小巾とは、半袖あるいは袖なしで丈の短い、主に作業時に着用する衣服を指す。
巾着とは、布などで作られた袋の一種で、口の部分に通した紐を引くことで開閉ができる仕組みになっている。また、同様の構造を持つ布製の財布を指すこともある。転じて、腰巾着の略として、有力な人物に付き従って離れない人の喩えにも用いられる。
巾子とは、冠の頂上後方に設けられた突起部分を指す。結い上げた髪をこの部分に通し、根元に簪を差し込むことで、冠がずれ落ちるのを防ぐ役割を果たした。
手や顔の汗を拭うために用いる四角い布のことで、手ぬぐいやハンカチに相当する。主に木綿や麻など吸水性の良い素材で作られ、携帯に便利な大きさに仕立てられている。
布巾とは、食器や台所の調理台などを拭うために用いる布のことを指します。台拭きとしても知られ、水気や汚れを拭き取る役割を果たします。
古代において、身分の高い女性が首から肩にかけて垂らし、装飾として用いた細長く薄い布を指す。表記は「領巾」とも書く。
金巾は、細い糸を用いた平織りの綿織物を指す。肌着などに用いられることが多く、その名称はポルトガル語に由来し、カネキンとも呼ばれる。
茶の湯において茶碗を拭うために用いる麻などの布を指す。また、食品を布で包んで絞り、表面に絞り目を付けた「茶巾絞り」を略して呼ぶ場合もある。
雑巾は、汚れを拭き取るために用いる布のことで、主に床や家具などの清掃に使われる。特に木製の板の間を拭く際に用いられることが多い。
領巾(ひれ)は、奈良時代から平安時代にかけて女性が用いた装身具の一種である。首から肩にかけて薄い布を垂らし、特に別れの際などにこれを振るしぐさが見られた。表記は「肩巾」とも書く。
巾箱とは、書物などを収めるための布張りの小さな箱を指す。また、携帯に便利な小型の書物である巾箱本を略してこう呼ぶこともある。
修験者が頭に着用する黒色の小さな頭巾で、山野を修行する際に悪しき気を遮るものとされる。
門扉の中央に据え付けられ、扉が左右に開くのを防ぐための石を指す。その形状が「巾子」と呼ばれる髪飾りに似ていることからこの名がついた。
腰巾着とは、腰に下げて携帯する布や革製の小物入れを指す。また、転じて、常に権力者や目上の人物に付き従い、離れようとしない者を喩える表現としても用いられる。
頭巾雲とは、積乱雲や積雲の頂上部分に現れる、頭巾をかぶせたような薄い雲層を指す。
栲領巾(たくひれ)とは、古代日本の高位の女性が用いた装飾用の布である。コウゾなどの植物繊維で織り上げられた白い生地を細長く仕立て、肩から垂らして身に着けた。
磯巾着は、イソギンチャク目に属する腔腸動物の総称である。浅海の岩などに付着し、柔らかな円筒形の体をもつ。周囲に花弁のような触手を広げ、これで獲物を捕らえて体内に取り込む。刺激を受けると触手を引っ込めて縮む様子が、巾着の口を絞った形に似ていることからこの名がある。「葵」の字を当てて表記することもある。
「巾幗之贈」は、男としての意気地がない者を辱める喩えである。女性が身につける髪飾りなどを贈り、相手の男性に気概が欠けていることを嘲笑うことを意味する。故事は『晋書』宣帝紀に由来し、そこでの「巾幗」は婦人の髪を覆う装飾品を指す。