屯所とは、兵士や隊員などが駐留し詰めている場所を指す。特に幕末の新選組が本拠地としたことで知られる。また、明治期には警察署の旧称としても用いられた。
「出所」は、まず出生地や出身地を指す。また、物事の起こる源や情報の入手元を意味し、「出処」とも書く。さらに、刑期を終えて刑務所を出ることも表す。
家庭において食物の調理を行う場所を指し、炊事場やキッチンとも呼ばれる。また、転じて家計のやりくりや金銭管理を意味し、一家の経済を担うことを表す場合もある。
札所とは、巡礼者が参拝の証として護符(御札)を受けたり納めたりする寺院や仏堂を指し、例えば三十三か所の観音霊場や八十八か所の弘法大師霊場など、特定の巡礼路を構成する各霊場をいう。
甲所(かんどころ)は、三味線などの弦楽器において、押さえることで正しい音高を得られる指の位置を指す。転じて、物事の核心や重要な要点を意味し、仕事や技芸において肝心な部分を把握する際にも用いられる。表記は「勘所」「肝所」ともする。
地所とは、建物を建てるための敷地や、財産として所有する土地そのものを指す語である。地面を意味する場合もある。なお、「チショ」と読むこともある。
死所とは、死ぬにふさわしい場所、あるいは死を遂げた場所を指す。前者は「死にがいのある場所」という意味で用いられ、後者は単に「死んだ場所」を表す。
居所とは、人が身を置く場所を指す。また法律用語としては、本拠ではないが一定期間継続して居住する場所を意味する。「いどころ」と読む場合もある。
所作とは、人の身体の動きや振る舞いを指し、特に立ち居振る舞いの様子や動作の美しさを表す際に用いられる。また、歌舞伎において長唄を伴奏とする舞踊や舞踊劇を意味する「所作事」の略称としても使われる。
個人や機関が所有し、保管している物品を指す。特に美術品や書籍など、価値のあるものを収集・保持している状態を表す。
ある組織や団体の一員として、その構成要素となっている状態を指す。個人が会社や学校、クラブなどの集団に組み込まれ、その成員として認められていることを表す。
所載とは、書籍や雑誌などの印刷物に文章や作品が掲載されていることを指す。例えば、特定の号に掲載された小説などについて用いられる。
心の中に抱いている考えや意向を指す。特に、今後の行動や態度についての自分の考えを述べる際に用いられる。
独立して生計を営む一家の単位を指し、またその暮らし向きや家計の状態を表す。世帯とも書く。
ある行為や過程の結果として生み出されたもの、またその成果を指す。特に、努力や活動の末に得られた産物や結果を意味する。
所轄とは、ある組織や機関がその権限の範囲内において支配・管理を行うことを指し、またその管轄区域や担当範囲そのものを意味する。例えば「所轄の警察署」のように用いられ、所管や管轄と同義である。
あらかじめ定められていること。また、その内容や範囲。
所司とは、鎌倉幕府において侍所の次官を指す職名であり、後に室町幕府では侍所などの長官を指すようになった。
ある事柄について心に感じたことや、それについて抱いた考えを指す。特に公式の場や改まった状況で述べられる感想や意見を意味する。
所持とは、物品などを身近に携えている状態を指す。また、より広く、特定の物を自己の支配下に置き、事実上保有していることを意味する。
所管とは、特定の事務や業務を管理し、管轄することを指す。また、その管理や管轄の範囲そのものを意味することもある。
書物や資料集などの中に収録されていることを指す。特に全集や選集、辞典などの出版物において、特定の作品や項目が含まれている状態を表す。
前もって期待していた事柄や、予め見込んでいた状態を指す。
ある人が述べる意見や主張、またその内容を指す。特に、特定の立場や見解に基づいて説明された説を意味する。
「所化」とは、仏教において教えを受けて教化される衆生を指す。また、寺院において師僧のもとで修行に励む僧侶、すなわち弟子のことも意味する。対義語として衆生を教化する側である「能化」があり、さらに転じて不思議な力による変化や化け物の意にも用いられる。
「所見」とは、目で見て得られた事柄や状況を指し、特に医師が診察を通じて得た患者の状態について述べる際に用いられる。また、ある物事を観察・考察した上で形成された個人の考えや意見、見解を意味することもある。
ある事柄を行う際に必要とされる事柄、またはそのために必要なものを指す。特に時間や費用など、何かを達成するために不可欠な要素を表す際に用いられる。
その人が論じている意見や理論を指す。特に学術論文などの文章において、ある主張や見解を指して用いられることが多い。
所宛とは、平安・鎌倉時代に諸宮司や諸官寺において、行事の主宰者を任命し、その役割を分担させた制度、あるいはその分担された行事そのものを指す。また、摂関家などでは、諸行事に要する費用を家司に割り当てることも意味した。
その場所の持つ雰囲気や特性、またそれにふさわしい状況や条件を指す。場所の性質や様子を表し、そこで求められる振る舞いや言動の基準となる。
沖縄において神を祀る場所を指し、神霊が降臨するとされる岬などの自然地形も含む。
急所とは、身体において打撃を受けると生命の危険に関わる重要な部位を指す。また転じて、物事の最も肝心な部分や核心を意味し、問題解決や理解において不可欠な要点を表す。
政所とは、平安時代以降に皇族や貴族の荘園管理や家政一般を扱った機関を指す。鎌倉・室町幕府においては、政務や財政を司る中央機関として機能した。また、摂政や関白の正妻を敬って「北政所」と呼ぶ慣習があり、その略称としても用いられる。
為所(しどころ)とは、物事において特に力を入れるべき箇所や、肝心な局面を指す。忍耐や努力を要する場面で、その成否を左右する重要なポイントを意味する。
禅寺において施し物を収納し、あるいは会計事務などを取り扱う場所を指す。また、その職務に当たる僧侶、すなわち「納所坊主」の略称としても用いられる。
家紋のことで、特に提灯などに記された家の紋章を指す。定紋や家紋と同義である。
配所とは、罪を犯した者が流刑に処せられ、送り届けられる土地を指す。流罪の地とも呼ばれ、特に古典文学などにおいて、遠く離れたその地での生活や心情を詠む文脈で用いられる。
勘所とは、三味線や琴などの弦楽器において、特定の音高を得るために弦を押さえる位置を指す。転じて、物事を巧みに進める上で肝心な要点や、成功の鍵となる急所を意味する。表記としては「肝所」と書くこともある。
悪所とは、山道などで険しく通行の難しい危険な場所を指す。また、遊郭を意味する場合もある。
皇族が居住する場所を指し、特に皇太子の居所である東宮御所などがこれに当たる。また、その場所に住む皇族その人を指して用いられることもある。
あちこち。いたる所。様々な場所に散らばっている様子を表す。
墓所とは、特定の個人や家系の墓が設けられている場所を指す。墓地や墓場と同義であり、遺体や遺骨を埋葬し、祀る区域をいう。
適所とは、その人の能力や性質に合った地位や役割を指す。また、物事が最もふさわしい場所や状況を意味することもある。
関所とは、古代において国境や交通の要衝に設けられ、通行人の取り調べや通行税の徴収などを行った施設を指す。転じて、通過や達成が容易でない場所や局面の比喩としても用いられる。
険しい地形や通行が困難な場所を指す。特に山道や峠などで、交通の妨げとなるような危険な箇所をいう。
見所とは、観賞や鑑賞において特に注目すべき部分や見応えのある場面を指す。また、人や物事の将来性や期待できる点を表す際にも用いられる。
ある事柄が引き起こした好ましくない結果や状態の原因や理由を指す。特に、望ましくない事態の要因として用いられる。
平安時代中期以降、諸国において租税や官物の収納事務を担当した役所を指す。表記は「済所」と書かれることもある。
世間一般で言われていることや、通称として用いられる事柄を指して言う語。
臥所とは、夜間の休息のために設けられた場所を指し、人が横たわって眠るための空間や寝床を意味する。特に寝室としての機能を持つ部屋を指すこともある。
屠所とは、食用とする牛や豚などの家畜を屠殺し、解体処理を行う施設を指す。屠場や屠殺場と同義である。
罪を犯した者が流刑に処せられ、その身を置くことを命じられた土地を指す。配所や流刑地とも呼ばれる。
闕所とは、鎌倉・室町時代には戦に敗れたり謀反を起こしたりした者の所領を幕府が没収したものを指し、江戸時代には死罪や追放などの刑罰に付随して財産や土地を没収する刑罰を意味する。また「欠所」と表記されることもある。
家族や組織など、構成する人数が多いことを指す。特に家族の場合は家計の負担が大きくなる様子を表し、組織においては多くの人員を抱えている状態を意味する。
余所見とは、本来注視すべき対象から視線を外し、別の方向や物事を見る行為を指す。特に、運転中など集中を要する場面で危険を招くわき見を意味する。また、他人の視線や世間の目を気にする様子、すなわち人目を意識する場合にも用いられる表現である。
作物所とは、平安時代に宮中において調度品の製造や修理を担当した役所を指す。
神社において、日常の事務や祭事の運営、参拝者への対応などを行う事務所を指す。
発電所から送られてくる電力を、変圧器を用いて適切な電圧に変換する施設。主に高電圧を家庭や工場で使用できる低い電圧に下げる役割を担い、電力系統における重要な中継点である。
気象庁の地方機関の一つで、気象や地震・火山現象などの観測・調査を主な業務とする。管区気象台の下部組織として位置づけられ、地域によっては予報や警報の発表も行う。
特定の職務を担当せず、割り当てられた任務を持たない状態を指す。特に内閣において、行政事務を所管する省の長たる大臣ではなく、国務大臣として内閣を構成する者の地位を「無任所大臣」と称し、これを略した用法もある。
律令制において、政務に関する文書の審議や処理を担当した役所を指す。
評定所は、鎌倉幕府において評定衆が政務を執り行った役所を指す。また、江戸幕府においては老中・大目付・三奉行などが合議により裁判や政務を審議した最高機関を指す。
個人や企業の信用状態や内部事情などを、依頼に基づいて非公開で調査し報告する民間の調査機関を指す。
御息所とは、天皇の寝所に仕える女官を指す語である。また、皇子や皇女を生んだ女御や更衣、あるいは皇太子妃や親王妃の呼称としても用いられる。語源は天皇の休息所を意味する「みやすんどころ」が転じたものとされる。
一定の住居を持たず、諸国を遍歴して修行することを指す。特に仏教の行脚僧が一箇所に留まらず各地を巡り歩く様子を表す語で、転じて定住せずに各地を転々とする生活態度を意味する場合もある。
一所懸命とは、命を懸けて物事に取り組む様子を表す四字熟語である。中世の武士が主君から賜った一か所の領地(一所)を命懸けで守り抜くことを「一所懸命の地」と呼んだことに由来し、転じて、何事にも本気で打ち込み、全力を尽くすことを意味する。現代では「一生懸命」と表記されることが多い。
一業所感とは、一つの行いや出来事から得られる心の動きや感じたことを指す四字熟語である。
屠所之羊とは、屠殺場へと連れて行かれる羊の意から転じて、死期が目前に迫っている人を喩えた表現である。仏典『大般涅槃経』に由来する四字熟語で、避けがたい運命や終焉を間近に控えた状態を暗示する。
大所高所とは、物事を細部にこだわらず広い視野から捉え、高い観点に立って大局を見渡すことを指す。広い視野を意味する「大所」と、高い立場を表す「高所」が組み合わさり、全体を俯瞰する見方や態度をいう。
高所大所とは、高い視点と広い視野をもって物事を捉えることを意味する。大局を見渡し、細部に捉われずに本質を理解する姿勢を表す表現である。