亜麻はアマ科の一年草で、中央アジアを原産とする。夏には青紫や白色の小さな花を咲かせる。種子からは亜麻仁油が採れ、茎からは繊維が得られる。名称は漢名に由来し、「麻に次ぐもの」という意味を持つ。
乱麻とは、もつれ絡まった麻の糸を指す。そこから転じて、複雑に入り組んで解決が難しい物事や状況の喩えとして用いられる。特に「快刀乱麻を断つ」という成句では、もつれた問題を鋭く鮮やかに処理することを意味する。
荒麻とは、アサの茎から採取した繊維のうち、表皮を除去せずに残した状態のものを指す。
麻幹(おがら)とは、麻の皮を剥いだ後の茎の部分を指す。主にお盆の際に迎え火や送り火を焚く材料として用いられ、秋の表記では「苧殻」とも書かれる。
麻黄はマオウ科に属する常緑の小低木で、中国北部を原産地とする。草丈はおよそ五十センチメートルほどで、茎の形状はトクサに似ている。初夏には卵形の花穂をつける。漢方ではその茎を煎じて、解熱や鎮咳などの薬用に用いる。
アオイ科の一年草で、インドを原産とする。葉は心臓形をしており、夏季に黄色い五弁花を咲かせる。茎の皮から採れる繊維は強靭で、主にロープや粗布の材料として用いられる。別表記として「青麻」とも書く。
黄麻はシナノキ科の一年草で、漢名に由来する。黄色い花を咲かせ、その茎の靭皮から繊維を採取するために栽培される植物である。綱麻とも表記される。
鈍麻とは、感覚や機能が鈍くなり、正常な働きが低下する状態を指す。特に痛覚などの知覚が弱まることをいう。
綱麻はシナノキ科の一年草で、インドを原産とする。夏から秋にかけて黄色い小花を咲かせ、その茎から採れる繊維はジュートと呼ばれ、主に農産物を入れる麻袋の材料として用いられる。黄麻とも表記する。
切麻とは、神事において神域を清めるために用いられる祓具の一種で、麻や紙、榊の葉などを細かく切り刻み、米と共に撒き散らすものである。小幣とも呼ばれる。
麻雀は中国発祥の室内遊戯で、四人で行う。各自に配られた牌を基に、順番に牌を取り捨てながら決められた組み合わせを完成させ、最も早く上がった者が勝ちとなる。
績麻(うみお)とは、麻の繊維を紡いで作った糸のことを指す。また、「うみそ」とも読まれる。
赤麻はイラクサ科の多年草で、山地に自生する。茎や葉柄が赤みを帯びる特徴があり、かつてはその茎から繊維を採取した。名称は漢名に由来する。
苧麻はカラムシの別称であり、その茎から採れる繊維を指す。読み方は「チョマ」のほか、「まお」や「からむし」とも読まれる。
青麻とは、アサの粗皮を水にさらして柔らかくし、薄く裂いて得られる繊維を指す。その名は、仕上げた繊維が青みを帯びた色合いを呈することに由来している。
ゴマ科の一年草で、エジプト原産とされる。夏に白色の花を咲かせ、その後、多数の種子を含む果実を実らせる。種子の色は品種により白、黒、淡い茶色などがあり、食用として広く用いられ、また油を搾る原料ともなる。秋に収穫期を迎える。
菅麻は、スゲの葉を細長く裂いて作ったもので、神道の祓いの儀式において、身についた穢れを清めるために用いられる道具である。
麻疹は主に幼児期に発症する急性の感染症で、高熱を伴い、全身に発疹が現れます。口内には白い斑点が生じることも特徴の一つです。一度感染すると終生免疫を獲得するため、再び罹患することは稀です。なお、「ましん」とも読みます。
麻耶は釈迦の生母を指す。インドの浄飯王の妃として釈迦を出産したが、その七日後に世を去った。摩迦摩耶あるいは摩耶夫人とも称される。
蓖麻はトウゴマの別称で、トウダイグサ科に属する一年草である。アフリカ原産で、種子からひまし油を採取するために栽培される。漢名に由来する語である。
綜麻とは、織機にかけるために紡いだ糸を環状に巻き取った束のことを指し、おだまきとも呼ばれる。
イラクサ科の多年草で、葉や茎に触れると痛みを感じる刺毛を持つ。漢名「蕁麻」に由来し、別名を刺草(いらくさ)ともいう。
麺麻は中国産の麻竹の若芽を茹でて発酵させ、塩漬けまたは乾燥させた加工食品を指す。ラーメンの具として広く用いられ、歯応えのある食感が特徴である。別称として「しなちく」とも呼ばれる。
シソ科の一年草で、東南アジアが原産地とされる。草姿はシソに類似しており、種子からは油を採取する。また、その種子はゴマの代用品として用いられることもある。
皮膚に突然現れるかゆみを伴う発疹で、多くはアレルギー反応によって引き起こされる。皮膚が赤く腫れ上がり、イラクサ(蕁麻)に刺されたような外観を呈することからこの名がある。
快刀乱麻とは、もつれた麻糸を鋭利な刀で見事に断ち切るように、複雑に込み入って解決が難しい事態を、鮮やかに処理する様子のたとえである。『北斉書』に由来する四字熟語で、「快刀乱麻を断つ」の略である。
麻の中に生える蓬は、麻に混じって自然と真っ直ぐに育つことから、人は良い環境に身を置くことで自然と良き方向に導かれるという喩え。特に教育においては、良好な環境の重要性を説く。『荀子』勧学篇に由来する。
麻姑掻痒とは、物事が思うままにうまくいく様子を表す四字熟語である。中国の伝説に登場する仙女・麻姑は、その長い爪で背中の痒いところを掻いてもらえばさぞ快適だろうと想像された故事に由来し、痒き所に手が届くような、まさに願ったり叶ったりの巧妙さや適切さを意味する。
「稲麻竹葦」は、稲や麻、竹や葦が群生し茂る様子から転じて、人や物が非常に多く密集し、入り乱れているさま、あるいは周囲を幾重にも取り囲んでいる状態を表す四字熟語である。『法華経』「方便品」に由来する。