大豆を水に浸してすりつぶし、こしたものに味噌で味付けをした汁物を指す。また、大豆をすりつぶしてこしたものを染色の際の色止め剤として用いる場合もあり、この用法では「豆汁」と表記することもある。
豆汁(ごじる)は、水に浸して柔らかくした大豆をすりつぶし、味噌汁に加えた料理を指す。大豆の風味が豊かで、濃厚な口当たりが特徴である。表記としては「呉汁」や「醐汁」とも書かれる。
果実を絞って得られる液体を指し、ジュースとも呼ばれる。果物の風味や栄養分を多く含む飲料として広く用いられ、特に果汁含有率が百分の百のものはその旨を明記することが多い。
肝臓で生成される黄褐色の消化液で、胆嚢に貯蔵された後に十二指腸へ分泌される。脂肪の乳化と消化吸収を助ける役割を担っている。
草木の茎や葉、あるいは果実などから自然に滲み出る、あるいは絞り出される水分を指す。植物体内に含まれる液体成分を総称する語であり、樹液や果実の果汁などがこれに当たる。
清汁(すましじる)は、澄んだだし汁に醬油や塩で薄味に調え、透明感を保った吸い物を指す。おすましとも呼ばれ、漢字では「澄まし汁」と表記することもある。
豚肉と野菜を具材とし、味噌で味付けをした汁物。主に冬の料理として親しまれ、地域によって具材や味噌の種類に差異が見られる。「ぶたじる」とも読む。
塩汁(しょっつる)は、イワシやハタハタなどを塩漬けにして発酵させ、その際に滲み出た魚醤を指す。秋田県の特産として知られる調味料で、独特の風味を持ち、鍋料理などに用いられる。漢字では「醢汁」と表記することもある。
煎汁(いろり)は、かつお節や大豆などを煮出して得られる出汁の一種で、主に調味料として用いられる。その名称は「色がついた汁」の意から来ており、漢字表記では「色利」と書かれることもある。
墨汁とは、墨を水で溶いて筆記に用いる液体を指す。また、書画に使用できるよう、にかわとカーボンブラックを混合して作られた既製の黒色液体も含まれる。転じて、イカやタコなどの頭足類が敵から身を守るために放出する黒色の液体をも意味する。
天ぷらを食べる際に添えられるつけ汁のことで、醤油やみりん、出汁などを合わせて作られる。
御汁は、主に味噌汁を指す言葉で、汁物全般を意味する「おつゆ」とほぼ同義である。本膳料理において飯に添えられるものという由来から、食事に付随する汁物というニュアンスを持つ。
潮汁とは、魚介類を塩味で調えた吸い物の一種で、澄んだ出汁が特徴である。主に魚や貝類を用いて仕立てられ、うしおとも呼ばれる。
粕汁とは、根菜類や塩漬けの魚を具材とし、酒粕を溶き入れて作る汁物で、主に冬の季節に食される料理である。
蜆汁は、蜆を殻ごと具として用いた味噌仕立ての汁物を指す。特に春の季語としても用いられ、古くから黄疸に効くとされる民間療法の一つとして知られている。
海水から食塩を採取した後に残る苦味のある液体を指し、主に豆腐を固める凝固剤として用いられる。漢字では「苦汁」や「苦塩」と表記することもある。
酒粕を加えて魚や野菜などを具材とした、濃厚な味わいの味噌汁を指す。冬の季語としても用いられ、「粕汁」と表記されることもある。
膿汁とは、化膿した傷口などから滲み出る不透明で粘り気のある液体を指す。これは主に細菌感染に反応した白血球の死骸や組織の壊死物を含み、一般に「うみ」と呼ばれるものと同義である。
醢汁(しょっつる)は、イワシやハタハタなどの魚を塩漬けにして発酵させ、その過程で滲み出た液体を原料とした調味料である。主に秋田県の特産として知られ、鍋料理などに用いられる。漢字では「塩汁」と書くこともある。
濃餅汁は、肉や油揚げ、大根、里芋、人参、椎茸、こんにゃくなどの具材を刻んで煮込み、醤油などで味を調え、片栗粉などでとろみをつけた汁物である。「能平汁」と表記することもある。
沖魚汁とは、漁師が漁の際に船上で、獲れたての魚介類を用いて調理する汁物のことで、沖汁とも呼ばれる。新鮮な素材をその場でさっと煮込んだ素朴な料理である。
三汁七菜とは、本膳料理における正式な膳立ての菜数を指す四字熟語で、汁物三品とおかず七品からなる豪華な食事を表す。本膳・二の膳・三の膳に加え、焼き物膳や台引き物が付く格式高い構成であり、贅沢な饗宴の典型とされる。