下命とは、上位の者が下位の者に対して命令を下すことを指し、またその命令そのものを意味する。特に「御下命」の形で用いられ、目上の方からのお言いつけやお申し付けを敬って表現する場合がある。
君主が発する命令を指す。特に旧憲法下においては、天皇の命令である勅命を意味し、「大命が下る」などの形で用いられる。
内命とは、公にはされず内々に下される命令を指し、特に秘密裏に行われる任務や指示を意味する。外部に知られないように発せられる非公式な指令であり、密命と同義で用いられる。
天命とは、天が定めた人の力では変えられない運命を指す。また、天から授けられた寿命という意味もあり、人の努力を超えた定めや、この世に生きる限られた時間を表す言葉である。
用命とは、目上の者や敬意を払う相手に対して、何かを依頼したり、用事を申しつけたりすることを指す。また、その依頼や命令そのものを意味する場合もある。
死命とは、死と生のことを指し、また生死を分ける重大な局面や、物事の成否を決する最も重要な点を意味する。
寿命とは、生物が生存する期間を指す。また、機械や道具などが使用に耐える期間についても用いられる。
律令制において五位以上の位階を持つ女官を指し、内命婦と呼ばれた。また、五位以上の官人の妻も同様に命婦と称され、こちらは外命婦と区別された。平安時代以降は、中﨟に相当する宮中に仕える上級女房を指すようになった。
運命や宿命を意味し、個人や組織の将来を左右する重大な巡り合わせを指す。特に、重要な局面において未来の成否を決定づけるような、避けがたい大きな流れを暗示する場合に用いられる。
命日とは、ある人物が亡くなった日を指し、毎年その日が巡ってくる際に故人を偲ぶ日として扱われる。月単位で巡る命月に対し、命日は年単位の追悼の機会を意味する。
命令とは、上位の者が下位の者に対して何らかの行動を指示することを指す。また、その指示内容そのものも意味する。さらに、行政機関が制定する法形式の一つとして、政令や省令なども含まれる。
奔命とは、命令に従って奔走し、忙しく立ち働くことを指す。特に君主や上官の命を受けて奔走することを意味し、その忙しさから疲労困憊する様子を「奔命に疲れる」などと表現する。
知命とは、天命を理解することを意味し、特に孔子の『論語』にある「五十にして天命を知る」という言葉に由来する。このことから、五十歳を指す異称としても用いられる。
非命とは、天命を全うせずに、思いがけない災難や事故によって死ぬことを指す。非業の死や横死と同義である。
命令が下されるのを待つ状態を指し、特に公務員などが職務や任地が確定せず、正式な指示を待って待機することを意味する。
特別な命令や任命を指す。通常の手続きを経ずに発せられる重要な指示や、通常とは異なる地位や任務への任用を意味する。
人の意志や努力では変えることのできない、生まれる前から定められている運命。前世からの因縁によって決まっているとされる人生の行く末を指す。
危険な状況にある人の生命を救い、守ることを指す。特に水難事故などにおいて、溺れかけた人を救助する際に用いられることが多い。
復命とは、命令や指示を受けた者が、その実行の経過や結果を上位者に対して報告することを指す。特に公務や組織内での手続きとして用いられ、口頭または文書(復命書)によって行われる。
朝廷によって発せられる命令を指し、特に天皇や天子の下命を意味する。
命が絶えること。すなわち死ぬことを指す。特に苦痛や困難を伴う状況下での死に用いられることが多い。
不慮の事故や災難などによって命を失うことを指す。特に、突然の不幸な出来事により死亡する場合に用いられる表現である。
運命とは、人の意志や努力では変えることのできない、生まれつき定められた巡り合わせを指す。また、将来の成り行きや身の上、未来に向けた展開をも意味する。
故人が生前に言い残した命令や指示を指す。特に、死後に残された意志や望みを表す場合に用いられる。
薄命とは、寿命が短く早世することを指す。また、転じて運に恵まれず不遇な境遇にあることや、そのような人を表す語でもある。
命を懸ける覚悟で物事に取り組む様子を表し、力を尽くして精一杯努力することを意味する。
露命とは、露のように儚く消えやすい命を指す。転じて、かろうじて保たれる危うい生命や、わずかに繋ぎとめられた生計の喩えとしても用いられる。
命乞いをすること。命を助けてくれるよう願い求めることを指す。
危険な状況や困難な状態から、かろうじて命だけは取り留めて逃れる様子を表す。
佳人薄命とは、美しい女性はとかく運命に恵まれず、不幸な境遇に陥ったり短命であったりしがちであるという意味を表す四字熟語である。また、広く優れた人物が不遇な生涯を送ることを指す場合もある。
寿命を延ばし、災いを取り除くことを意味する四字熟語。息災は仏の加護によって病難や災厄を退けること、また無事で健康である状態を指し、延命は文字通り命を長らえさせることを表す。
命を懸けるほどに真剣に物事に取り組む様子を表す。中世の武士が命をかけて守り抜く所領を「一所懸命の地」と呼んだことに由来し、後に転じて、あらゆる物事に対して力を尽くす意味で用いられるようになった。
天命に身を任せ、いかなる境遇においても心を乱さず、平穏で揺るぎない境地を指す。心配や煩悶から解き放たれ、生死や利害を超越した静かな心の状態を表す。
臨命終時とは、人がこの世の命を終えようとするその瞬間を指す仏教用語である。特に浄土教においては、『阿弥陀経』に説かれるように、阿弥陀仏の本願にすがって極楽浄土へ往生を願う、最も重要な機縁とされる時を意味する。