土木工事や荷物の運搬など、主に体力を要する作業に従事する労働者を指す。人足とほぼ同義であるが、やや古風な表現として用いられる。
旧民法において、戸主である女性と婚姻し、その家に入ることを指す。また、そのような立場にある夫のこともいう。いりむこと同義である。
「丈夫(ますらお)」は、勇ましくたくましい男性を指す語である。漢字表記としては「益荒男」も用いられる。読みが「ジョウフ」である場合は、物が壊れにくいことや体が強いことなど、別の意味を表す。
仏教において煩悩に捉われたままの状態にある者を指す。転じて、特に優れた能力や特徴を持たない普通の人、一般人の意味でも用いられる。
大夫(ダイブ)は、律令制において職や坊の長官を指す呼称である。一方、「タイフ」と読む場合は、位階における一位から五位までの総称、あるいは特に五位を指す場合がある。また、「たゆう」と読むと別の意味となる。
「大夫(たゆう)」は、能や狂言における芸人の長を指すほか、浄瑠璃の語り手や歌舞伎の女形、また最上位の遊女を表すこともある。表記は「太夫」ともされる。なお、「だいぶ」や「たいふ」と読む場合は別の意味となる。
工夫とは、より良い手段や方法を考え出すこと、あるいはそのようにして生み出された手段や方法そのものを指す。また、精神修養に専念するという意味も持つ。読みが「コウフ」の場合には、土木工事などに従事する労働者を意味する。
身分が低く、教養や道理をわきまえないただの男を指す。また、転じて、取るに足らない凡庸な人物をいうこともある。
他人の夫を敬って呼ぶ語。主に書簡や改まった場面で用いられる表現である。
夫と妻の組み合わせを指す語で、主に自分や身内以外の夫婦を指して用いられる。例えば、媒酌人ご夫妻のように、他人の夫婦を丁寧に言い表す場合に適する。
夫食(フジキ)は、江戸時代において農民の食料として供された米穀を指す語である。領主が農民に貸し付ける場合は「夫食貸し」とも称された。なお、「ブジキ」と読む場合もある。
夫人とは、他人の妻を敬って言う語である。元来は日本や中国において身分の高い人の妻を指したが、現代では広く一般に用いられる。また、「婦人」と表記する場合は成人女性一般を指す別語となる。
夫婦(めおと)とは、婚姻関係にある男性と女性、すなわち夫と妻の一組を指す語である。特に「めおと茶碗」のように、対になる物を表す際にも用いられる。なお、「ふうふ」と読む場合もある。
船を操る人、船乗りのことを指す。語源は「か」が梶(かじ)、「こ」が人を表すことに由来する。「水夫」は「スイフ」とも読まれる。
「妻夫」は「めおと」と読み、夫婦すなわち妻と夫の組み合わせを指す語である。同義の語に「みょうと」があり、漢字表記としては「夫婦」や「女夫」も用いられる。
密夫とは、既に夫のある女性が夫以外の男性と密かに情交を結ぶ関係を指し、またそのような関係にある男性そのものを指す語である。「間男」とも表記される。
情夫とは、正式な婚姻関係にない男性の愛人を指す語で、内縁関係にある男性や、密かに交際する男性を意味する。
猟夫とは、狩猟を生業とする者、すなわち狩人を指す語である。主に獣を捕らえることを職業とする男性を意味し、「猟人」と同義の古風な表現として用いられる。
間夫とは、特に遊女の情夫を指す言葉で、間男とも呼ばれる。正式な夫ではなく、密かに交際する男性を意味する。
妻と死別し、再婚していない男性を指す。男やもめとも呼ばれ、古くは「寡男」「鰥夫」とも表記した。配偶者を失った状態にある男性を意味する語である。
漁夫とは、魚介類や海藻などの水産物を採取することを生業とする人を指す語であり、漁師と同義である。なお、「漁父」と表記して「むらぎみ」と読む場合は、古代の官職名を指し、別の意味となる。
婚姻関係にある男女を指す語で、夫と妻の両方を包含する概念である。通常「めおと」と読み、「夫婦」や「妻夫」とも表記される。古くは「みょうと」とも読まれた。
夫夫は、複数の人や物事がそれぞれ別々であることを表す語である。個々が互いに異なる領域や立場を持つ様子を指し、各々が独自の方向へ進むような文脈で用いられる。漢字では「其其」と書くこともある。
妓夫とは、遊女屋において客引きや雑用を担当する男性のことを指す。特に江戸時代の吉原遊郭などで用いられた呼称で、遊女の世話や客の案内などを務めた。俗称として牛太郎や妓夫太郎とも呼ばれる。
姦夫とは、既に夫のある女性と密通関係にある男性を指す語である。姦婦の対義語として用いられ、間男(まおとこ)とも呼ばれる。
気力に欠け、困難に直面した際に勇気を発揮できない男性を指す。物事を決断する意志が弱く、容易に挫けたり逃げ出したりする性質を表す。
妻に先立たれた男性を指す語である。寡夫とも書き、寡婦と同様に「やもめ」と読む。古くは「やもお」とも読まれた。
危険や問題がなく、安心できる状態であること。また、そのような様子を表す。
女丈夫とは、気性が強く、意志のしっかりした女性を指す。男性にも劣らないような力強さや決断力を持ち、困難な状況にも屈せずに自らの道を切り開いていく女性像を表す語である。
竹夫人とは、夏の寝床で涼をとるために用いられる円筒形の竹製の道具である。抱いたり、手足を寄せかけたりすることで、通気性の良さから生じる涼感を得ることができる。抱きかごとも呼ばれ、主に夏季の寝具として利用された。
田舎の学者を指し、特に学識や見識が狭く、世間知らずの様子を揶揄して用いられる語。
荘園領主の命により上洛し、都での雑役に従事した夫役を指す。
賢夫人とは、聡明で思慮深く、家庭や社会においても優れた見識と判断力を備えた妻を指す。特に、夫を支え家庭を円滑に営む賢さと品格を併せ持ち、敬意を込めて用いられる表現である。
義太夫とは、江戸時代前期に竹本義太夫が創始した浄瑠璃の一流派を指す。古浄瑠璃を基盤としつつ、当時の様々な音曲の長所を取り入れ、大成されたものであり、広義にはその音楽様式である義太夫節を略称する場合もある。後世、人形浄瑠璃や歌舞伎の伴奏音楽として発展し、特に「娘義太夫」といった派生形式も生まれた。
杜夫魚はカジカ科の淡水魚で、カマキリの別称としても知られる。カジカに似ているが体長は約30センチメートルに達し、冬期に美味とされる。
怨女曠夫とは、配偶者を得られずに嘆き悲しむ男女を指す四字熟語である。特に、結婚適齢期を迎えながらも伴侶に恵まれず、不満や寂しさを抱える女性と男性の様子を表す。出典は『孟子』梁恵王篇にある。
人生の栄華が夢のように儚いものであることを喩えた表現。転じて、満たされぬ欲望を夢の中で充足させることを指す。出典は『列子』周穆王篇にある。
一夫一婦とは、一人の男性が一人の女性と婚姻関係を結ぶことを原則とする配偶形態を指す。一夫一妻制や単婚とも呼ばれ、モノガミーに相当する。これに対し、一人の男性が複数の女性と婚姻する一夫多妻や、一人の女性が複数の男性と婚姻する一妻多夫といった形態とは区別される。
野人田夫とは、教養のない粗野な田舎者を意味する四字熟語である。野人と田夫はいずれも無学な農民や庶民を指し、合わせて洗練されていない田舎者の様を表す。
「夫里之布」は『孟子』公孫丑上篇に見える四字の成句で、古代中国において市場の邸舎(店舗)に課された税を指す。邸舎の利用に対して徴収される租税の一種であり、当時の経済制度の一端を示す語である。
「夫家之征」は『周礼』地官・載師に見える四字熟語で、古代中国における税制の一つを指す。これは成年男子(夫)とその家族(家)に対して課される賦役や租税を総称したもので、国家が人民に求める労役や物品の納入を意味する。