中有とは、仏教において生命が死後から次の生を受けるまでの間を指す概念である。この期間は最短で七日、最長で四十九日間とされ、死者の魂が次の転生先を求めて彷徨うとされる。中陰とも呼ばれる。
有為とは、優れた才能を持ち、将来大きな事業を成し遂げる可能性のある様子を指す。世の中に貢献する見込みのある人物や、前途有望な状態を表す際に用いられる。なお、仏教用語として「ウイ」と読む場合は、この世の現象が移ろいやすくはかないものであることを意味する。
有明とは、陰暦十六日以降、夜が明けてもなお空に月が残っている状態、あるいはその頃の夜明けを指す。特に秋の情景に用いられることが多い。また、転じて、夜通し灯りをともす「有明行灯」を略した呼称としても用いられる。
仏教において仏法との縁があること、あるいは仏の救済を受ける資格のある者を指す。また、広く人や物事との間に深い関係や結びつきがある状態を表す。
利益や役に立つことがあるさまを指し、何らかの良い結果や価値をもたらす性質を表す。
有機とは、生命活動を営む能力を持つ組織や生物体を指す。また、化学においては炭素を主成分とする化合物を意味し、これに対して無機は生命機能を持たない物質や炭素を含まない化合物を表す。
給料が支払われる状態を指す。特に、休暇を取得しても賃金が発生する場合に用いられ、無給の対義語として使われる。
利益を得られる状態や、状況が好都合であることを指す。また、物事の形勢が自分や特定の側にとって好ましい方向にあるさまを表す。
数量や範囲、程度などに限界があり、際限がないわけではないさまを表す。例えば人の寿命や資源など、無限ではない事物の性質を示す際に用いられる。対義語は「無限」である。
白以外の色が付いている状態を指す。特に、肌の色が白色でない人種を「有色人種」と総称する際に用いられる。無色透明な状態の対義としても扱われる。
料金を支払う必要があること。無料の対義語として用いられ、施設やサービスの利用に対して代価が発生することを示す。
税金が課せられている状態を指す。物品や取引に対して税が適用されることを意味し、免税を意味する「無税」と対をなす表現である。
ある物事を成し遂げようという意志を持つこと。また、その意志を持つ人々を指す。
「有半」は、年数を表す語に付けて、その年数にさらに半分を加えた期間を示す表現である。例えば「三年有半」は三年半を意味し、「有」は「また」の意で、ある数量の上にさらに追加するニュアンスを持つ。
将来に期待が持てる様子。見込みや発展性があり、期待できることを表す。
ある数量を超えて余りがある状態を指し、また数詞に後続してその数量を上回ることを表す表現である。例えば「二十年有余」とは、二十年を超える期間を意味する。
ある物質が他の物質の中に成分として含まれている状態を指す。特に食品や化学物質などにおいて、特定の成分が内包されていることを表す際に用いられる。
権利や能力など無形のものを、天から授けられたものとして生まれながらに所有していることを指す。
ある性質や能力、資格などを備え持っていることを指す。例えば、広範な知識を有する場合などに用いられる。
二つ以上の性質や要素を同時に備えていること。単に併せ持つだけでなく、それぞれの特徴を十分に保持しながら一つのものの中に共存している状態を指す。
ある集団や範疇に属するものすべてが共通して持っている性質や特徴を指す。
仏教用語で、煩悩を有する状態を指す。迷いや執着から解脱できず、悟りの境地に至らないこと。また、そのような状態にある者をいう。対義語は「無漏」。
希有とは、極めて稀でめったにないことを指し、同類を見出しがたいほど珍しい様子を表す。通常「希有な出来事」などのように用いられ、同義語として希代・希世・希少があり、「稀有」とも表記される。
陰陽道において、干支の組み合わせにより吉事が七年間続くとされる巡りの年を指す。転じて、幸運が持続する状態や期間を意味する。対義語は「無卦」。
奄有とは、覆い尽くすようにしてすべてを手中に収めることを指す。特に、広大な土地をことごとく支配下に置く場合に用いられ、「四海を奄有する」などの表現で示される。また、「掩有」と表記されることもある。
未曽有とは、これまでに一度も経験したことがなく、前例のない事態や状況を指す。漢文の「未だ曽て有らず」に由来し、通常は「未曽有の災害」や「未曽有の事態」などの形で用いられ、きわめて稀で重大な出来事を表現する。
有平糖は、砂糖と水飴を煮詰めて成形した砂糖菓子で、棒状や花鳥などの様々な形に作り、色を付けたものを指す。室町時代の末期に南蛮(ポルトガル)から伝来し、その名称はポルトガル語で砂糖菓子を意味する言葉に漢字を当てたものとされる。
有頂天とは、仏教の宇宙観において形ある世界の最上位に位置する天界を指す。転じて、喜びや興奮のあまり我を忘れた状態を表し、非常に得意になったり、夢中になったりする様子を意味する。
有徳銭は、室町時代に武家や社寺が、富裕な商人などから臨時に徴収した金銭を指す。徳銭とも呼ばれ、一種の賦課金ないし寄進の性格を有していた。
有権者とは、特定の権利を有する者を指す。特に選挙において投票する資格を持つ者を意味し、民主主義社会における重要な構成員である。
富有柿はカキの一品種であり、岐阜県原産である。果実は平たい球形を呈し、甘味が強い。秋に収穫される。読みは「フユウがき」のほか、「フユがき」と読まれることもある。
「懐玉有罪」とは、宝玉を身につけているだけで罪を招くという意味で、才能や美徳を隠し持つことの危険性をたとえた故事成語である。『春秋左氏伝』桓公十年の記述に由来し、貴重なものや優れた能力を有することが、かえって他人の嫉妬や災いを招く場合があることを示唆している。
書物を開いて読めば必ず何らかの得るところがあるという意味で、読書の効用を説く四字熟語。
物事がはっきりせず、あるのかないのか曖昧な状態を指す。また、そのような態度や扱いがいい加減で、明確さを欠いている様子を表す。
有頂天外とは、仏教で三界の最高位とされる有頂天をさらに超えた境地を表す四字熟語である。これ以上ないほどの大きな喜びに心が満たされ、我を忘れて夢中になっている様子を強く形容する言葉である。
生まれつき優れた知性を備え、さらに学問によって磨かれた高度な才能を持つ様子。また、そのような人物を指す。