天幕とは、野外で張って雨露や寒暑を防ぐための幕を指し、テントとして用いられる。また、室内で天井から垂らして装飾とする幕のこともいう。
相撲における番付上の階級の一つで、横綱と三役(大関・関脇・小結)を除く幕内力士の総称を指す。前頭とも呼ばれ、この地位にある力士は平幕力士として称される。
字幕とは、映画やテレビ番組において、画面に表示される題名、登場人物の台詞、解説などの文字情報を指す。特に、映像内容を補足説明するために重ねて表示される文字を「字幕スーパー」とも呼ぶ。
演劇において最初に上演される幕を指す。転じて、物事の始まりや発端を意味し、終幕に対応する概念として用いられる。
怒りや興奮によって険しくなった顔つきや態度を指す。また、そのような様子で人に接することを意味する。漢字表記としては「剣幕」や「権幕」も用いられる。
段幕とは、紅白や黒白などの異なる色の布を横方向に交互に幾重にも縫い合わせて作られた幕のことを指します。
怒りや興奮によって表情や態度が激しくゆがみ、凄まじい形相を示す様子を指す。
討幕とは、幕府を武力によって攻め滅ぼすことを指す。特に江戸時代末期の政治運動において、尊王思想と結びついた「尊王討幕」の形で用いられ、幕府体制の打倒を目指した。同義語として「倒幕」の表記も用いられる。
除幕とは、銅像や記念碑などの建造物が完成した際に、それを覆っている幕を取り外す儀式を指す。特に公の場で行われる式典において、新たに設置された像や碑を公に披露するための行為として用いられる。
帳幕とは、帳(とばり)と幕(まく)を指し、それらを張り巡らして囲いとした場所を意味する。帷幄(いあく)や帳幄(ちょうあく)と同様に、陣営や仮設の屋根付き空間を表す語である。
演劇や芝居などの最後の幕を指す。転じて、一連の出来事や物事が最終段階を迎え、終結に至ることを意味する。
弾幕とは、多数の弾丸が連続して発射されることで、空に幕を張ったように見えるほどの密集状態を指す。特に戦闘において、敵の攻撃を防いだり、敵の動きを封じたりするために用いられる。
開幕とは、演劇や映画などで幕が開き、上演が開始されることを指す。また、転じて、競技会や展覧会などの行事が始まること、あるいは物事の始まりそのものを意味する。
相撲において、番付の最上位に位置する前頭以上の力士、またはその地位を指す。江戸時代、将軍の上覧相撲の際に、特に優れた力士のみが観覧席を囲む幔幕の内側に控えることを許された故事に由来する。
暗幕とは、室内を暗くするため、あるいは室内の光が外部へ漏れるのを防ぐために用いられる幕のことである。
銀幕とは、映写機で映像を映し出すための白い幕を指し、スクリーンとも呼ばれる。転じて、映画そのものや映画界を意味し、例えば「銀幕の女王」のように用いられる。
演劇において、一幕が終わり次の幕が開くまでの間、すなわち幕が下りている間の休憩時間を指す。
帷幕(イバク)は、垂れ下げて空間を仕切る布のことを指し、とばりや引き幕とも呼ばれる。転じて、軍略を練る場所、すなわち作戦計画を立てる司令部の意味も持つ。また、古くは婦人の居室を表す用法もあった。なお、「イマク」と読む場合もある。
式典や催しの行われる場所の周囲に張り巡らす幕を指す。特に錦などで飾られた豪華な幕を張る場合に用いられる表現である。
定式幕とは歌舞伎舞台において正式に用いられる引き幕のことで、黒・柿色・萌黄色の三色の縦縞で構成されている。
燕巣幕上は、幕の上に燕が巣を作るように、不安定で危険な場所に身を置くことを意味する四字熟語である。『春秋左氏伝』襄公二十九年に由来し、転じて、危うい状況や基盤の安定しない状態を指して用いられる。