アカネ科のつる性多年草で、屁糞葛(へくそかずら)とも呼ばれる。漢名「女青」からの誤用によってこの名が生じた。
丹青とは、赤と青の二色を指す言葉であり、転じて絵画に用いる顔料や色彩そのものを意味する。また、特に彩色を施した絵画、すなわち彩色画のことをも指す。
モチノキ科の常緑低木で、山地に自生する。葉は楕円形で厚みがあり、初夏に白色の四弁花を咲かせ、後に球形の赤い実を結ぶ。材質は緻密でそろばんの玉などに用いられ、葉は染料としても利用される。別名をフクラシバという。
皮膚に傷をつけて色素を入れ、模様や文字を描くことを指し、またその描かれたもの自体も意味する。かつては刑罰として用いられ、前科者の証とされたこともある。「文身」や「入墨」とも表記され、「シセイ」と読まれる場合もある。刑罰としての意味では、本来「黥」の字が用いられた。
青菜とは、青々とした葉を持つ野菜の総称で、主にホウレンソウや小松菜などを指す。鮮やかな緑色が特徴であり、調理すると色鮮やかで食卓を彩る。また、「青菜に塩」という慣用句は、元気を失ってしおれる様子を表す。
青嵐とは、新緑の季節から初夏にかけて吹く、勢いのある風を指す。青葉を揺らし、夏の訪れを感じさせる清々しい風である。
青魚とは、サバ科に属する海水魚の一種を指す。体色が青みを帯びていることからこの名があり、一般に「さば」とも呼ばれる。
青磁とは、釉薬に含まれる少量の鉄分が還元炎焼成によって青緑色、あるいは淡い藍色に発色した磁器を指す。中国を起源とし、日本では瀬戸焼などで作られた。読みは「せいじ」であり、「あおじ」と読む場合は陶磁器の総称としての「青瓷」を指す別語となる。
人生において春に例えられる若い時期を指す。青年期を中心とした、活力に満ちた瑞々しい年代を意味し、しばしば希望や情熱、成長といった概念と結びつけて用いられる。五行説において青が春を表す色とされたことに由来する。
青雲とは、青く澄み渡った高い空を指す。また、そこから転じて、立身出世や高い地位に昇ることを喩える表現としても用いられる。
青果とは、野菜と果物を総称する言葉である。青物とも呼ばれ、生鮮食料品として市場などで取引される農産物を指す。
青眼とは、好意や歓迎の気持ちを込めて人を見つめる目の様子を指す。中国晋代の阮籍が、気に入った人物には青眼で接し、嫌いな人物には白眼を向けたという故事に由来し、転じて人を温かく迎え入れる態度を表す語となった。
国会における記名投票の際に、反対の意思を示す議員が用いる青色の投票札を指す。賛成票である白票と対をなすものであり、表記は同じでも「あおひょう」と読まれる場合もある。
青酸とは、シアン化水素のことで、無色で揮発性の高い液体である。強い酸性を示し、極めて強い毒性を持つ猛毒として知られている。
青々と樹木が生い茂る山を指す。また、転じて死者を葬る墓地のことも意味する。
青史とは、歴史書や記録のことを指す。古代中国で文字を青竹に記したことに由来し、後世に伝えるべき事柄を記した書物を意味する。
紺青とは、鮮やかで深みのある藍色を指し、またその色を呈する顔料の名称でもある。紺碧の海原や深遠な空の色に喩えられる、濃く澄んだ青を表現する際に用いられる。
銅や銅合金の表面に生じる青緑色のさびを指し、有毒である。また、その色合いから得られる青緑色の顔料のこともいう。
青鈍とは、青みを帯びた灰色の布地の色を指す。喪に服す者や出家した者が身に着ける衣服に用いられる、控えめで渋みのある色合いである。
青柳は、春に青々と茂る若葉が美しい柳の総称を指す。また、春に旬を迎えるバカガイのむき身を指すこともあり、その透き通るような淡い緑色が柳の若葉を連想させることからこの名で呼ばれる。
青竜は、玄武・白虎・朱雀と並ぶ天の四神の一つであり、東方を守護する神獣として知られる。また、その名の通り、青色の竜そのものを指す場合もある。読み方は「セイリュウ」「ショウリュウ」ともされる。
影青は、白色の素地に青みを帯びた透明な釉薬を施した中国磁器を指す。その名称は中国語に由来し、淡く澄んだ青の影が器面に浮かび上がるような独特の風合いが特徴である。
青鷺はサギ科の鳥類で、ユーラシア大陸やアフリカに広く分布する。水田や沼地などに群れをなして生息し、背面は灰色、翼は青黒色を帯びる特徴を持つ。後頭部には青黒色の長い飾り羽がみられ、ミトサギとも呼ばれる。夏の季語としても用いられる。
青緡とは、銭の穴に紺色に染めた麻縄を通し、銭を連ねてまとめたものを指す。
青瓷とは、平安時代に作られた陶器の一種で、銅を呈色剤として用いた緑色の釉薬を施したものを指す。その名の通り青みを帯びた緑色の釉調が特徴であり、緑釉陶とも呼ばれる。読みは「あおじ」であり、「せいじ」と読む青磁とは区別される。
青麻とは、アサの粗皮を水にさらしてから薄く裂き、繊維状にしたものを指す。その名は、仕上がった繊維が青みを帯びた色合いを呈することに由来している。
青茅はイネ科に属する多年草で、刈安とも呼ばれる植物である。
青蠅はクロバエ科に属する昆虫で、体は青緑色や黄緑色を呈し、金属のような光沢を帯びています。不潔な場所を好み、病原菌を媒介する可能性があるため、衛生上の問題となることもあります。主に夏季に活動し、「金蠅」と表記されることもあります。
青黛とは、濃い青色を指す。また、青みがかった眉墨や、それを用いて描いた眉のこともいう。さらに、歌舞伎などで役者が月代を青く見せるために用いる化粧料としての顔料の意味も持つ。
青鞜とは、婦人解放を唱え、学識や文才に優れた女性を指す語である。その由来は十八世紀中頃のイギリスにあり、女流文学者たちが集うサロンの出席者が青色の靴下を身につけていた故事に基づいている。
青衿とは、学生や書生を指す語である。古代中国において学生が青色の襟の衣服を着用していたことに由来し、転じて学問に励む若者を表すようになった。
葱青とは、草木が青々と茂っている様子を指す。また、ネギの葉の青い部分を表すこともある。
皮膚に針や刃物で傷を付け、そこに色素を入れて模様や文字を刻み込むことを指す。入れ墨とも呼ばれる。読み方としては「サッセイ」の他に「シセイ」や「トウセイ」も用いられる。
黛青とは、眉墨のような濃い青を指し、遠くの山々や樹木の青黒い色合いを表す。黛色や青黛とも呼ばれる。
天然に産する炭化水素化合物の総称であり、アスファルトや石油、石炭、天然ガスなどを指す。また、コールタールや石油を蒸留した後に残る黒色の残留物を指すこともあり、これはピッチとも呼ばれ、道路舗装や塗料の材料として用いられる。
万年青はユリ科の常緑多年草で、暖かい地域の山林に自生し、観賞用としても広く栽培されています。根茎から出る革質で光沢のある葉を持ち、夏には淡黄色の花穂を咲かせ、後に赤い実を結びます。その名は漢名に由来し、常緑の葉が万年にわたって青々としている様子を表しています。
青天井とは、青々とした空を天井に見立てた表現であり、転じて物の値段や数量などに上限がなく際限なく上昇し続ける様子を指す。
青二才とは、年齢が若く経験に乏しい未熟な男性を指す語である。相手を見下す場合や、自分をへりくだって言う場合に用いられる。「青」は未熟であることを、「二才」はボラの幼魚に喩えたものとされる。
青味泥は、緑藻類ホシミドロ科に属する淡水産の藻類で、水綿(あおみどろ)とも呼ばれる。水中で糸状に絡み合って生育し、緑色を呈するのが特徴である。
青海波は雅楽の唐楽に属する舞曲で、二人の舞手によって演じられる。また、この舞の装束に用いられる、連続する波の形を図案化した文様のことも指す。
青頭菌はベニタケ科の食用キノコで、日本特産である。秋に松林に発生し、傘は中央がくぼみ、赤褐色の地に濃色の同心円状の紋様が見られる。特徴として、傷をつけると青く変色する性質を持つ。漢名に由来する名称で、「初茸」とも表記する。
群青色とは、鮮やかで深みのある青色を指す。藍色に近いが、より鮮烈で透明感のある色合いであり、深い海や宝石を思わせる。
ミカン科の常緑小高木で、暖地で栽培される。初夏に香りのよい白い花を咲かせ、球形の果実は冬に黄色く熟すが、収穫せずに残しておくと春に再び緑色に戻る性質を持つ。この特徴から「回青橙」の漢名があり、また果実が年を越しても木に残ることから「代々」の繁栄を願い、正月の飾りとして用いられる。表記は「橙」や「臭橙」とも書く。
青底翳とは、眼の疾患である緑内障の古い俗称である。眼球内の圧力が高まることで視神経が損傷し、視野が狭くなる症状を指し、かつては眼の奥が青く見えることからこのように呼ばれた。
青海苔は緑藻類アオサ科に属する海藻の総称で、海岸や河口付近の岩場に生育する。緑色から黄緑色を呈し、食用として用いられる。春に採取されることが多く、「緑苔」と表記されることもある。
青箭魚はサワラの幼魚を指す語で、主に関西以西の地域で用いられる。春の時期に獲れる若いサワラを指すことが多い。
シャコ科に属する甲殻類の一種で、蝦蛄とも呼ばれる。細長い体と鎌状に発達した捕脚が特徴であり、浅い海の砂泥底に生息する。
ウキクサ科の多年草で、水田や池沼の水面に浮遊して生育する。葉は退化しており、葉状の小さな緑色の茎が水面に浮かび、夏から秋にかけて目立たない白い小花を咲かせる。
油性の塗料の一種で、顔料を乾性油に溶かして作られる。主に木材や金属などの表面を保護し、装飾するために用いられる。
郁郁青青とは、植物が青々と生い茂り、その葉や花から芳しい香りが漂っている様子を表す四字熟語である。特に水辺に繁るよろい草やふじばかまなどの美しい景観を描写する際に用いられ、「郁郁」は香りの豊かさを、「青青」は草木の茂る鮮やかな緑を意味する。中国宋代の范仲淹による「岳陽楼記」にその用例が見られる。
青息吐息とは、困難な状況に追い込まれ、どうにもならない状態で漏らす弱々しいため息を指す。また、そのようなため息が出るほどに追い詰められた様子そのものを表すこともある。
布韈青鞋とは、粗末な布の靴と青い草鞋を指し、質素な身なりや貧しい生活を表す。転じて、世間のしがらみから離れ、自由な気ままな生活を送ることを意味する。
万古長青とは、松の葉が常に青々と茂り、永遠に色褪せない様子に喩えて、物事が長きにわたり変わらずに続き、永久に衰えないことを意味する四字熟語である。
白眼青眼は、『晋書』阮籍伝に由来する四字熟語で、人物評価の態度を表します。阮籍が気に入らない人物には白眼(白目)を向け、気に入った人物には青眼(黒目)を向けたという故事から、人を冷たく見下すことと、好意を持って迎え入れることの両義を併せ持ちます。
冬夏青青とは、松やこのてがしわのような常緑樹が、寒暑を問わず一年中青々と茂り色を変えない様子から転じて、人の節操が堅固で、いかなる状況にも動じずに信念を貫き通すことをたとえた四字熟語である。『荘子』の「徳充符」に由来する。