冷麦は、小麦粉を原料として細く打った麺類で、茹でた後に冷水や氷水で冷やして供される。主に夏季に、つゆと呼ばれる調味液につけて食べる料理である。
麦芽とは、大麦を発芽させた後に乾燥させて加工したもので、主にビールの醸造や水飴の製造に用いられる原料である。
麦の穂が黄金色に実り、収穫期を迎える初夏の頃を指す語。麦の収穫は秋ではなく初夏に行われることから、このような表現が生まれた。季節の移ろいを感じさせる風情ある言葉である。
麦を原料として麦芽とし、これにホップを加えて苦味と香りをつけ、発酵させて作るアルコール飲料。特に暑い季節に好まれる。
麦索とは、小麦粉と米粉を練り合わせて縄状に細長くねじり、油で揚げた菓子を指し、索餅(さくべい)とも呼ばれる。また、うどんやひやむぎを指す場合もある。
麦の茎を刈り取ったもの、あるいはそれを乾燥させたものを指し、一般に「むぎわら」と呼ばれるものと同義である。
麦の実を脱穀した後に残る茎の部分を指す。主に麦わら細工や麦わら帽子などの手工芸品の材料として用いられ、素朴な風合いと軽量さが特徴である。夏の季語としても知られる。
燕麦はイネ科の一年草で、細長い実をつける。主に飼料として用いられるほか、オートミールなどの食用にも加工される。オートムギとも呼ばれ、夏に収穫期を迎える。
瞿麦はナデシコ科の多年草で、石竹(せきちく)の別名として知られる。漢名に由来する名称であり、細い葉と華やかな花を特徴とする植物である。
ホウボウ科に属する海魚で、沿岸の砂泥底に生息する。体色は赤紫色を帯び、胸びれが変化した三本の指状の遊離軟条を用いて海底を歩行する習性を持つ。浮き袋を震わせて音を発することでも知られ、食用として美味とされる。漢字では「魴」とも表記する。
麦粒腫は、まぶたの縁にあるマイボーム腺や睫毛腺に細菌が感染して起こる急性化膿性炎症である。主にまつ毛の根元付近が赤く腫れ、疼痛を伴う。一般に「ものもらい」として知られる。
生蕎麦とは、そば粉のみを用いて作られた蕎麦のことで、小麦粉などのつなぎを一切加えていないものを指す。
麦飯にとろろ汁をかけた料理で、秋の季語としても用いられる。
ざるそばとは、茹でた蕎麦を冷水で締め、竹ざるや笊に盛り付けた冷たい蕎麦料理である。通常、濃口のつゆに付けて食べる。
蕎麦湯とは、蕎麦を茹でた後に残る湯のことを指し、蕎麦の風味が溶け出しているため、つゆに加えて飲用とされる。また、蕎麦粉を熱湯で溶いて作る飲み物のこともいい、特に冬期に温めて賞される。
麦穂両岐は、麦の穂が二股に分かれて実ることを指す四字熟語である。これは豊作の吉兆とされ、『後漢書』「張堪伝」にその故事が記されている。
麦秀之歌は、殷の忠臣であった箕子が殷の滅亡後にその古都の跡を訪れ、麦の穂が伸びる様子を見て故国の滅亡を悲しみ詠んだとされる詩を指す四字熟語である。そこから転じて、祖国の滅亡や荒廃を嘆き悲しむ心情を表す言葉として用いられる。故事は『史記』「宋微子世家」に由来する。
麦秀黍離は、『史記』宋微子世家に由来する四字熟語で、旧都の廃墟に麦や黍が茂る様子を詠み、かつての繁栄が失われ、荒廃した情景を表します。そこから転じて、故国が滅び、往時の栄華を失ったことへの深い悲しみや、盛衰の無常を嘆く心情を指すようになりました。
兎葵燕麦は、『新唐書』の「劉禹錫伝」に由来する四字熟語で、物事が名ばかりで実質を伴わないことや、役に立たないものを指す。かつて繁栄したものが荒廃し、無用の雑草が生い茂る様子を表し、転じて見かけ倒しの空虚な状態を喩える表現として用いられる。
菜圃麦隴とは、野菜畑と麦畑の畝が連なる田園の風景を表す四字熟語で、のどかで豊かな農村の様子を描写する際に用いられる。
高鳳漂麦は、後漢の学者・高鳳の故事に由来する四字熟語である。読書に没頭するあまり、麦の乾燥を任されながらも大雨で麦が流されるのに気づかなかったという逸話から、学問や物事に一心不乱に打ち込む様子を表す。