解決が先送りにされ、未だに結論の出ていない問題や議案を指す。長期間にわたり議論されながらも決着がつかず、引き続き検討や協議を要する事柄を表す。
懸河とは、傾斜の急な地形を勢いよく流れ下る川のことで、急流を指す。また、弁舌が途切れることなく流れるように巧みな様子を「懸河の弁」と表現する。
懸崖とは、高く切り立った険しい崖や絶壁を指す。また、盆栽の技法において、幹や枝を鉢の縁より下へと垂れ下がるように仕立てた様式、あるいはそのような仕立てそのものを意味する。
懸巣はカラス科の鳥で、山林に生息し、冬季には平地でも観察される。体は濃い赤褐色を呈し、頭部は白地に黒斑が散らばる特徴を持つ。他の鳥の鳴き声を巧みに模倣する習性があり、秋には木の上に枯れ枝などで杯形の巣を懸けることからこの名が付けられた。別名をカシドリともいう。
懸隔とは、二つの事物の間に大きな隔たりがあり、かけ離れている状態を指す。特に、実際の状況や理想との間に生じる著しい差異を表す際に用いられる。
懸盤(かけばん)とは、儀式の際に食器を載せるための膳を指す。かつては四本脚の上に角形の盆(折敷)を置いた形式であったが、後に脚が台と一体となった作り付けの形態へと変化した。
懸賞とは、作品の募集や問題の解答、あるいは行方不明の人物・物の探索などに対して、報酬として金銭や品物を提供することを指す。また、その報酬自体も懸賞と呼ぶ。
懸垂とは、物が垂れ下がっている状態や、まっすぐに吊り下げることを指す。また、鉄棒などの器具に両手でぶら下がり、身体を持ち上げたり下げたりする動作を中心とした体操種目も意味する。
懸仏とは、銅板に神仏の像を浮き彫りにし、紐を通して柱や壁などに掛けて礼拝した小型の仏具である。鎌倉時代から室町時代にかけて特に盛行した信仰の形態を表す。
懸想とは、異性に対して恋慕の情を抱くことを指す。心を引かれ、思いを寄せる状態を表し、特に手紙などで感情を伝える文面を懸想文と呼ぶこともある。
命を懸ける覚悟で物事に取り組むこと。また、力を尽くして努力する様子を指す。
懸念とは、物事の先行きや結果に対して不安を抱き、心にかけて気にすることである。また、特定の対象に対して心を集中させ、考えを巡らせ続けることをも意味する。
懸吊とは、物を上から吊るすようにして掛けることを指す。例えば、柱にランプを掛けるような場合に用いられる表現である。
沃懸地とは、蒔絵の技法の一つで、漆塗りの地の上に金粉や銀粉を全面に均一に蒔き、研ぎ出して仕上げたものを指します。金溜地とも呼ばれ、金銀の粉が密に敷き詰められたような、輝きに満ちた地表現が特徴です。
懸鉤子はバラ科に属する落葉性の小低木を総称する語で、一般に木苺(きいちご)とも呼ばれる。漢名に由来する名称である。
「一所懸命」は、中世の武士が主君から賜った領地を命懸けで守り抜くことを意味した「一所懸命の地」という表現に由来する四字熟語である。転じて、物事に全身全霊を傾けて取り組む様子、あるいはその様を表す。現代では「一生懸命」と表記されることが多い。
命を懸けるほどに真剣に物事に取り組む様子を表す。中世、武士が命をかけて守り抜く所領を「一所懸命の地」と呼んだことに由来し、後に「一生懸命」の形で広く用いられるようになった。
「附贅懸疣」とは、身体に余分な肉瘤やいぼがついている様子から転じて、本来必要のない余計なものや無用の長物を指す。物事に不必要な部分が付随し、かえって煩わしさや邪魔になることを喩える表現である。
天懸地隔とは、天と地が隔たっているように、物事の間の隔たりが非常に大きいことを表す四字熟語です。『南斉書』に典拠を持ち、「懸」と「隔」はいずれも隔たる意味を表し、両者の差が極めて甚だしい様子を強調しています。
致仕懸車とは、官職を退いて隠居することを意味する。古代中国において、高官が老齢を理由に辞職を願い出る際、君主への敬意を表して自らの車を宮殿の軒下に吊るし、再び用いられないことを示した故事に由来する。
懸河瀉水は、流れ落ちる川の水が止まることを知らないように、弁舌が途切れることなく流暢に続く様子を表す。また、豊富な知識や才気が自然と溢れ出ることを意味し、主に人の優れた話術や学識の深さを賞賛する際に用いられる。