦」は、イネ、アサ、タケ、アシが群生する様子から転じて、人や物が非常に多く密集し、入り乱れているさま、あるいは周囲を幾重にも取り囲んでいる状態を表す四字熟語である。『法華経』「方便品」に由来する。
竹苑椒房は、『太平記』に見られる四字熟語で、竹で囲まれた庭園と、皇后や后妃の居室を指す。転じて、宮廷内の奥深く、高貴な女性が住まう清雅な場所を意味する。
竹苞松茂は『詩経』に由来する四字熟語で、竹が生い茂り松が栄える様子を表し、家門の繁栄や子孫の隆盛を祝う吉祥の言葉として用いられる。
竹馬之友とは、幼少期に竹馬で共に遊んだ親しい友人のことを指す。転じて、幼い頃からの長い付き合いの友、竹馬に乗って遊び合った仲間という原義から、幼馴染みを表す四字熟語として用いられる。『晋書』殷浩伝に典拠を持つ。
竹帛之功とは、歴史書に記録されるほどの顕著な功績を指す。古代中国では竹簡や絹布に重要な事績を記したことから、後世に伝わるような偉大な業績を意味する。特に『後漢書』鄧禹伝に由来し、歴史に名を残す大功を称える表現として用いられる。
竹頭木屑とは、竹の切れ端や木のくずのような、一見取るに足らないものでも、工夫次第で何かの役に立つことがあるというたとえ。中国晋代の陶侃が、造船の際に出た木屑や竹の切れ端を保存し、後になって木屑はぬかるみの道に敷き、竹の釘は船の修理に用いたという故事に由来する。