七輪は土製の小型のこんろを指す。わずかな炭(かつては七厘程度の価値の炭)で煮炊きができることからこの名がついた。
七夕は、陰暦七月七日の夜に行われる五節句の一つである。天の川を隔てた牽牛星と織女星が年に一度だけ会うという中国の伝説に由来し、日本では主に女性が裁縫や手芸の上達を祈る行事として定着した。また「棚機」とも表記される。
「七日」は「なぬか」と読み、月の第七日を指す。特に正月の七日を指すことが多く、また七月七日の七夕を指す場合もある。さらに、七日間という期間を表す意味もあり、この場合は「ななにち」とも読む。なお、「なのか」と読む場合もある。
七夜とは、七つの夜を指す語であり、特に生後七日目の夜を意味する。この夜には、子供の健やかな成長を願い、命名の儀式を行う習わしがあり、古くから伝わる重要な通過儀礼の一つとされている。
七曜とは、古代において重視された七つの天体、すなわち太陽・月と火星・水星・木星・金星・土星の五惑星を総称したものである。後にこれら七つの星の名を、一週間の各日に順次配して日曜・月曜・火曜・水曜・木曜・金曜・土曜の曜日名とし、これら一連の呼称をも指すようになった。
七草とは、七種類のものを指す総称であり、特に春と秋の季節を代表する七種の植物を指す。春の七草は、芹・薺・御形・繁縷・仏の座・菘・蘿蔔の七種で、正月七日の七草粥に用いられ、無病息災を祈る習わしがある。秋の七草は、萩・尾花・葛・撫子・女郎花・藤袴・桔梗(あるいは朝顔)の七種を指し、主に観賞の対象となる。また、七草の節句を略した呼称としても用いられる。
七竈はバラ科の落葉小高木で、山地に自生する。葉は羽状複葉であり、秋には赤い小球形の実を多数つけ、紅葉とともに美しい景観を呈する。その名は、材が非常に燃えにくく、七度かまどに入れても燃えないという由来に基づく。別表記として「花楸樹」とも書く。
七宝焼は、金属や陶磁器の素地に色鮮やかな釉薬を施し、高温で焼き付けて文様を表す工芸技法、またその作品を指す。七種の宝石を散りばめたような美しさに由来する名称で、帯留めや壺などの装飾品に用いられる。
七葉樹はトチノキ科の落葉高木を指す名称である。漢名に由来し、小葉が七枚前後集まって一枚の葉を形成する特徴に基づく。一般には「とち」とも呼ばれる。
七五三は、子供の成長を祝う日本の伝統行事であり、男子は三歳と五歳、女子は三歳と七歳の年に、十一月十五日頃に氏神様に参拝する。また、七・五・三の数字は縁起の良いものとされ、祝宴の膳立てや、しめなわを指すこともある。
七五調とは、日本の詩歌や韻文における音数律の一形式で、七音節からなる句の後に五音節の句が続く組み合わせを一単位とし、これを繰り返すリズム構造を指します。
七福神とは、福徳をもたらすとして日本で信仰される七柱の神々の総称であり、大黒天・恵比須・毘沙門天・弁財天・福禄寿・寿老人・布袋の七神から成る。
「七変化」は、アジサイの別称として用いられる語である。また、歌舞伎舞踊の一種を指し、一人の役者が衣裳や扮装を素早く変えながら、七つの異なる役柄を次々に演じて踊る形式を意味する。
三七日は、三と七を掛けた二十一の数に由来し、二十一日間、または二十一日目を指す。特に人の死後二十一日目を意味し、この日に行われる法事を指すこともある。
「七十路」は、数え年で七十を表す語である。主に人の年齢を指して七十歳を意味し、また物事の経過年数として七十年を表す場合もある。古風な表現として「七十路の潮」のように用いられることもある。
七草粥とは、正月七日の朝に春の七草を刻んで入れて炊いた粥を指し、一年の無病息災を願って食べる習わしがある。また、小正月である一月十五日に七種の穀物を用いて作る粥を指す場合もある。
倚馬七紙とは、優れた文才を表す四字熟語である。東晋の袁虎が、桓温の命を受け馬の前で即座に七枚の長文を書き上げたという『世説新語』の故事に由来し、敏速で立派な文章を書く才能を意味する。
一死七生とは、一度死んで七度生まれ変わることを意味する。これは仏教の輪廻思想に基づく表現で、天上界で一度死んだ後、七度にわたってこの世に生まれ変わるという概念から転じて、何度も生まれ変わること、あるいはこの世に生まれ変わる限りどこまでも、あくまでもという強い意志や執着を示す際に用いられる。
北斗七星は、北の空にひしゃくの形を描いて並ぶ七つの星の総称である。大熊座に属する明るい星々からなり、古くはその運行によって時刻や方位を知る目安とされた。「斗」はひしゃくを意味し、その形状に由来する名称である。
竹林七賢とは、中国の西晋時代に俗世を離れ、竹林に集まって酒を酌み交わし、音楽を楽しみながら清談にふけった七人の賢人を指す。その成員は阮籍・嵇康・山濤・向秀・劉伶・阮咸・王戎であり、『世説新語』の「任誕」篇などにその逸話が伝えられている。
七五三縄は、神域や神聖な場所を示すために張られる縄を指す。通常は稲わらを左よりに綯い、紙垂を下げて用いられる。神社の入口や神木などに掛けられ、不浄なものの侵入を防ぎ、清浄な領域を画する役割を持つ。
七転八倒とは、激しい苦痛や苦悩のために身もだえし、何度も転げまわるようにもがき苦しむ様子を表す。転じて、物事が混乱し秩序を失っている状態を指すこともある。
何度も倒されてもそのたびに立ち上がり、決して挫けない様子を表す。数が多いことを示す「七」と「八」を用いて、幾度もの困難や失敗を経ながらも、その都度奮起して努力を続ける不屈の精神を意味する。
この世に七度生まれ変わっても、国の恩に報いようとする強い決意を表す四字熟語。
七縦七擒は、敵を七度逃がして七度捕らえることを意味する四字熟語で、相手を完全に意のままに操る策略を指す。この故事は、中国の『三国志』における諸葛孔明が南方の族長孟獲を心服させるために用いた計略に由来し、力ずくでなく知略によって相手を屈服させる様を表している。