樹木の皮を剥いだだけで、角材などに加工されていない状態の木材を指す。建築資材や燃料として用いられる。
太古とは、はるか遠い過去の時代を指し、特に有史以前の大昔を意味する。表記としては「大古」とも書かれる。
太鼓は、円筒形の胴の両面に皮を張り、それをばちや手で打つことによって音を出す打楽器である。
「太上」とは、最も優れたものや最高のものを指す語であり、至上や最上と同義である。また、天子を意味する場合もある。
「太白」とは、まず金星の別称である太白星を指す。また、太くて白い絹糸を意味する太白糸の略称としても用いられる。さらに、精製された白い砂糖そのもの、あるいはその砂糖を用いて作られる太白飴を指す場合もある。
太布とは、コウゾなどの樹皮から採った繊維を紡いで織った粗い布のことで、主に作業着として用いられてきた。かつては四国の山地などで生産されていた。
太夫とは、能や浄瑠璃、歌舞伎といった伝統芸能において、特に優れた技量や高い格式を持つ芸人を指す呼称である。また、遊郭において最上位に位置する遊女を指す場合もあり、この意味では「大夫」と表記されることもある。
太占とは、古代日本においてシカの肩甲骨を焼き、その生じたひび割れの形状によって吉凶を判断する占術を指す。
心太は、海藻の一種であるテングサを煮溶かして得た汁を型に流し込み、冷やし固めた食品である。通常は専用の器具で細長いひも状に突き出し、醤油や酢などをかけて食べる。夏の涼味として親しまれる。語源はテングサの古称「心太(こころぶと)」が「こころてい」と読まれるようになり、さらに転じたものとされる。「瓊脂」とも書く。
平太は能面の一種で、たくましい武将の霊や勇猛な男性の役柄に用いられる男面である。その表情は力強さと威厳を備え、眉は太く、目は大きく見開かれ、顎が張った精悍な造形が特徴である。
白太とは、木材において樹皮に近い部分の白っぽい材層を指す。辺材とも呼ばれ、心材(赤身)に比べて色が淡く、柔らかい性質を持つ。
根太とは、床板を直接支えるために床下に渡された横木のことで、床組を構成する重要な部材である。
極太とは、通常の太さをはるかに超えて非常に太い状態を指す。特に筆記具や線などの太さを表現する際に用いられ、極細の対義語として位置づけられる。
太一とは、中国の古代思想において天地創造の時点における万物の根源、すなわち宇宙の本体を指す概念である。また、道教においては宇宙を支配する神格として太一神と称され、陰陽道では太一星という星の名としても用いられる。
太肉とは、体つきが豊かで肉付きの良い状態を指す語である。特に、人や動物がよく肥えている様子を表す際に用いられる。
太簇は陰暦における一月の異称であり、また中国の十二律において第三番目に位置する音律を指す。日本の雅楽における十二律では平調に相当し、表記としては「大簇」と書くこともある。
太牢とは、古代中国において天子や諸侯が祭祀を行う際に供えた牛・羊・豚の三種の犠牲を指す。転じて、豪華な饗宴やご馳走の意味でも用いられる。また、江戸時代には戸籍を有する一般庶民の犯罪者を収監した牢屋を指し、この場合は「大牢」と表記することもある。
太藺はカヤツリグサ科の多年草で、池や沼に自生する。茎は円柱形で太く中空であり、高さは約一・五メートルに達する。夏に黄褐色の花穂をつけ、その茎は花むしろの材料として用いられる。別名をマルスゲやオオイともいう。
太棹とは、義太夫節の演奏に用いられる三味線の一種で、棹と弦が特に太く作られているものを指す。細棹と対比される呼称である。
樺太はサハリンの日本語名であり、北海道の北方に位置する南北に細長い島である。かつては日本人が居住していたが、第二次世界大戦後にソ連(現ロシア連邦)の領土となった。
小太刀とは、通常の刀よりも短く小型の刀を指す。また、そのような短い刀を用いて行う剣術のこともいう。
川太郎は河童の別称で、主に西日本で用いられる呼び名である。河童と同様に、水辺に棲むとされる伝説上の生き物を指す。「がたろう」とも読み、「河太郎」と表記されることもある。
タチウオ科に属する海魚で、暖かい海域に生息する。体は帯のように細長く銀白色をしており、鱗を持たない。潮流の緩やかな場所では立ち泳ぎをする姿が見られ、食用として美味とされる。その形状と色が刀(太刀)に似ていることからこの名がついた。漢字では「帯魚」と書くこともある。
月の満ち欠けの周期を基準として一か月を定め、その積み重ねによって一年を構成する暦法を指す。太陽の運行に基づく太陽暦に対し、太陰暦は月の位相変化を主な基準とするため、季節とのずれが生じやすい。陰暦とも呼ばれる。
太公望とは、中国周代の賢臣である呂尚の尊称である。故事によれば、周の文王が渭水の岸で釣りをしている呂尚に出会い、父である太公が待ち望んでいた人物として重用したことに由来する。転じて、釣りを好む人を指すようになった。
太鼓判とは、もともと大きな印章を指すが、転じて確実であることの保証を意味する。特に「太鼓判を押す」という表現で、ある事柄が間違いないと保証することを表す。
太歳神は陰陽道における八将神の一つであり、木曜星の精霊とされる。その年の干支に応じて定まる方角に鎮座し、一年の諸事を司る神である。この神の坐する方角に向かって木を伐採することは禁忌とされている。
太平楽とは、平穏無事な世の中を前提に、のんきに構えて勝手気ままなことを言う様子を指す。また、天下泰平を祝う雅楽の曲名としても用いられる。
立太子とは、皇位継承者として皇太子を正式に定めることを指す。皇室における重要な儀礼であり、立儲とも称される。
助太刀とは、主に仇討ちにおいて加勢する行為、またはその加勢者を指す。転じて、広く他人の戦いや困難な事柄に力を貸すこと、またその援助者を意味する。
天皇の母であり、先代の天皇の皇后であった方を指す称号です。おおきさきとも呼ばれます。
陣太鼓とは、かつて戦場において軍隊の進退や合図のために打ち鳴らされた太鼓のことを指す。軍鼓とも呼ばれる。
いたずらや乱暴な振る舞いをする子供や男性を、人名風に呼んで軽蔑や非難の意を込めていう語。
明太子は、スケトウダラの卵巣を塩漬けにした後、唐辛子などの香辛料で味付けした加工食品である。名称の由来は、朝鮮半島におけるスケトウダラの呼称「明太(メンタイ)」に基づく。
河童(かっぱ)の別称で、主に西日本で用いられる呼び名である。漢字では「川太郎」と表記することもあり、「かわタロウ」と読む場合もある。
信太鮨は、いなり寿司の別称である。油揚げを材料とするいなり寿司と、信太の森に伝わる狐の伝説とを結びつけたことに由来する名称とされる。
義太夫とは、江戸時代前期に竹本義太夫が創始した浄瑠璃の一流派を指す。古浄瑠璃を基盤としつつ、当時の様々な音曲の長所を取り入れて大成されたもので、後に「義太夫節」と称されるようになった。単に「義太夫」と言う場合、この曲節そのものや、それを語る人を指すこともある。
宗太鰹は、サバ科に属する海魚で、ヒラソウダとマルソウダの総称である。北海道以南の海域に分布し、体型はカツオに似るがより細長い。血合い肉が多く、主に削り節の原料として用いられる。「惣駄鰹」とも表記する。
野太鼓とは、芸のない素人が宴席で座をにぎわす幫間(たいこもち)の役目を務める者を指す。転じて、そのような幫間を軽んじる呼び方として用いられる。
惣太鰹は、サバ科に属する海魚であるヒラソウダとマルソウダの総称を指す名称であり、宗太鰹とも表記される。
嘴太鴉はカラス科に属する鳥類で、山林から都市部まで広く生息する。全身が黒い羽毛に覆われ、特に太く頑丈なくちばしが特徴である。ヤマガラスとも呼ばれる。
太牢滋味とは、古代中国において祭祀に用いられた最高級の牛の肉の味わいを指し、転じて非常に贅沢で美味な食事の喩えとして用いられる。『文選』王褒の「聖主得賢臣頌」に出典があり、豊かな食や至福の境地を表現する四字熟語である。
「太盛難守」とは、物事が極度に盛んになり過ぎると、かえって維持することが難しくなるという意味を表す四字熟語である。『墨子』の「親士」篇に由来し、勢いや繁栄が頂点に達した状態は長続きせず、やがて衰えや困難を招くという戒めの意を含む。
「太羹玄酒」とは、古代中国の祭祀において供えられた、塩や調味料を加えない薄い肉のスープと、水で薄めた濁り酒を指す。転じて、飾り気がなく素朴なものの喩えとして用いられる。『新唐書』「駱賓王伝」に典拠を持つ四字熟語である。
太液池に咲く芙蓉の花を指す。白居易の「長恨歌」に「太液芙蓉未央柳」と詠まれ、唐代の宮廷内の美しい景観を表す。転じて、華やかな宮廷生活や優雅な風物を象徴する表現として用いられる。