下根とは、生まれつき仏道を修める素質に乏しく、悟りを開くための能力が十分でない者のことを指す。上根に対する語であり、修行の難易度を示す仏教用語である。
同根とは、物事の根本や起源が同じであることを指す。また、同じ根から生じたものという意味から、転じて兄弟を表すこともある。
生まれつき優れた知性や才能を備えている性質を指す。物事を理解する能力に長け、鋭い洞察力を持つことを意味し、対義語として鈍根が挙げられる。
山の頂上と頂上を連ねて続く高い部分を指し、山脈の背骨のように連なる地形を表す。稜線とも呼ばれ、登山においてはこの線に沿って進む経路がとられることが多い。
延根は、草木が地中を這うように伸びた根を指す語である。また、蓮根(レンコン)の別称としても用いられ、表記としては「這根」と書くこともある。
根幹とは、樹木の根と幹を指す言葉であり、そこから転じて物事の最も重要な基本部分や中心をなす要素を意味する。根本と枝葉という対比において、欠くことのできない基盤となる部分を表す際に用いられる。
物事を継続して行う際に必要な、粘り強く忍耐強い精神のことを指す。
根毛とは、植物の根の先端付近にある表皮細胞が細長く伸びて毛状になった構造を指す。土壌中に広がり、水分や無機養分を吸収する主要な部位である。
物事が成立するための基礎となるものや、判断や主張のよりどころを指す。また、活動や行動の拠点となる場所や本拠地という意味も持つ。
根茎とは、植物の根と茎を総称する語である。また、地下茎の一種を指し、地中や地表を根のように横に這って伸びる茎をいう。例えば、竹や蓮などに見られる。
根方とは、植物の根元や物の下部を指す語である。例えば柳の根方と言えば、柳の木が地中に張る根の付近を意味する。また、転じて物の下の方や基部を表す場合にも用いられる。
数学において、ある数の累乗根を表す記号を指す。通常は記号√を用いて表され、平方根や立方根など、累乗根の次数によって数字を添えて示す。
根太とは、床板を直接支えるために床下に渡された横木のことで、床組を構成する重要な部材である。
根深とはネギの別称であり、特に冬の時期のものを指す。その名の通り、根元の部分が白く長く伸びて土中に深く張っている様子に由来する。
根絶とは、悪しき事柄や望ましくないものを根源から完全に絶ち、二度と発生しないようにすることを意味する。
根雪とは、豪雪地帯において冬の間に降り積もり、固く締まって春まで解けずに残る雪を指す。
多年生植物において、地下の茎や根の一部が肥大化し、球状あるいは塊状となって養分を蓄える器官を指す。ユリやチューリップ、ダリアなどにみられる。
善根とは、仏教において将来に良い結果をもたらす善い行いを指し、善因や善業とも呼ばれる。福徳を積むために行われる布施などの行為を意味する。
鈍根とは、物事を理解する能力に欠け、頭の働きが鈍い性質を指す。利根の対義語として、生まれつきの知性や素質が乏しい状態を表す。
禍根とは、将来の災いや不幸を引き起こす原因となるものを指す。災厄の種や根源を意味し、それを取り除かずに放置することを「禍根を残す」と表現する。
根粒とは、マメ科植物などの根に形成される粒状またはこぶ状の組織であり、根粒菌が根に侵入して共生することにより生じる。ここで大気中の窒素を固定し、植物に栄養を供給する役割を担っている。
蓮根はハスの地下茎を指し、食用として用いられる。節があり、穴が通っているのが特徴で、「はすね」とも読む。
ラン科の多年草で、春に咲く花は外側が紫色、中心部が白色または淡紅色を呈する。地下茎は節が多く連なり、その形状がエビに似ていることからこの名が付けられた。別表記として「海老根」とも書かれる。
竹根蛇(ひばかり)は、ナミヘビ科に属する小型の蛇である。森林の水辺に生息し、全長は約50センチメートルで暗褐色の体色を持つ。無毒であるが、かつては噛まれるとその日ばかりで命が尽きると信じられていたことからこの名がついた。「日計」と表記されることもある。
根菜類とは、主として地中に生育する根や地下茎の部分を食用とする野菜の総称であり、ダイコンやゴボウ、サトイモ、ニンジンなどがこれに含まれる。葉菜類や果菜類と並ぶ野菜の分類区分の一つである。
根抵当とは、一定の範囲に属する不特定の債権を、あらかじめ定めた極度額を限度として担保する抵当権の一種である。
葛根湯は、葛の根を主成分とし、麻黄や生姜などを配合した漢方薬で、主に風邪の初期症状、特に悪寒や発熱、頭痛、肩こりを伴う場合に用いられる。
運根鈍とは、物事を成し遂げるためには、幸運に恵まれること(運)、諦めずに続ける忍耐力(根気)、そして多少の鈍感さをもって粘り強く取り組むこと(鈍)の三つの要素が必要であるという教えを表す言葉である。
「運鈍根」は「運根鈍」と同じく、成功や幸運を得るために必要な三つの要素を表す。すなわち、幸運(運)、継続する粘り強さ(根気)、そして多少の鈍感さ(鈍)を指し、これらが揃うことで物事が成就するとされる。
傾斜がほとんどなく、ほぼ水平に近い形状の屋根を指す。防水処理が施され、屋上として利用されることも多い建築様式である。
衝羽根は、羽根つき遊びに用いる羽根のことを指す。また、ビャクダン科の落葉低木の名称でもあり、山地に自生し、根は他の木に半寄生する性質を持つ。初夏に淡緑色の小花を咲かせ、羽根つきの羽根に似た実を結ぶことからこの名があり、ハゴノキとも呼ばれる。
瓜呂根はキカラスウリの根から採取される白色の粉末で、解熱や利尿の効能を持つ薬用材料として用いられる。天花粉とも呼ばれる。
錏屋根とは、母屋の屋根よりも一段低く張り出した部分の屋根を指す。その形状が兜の錏(しころ)に似ていることからこの名で呼ばれる。
引縄批根とは、『史記』灌夫伝に由来する四字熟語で、縄を引いて根を抉るという意味から、罪を着せようとして過去の些細な出来事を探し出し、それらを結びつけて相手を陥れることを指す。転じて、他人の過失や弱点を執拗に追求し、責め立てるような行為の喩えとして用いられる。
六根清浄とは、仏教において人間が迷いを生じさせる根源とされる六つの感覚器官、すなわち眼・耳・鼻・舌・身・意のすべてから煩悩が離れ、清らかで穢れのない境地に至ることを意味する。山岳信仰の修行者が山に入る際に唱える掛け声としても用いられる。
山雀利根は、山雀(やまがら)の嘴(くちばし)のように鋭く、根(こん)のように深く確かなことを意味する四字熟語で、弁舌や議論が鋭く、またその内容が深くしっかりしている様子を表します。
無根無蔕とは、根も蔕もないことから、物事に拠り所や根拠がなく、頼りにならない様子を指す。また、由来や確たる根拠を欠いていることや、定まった居場所のない浮遊した状態を表す際にも用いられる。
盗人根性とは、他人の物を盗むような卑しい心の持ちようを指す。盗みを働く者に特有の、ずるくて恥知らずな性質や考え方を意味する。
草根木皮は、草の根や樹木の皮を指し、これらを原料とする漢方薬の総称として用いられる。転じて、飢饉の際にようやく口にできる粗末な食物の喩えともなる。『金史』「食貨志」に典拠を持つ四字熟語であり、「そうこんもくひ」とも読む。
深根固柢とは、物事の基礎が極めて堅固で揺るぎないことを表す四字熟語である。根を深く張り、柢(根の本)を固くするという原義から転じて、組織や思想、習慣などがしっかりと根付き、容易には変わらない状態を指す。『老子』に由来し、根本を確立することの重要性を説いている。