大勢の人が押し寄せたり流れたりする様子を、波の動きにたとえた表現。特に祭りや駅の混雑時などに、群衆が一斉に移動する密集状態を指す。
小波(さざなみ)とは、水面に生じる細やかな波のことを指す。風などのわずかな外力によって水面が揺らぎ、連続して立つ小さな波紋を表し、「細波」や「漣」とも書かれる。
光が波動として伝わる現象を指し、電磁波の一種として空間を伝搬する性質を表す。
年齢を重ねることを波が岸に寄せる様子に喩えた表現で、加齢に伴う心身の衰えや老いの進行を自然の摂理として捉える含みを持つ。
乱波とは、粗暴な振る舞いをする者や無法者を指す言葉である。また、中世においては諜報や攪乱活動に従事した忍者や間諜を意味し、透波(すっぱ)とも呼ばれた。
風が収まった後も静まらずに残る波を指す。また、潮が引いた後も波打ち際に残る海水のこともいう。
波風とは、海面に風が吹いて波が立つ自然現象を指す。また、人生や人間関係において生じる揉め事や苦労を、荒れた海の様子に喩えて表現する際にも用いられる。
波路とは、船が航行する海上の道筋を指す語で、航路や船路と同義である。波が立ち、船が進む海原の道程を表し、遠くへと続く航海の行程を連想させる。
波枕とは、船中で寝泊まりする旅のことを指し、また波の音が枕元に聞こえるような旅寝の情景をも表す語である。
ある物事の影響が波紋が広がるように次第に周囲へと及んでいくことを指す。
波のように起伏する形状を指す。また、波が打ち寄せるように一定の間隔で繰り返し行われる事象や動きを表す際にも用いられる。
波布はクサリヘビ科の毒蛇で、主に沖縄や奄美諸島に生息する。体長は一メートルから二メートルに達し、三角形の大きな頭部が特徴である。背面は黄褐色の地に不規則な暗褐色の斑紋が散らばり、強い猛毒を持つ。別表記として「飯匙倩」とも書かれる。
地震や海底の地殻変動によって発生する高波が、海岸に急激に押し寄せて陸地を浸水させる現象を指す。
秋の澄み渡った水面の波を指す。また、美人の清らかで美しい目元のたとえとして用いられ、さらに転じて、女性が色気を込めて相手を誘うような流し目を意味する。
透波(すっぱ)は、戦国時代に武家が野盗などを雇って用いた間者やスパイを指す語である。転じて、盗人や詐欺師を意味し、嘘や偽りを表す場合もある。表記は「素破」とも書く。
冬期に寒冷な気団が移動することによって、気温が急激に低下する現象を指す。広範囲にわたって厳しい冷え込みをもたらす気象状況を表す語である。
鯨波とは、鯨が泳ぐ際に起こす大きな波を指す。また、戦いの際に兵士たちが上げる鬨の声を「鯨波」と書いて「とき」と読むが、この語も同じ漢字で表される。
鯨波は、かつて合戦の際に戦闘開始の合図として全軍で発した声、あるいは戦勝の喜びを表してあげる声を指す。転じて、多くの人が一度に発する声のこともいう。表記は「鬨」や「時」とも書く。読み方は「とき」のほか、「ゲイハ」と読むこともある。
白波とは、波頭が砕けて白く泡立つ様子を指す。また、転じて盗賊のことを意味し、これは中国後漢末に白波谷に拠点を置いた賊徒「白波賊」に由来する。
逆波(さかなみ)は、逆浪(ぎゃくろう)と同義で、通常の流れに逆らって打ち寄せる波を指す。風や潮流に抗うように起こる波の状態を表し、航海や水辺の情景において用いられる表現である。
藤の花房が風に揺られて連なり、波が打ち寄せるように優雅に揺れ動く様子を表す。特に春の情景を詠む際に用いられる表現である。
波布茶は、マメ科の植物であるハブソウやエビスグサの種子を炒って煎じた薬用茶である。健胃や解毒の効能があり、民間療法で用いられる。
波羅蜜は、仏教において生死の此岸を超えて悟りの彼岸に至ることを指し、そのための修行を意味する。また、クワ科の常緑高木を指し、インド原産で楕円形の葉と円筒形の果実を持つ。果実は食用とされ、材は建築や器具に用いられる。
青海波は雅楽の唐楽に属する舞曲で、二人の舞手によって演じられる。また、この舞の装束に用いられる、連続する波頭を図案化した文様のことも指す。
人間の可聴域を超える高周波数の音波を指し、通常は毎秒2万ヘルツ以上の振動数を有する。医療分野での画像診断や工業分野の材料検査、漁業における魚群探知など、多様な用途に応用されている。
キク科の一年草で、北アメリカ原産である。夏に、中心が赤褐色で蛇の目模様のある黄色い頭花を咲かせる。名前に「ハルシャ」(ペルシャの転訛)とあるが、ペルシャ地方には自生しない。「春車菊」とも表記する。
煙や霞がかかって遠くの水面がぼんやりと霞み、はっきりと見えない様子を指す。広くは景色が茫漠として果てしなく、幽玄で美しい情趣を形容する。
「一波万波」は、小さな出来事や変化が次々と連鎖反応を起こし、やがて大きな影響を及ぼす様子を表す四字熟語である。一つの波紋が無数の波を生み出す自然の現象に喩え、些細なきっかけが広範囲に波及する事態を指す。
暗送秋波は、ひそかに秋波を送ることを意味する四字熟語である。秋波とは、秋の澄んだ水の波にたとえられる美人の涼やかな目もとを指し、転じて人に媚びるような流し目や色目を意味する。ここから、こっそりと相手に取り入ろうとしたり、密かに好意を伝えようとしたりする行為を表す。
緑林白波とは、盗賊や山賊を指す四字熟語であり、その隠れ家をも意味する。中国の新代に王莽が政権を握っていた際、緑林山に集まったならず者たちが強盗を働き、後漢時代には張角率いる黄巾賊が白波谷を根城に乱を起こした故事に由来する。
風波之民とは、世俗の騒動や争いに心を乱され、常に不安や動揺の中に生きる人々を指す。『荘子』「天地」篇に由来し、波風が絶えない世の中に翻弄され、平穏な心境を保てない状態を表す。
美人が人を誘うような、なまめかしく流し目を送る様子を指す四字熟語。秋の水のように澄んだ目で、媚びを含んだ眼差しを表現する。
波乱曲折とは、物事が順調に進まず、様々な困難や障害、予期せぬ出来事が次々と起こり、経過が複雑に入り組んでいる様子を表す四字熟語である。人生や物語、計画などが平坦ではなく、起伏に富み、紆余曲折を経ることを意味する。
波濤万里とは、大海原に大きな波が立ち、はるか遠くまで続く様子を表す四字熟語です。波濤は荒々しい大波を指し、万里は非常に遠い距離を意味します。ここから転じて、海によって隔てられた遠く離れた土地、あるいは広大で果てしない海原そのものを指す表現として用いられます。