山丹はユリ科の多年草で、西日本の山地に自生する。初夏に赤色の六弁花を上向きに咲かせる。漢名に由来する名称であり、「姫百合」と表記することもある。
丹心とは、偽りのない真心を指す。赤い色が純粋さを象徴することから、誠実でひたむきな心の状態を表し、主に忠誠や深い誠意を伴う心情をいう。
丹唇とは、赤みを帯びた美しい唇を指す。特に女性の唇の艶やかな赤色を形容する雅語として用いられ、その色合いが丹(に)の鮮やかさに喩えられる。
丹青とは、赤と青の二色を指し、転じて絵画における色彩全般を意味する。特に中国伝来の彩色画を指す場合があり、東洋絵画の重要な表現手段として発展してきた。
丹精とは、真心を込めて物事に取り組み、労を惜しまず努力することを指す。特に、何かを大切に育てたり、作り上げたりする際の熱心な姿勢を表す。
丹前とは、防寒用に着物の上から羽織る、ゆったりとした広袖の綿入れのことで、どてらとも呼ばれる。冬期に重ね着として用いられ、また寝具としても利用される。
ツル科の鳥で、アジア北東部に分布する。日本では北海道東部の湿原に生息し、全身が白く、首と風切り羽の一部が黒い。頭頂が赤いことが名称の由来で、国の特別天然記念物に指定されている。別名をタンチョウヅルという。
丹田とは、臍の下あたりに位置するとされる身体の部位を指す。東洋医学や武術、呼吸法などにおいて、全身の気が集まる中心点とされ、ここに意識を集中させ力を込めることで、心身の安定や活力が得られると考えられている。
丹毒は、主に連鎖球菌が皮膚の傷口から侵入して引き起こされる急性の感染症である。患部は境界が明瞭な紅斑を生じ、腫脹と激しい疼痛を伴い、しばしば高熱を発する。
細部に至るまで注意を払い、心を込めて丁寧に行う様子を表す。物事を仕上げる際に、手抜きをせずに隅々まで気を配る態度を指す。
巻丹はユリ科の多年草で、漢名に由来する名称である。日本では鬼百合(おにゆり)とも呼ばれる。
雲丹とは、主にアカウニやバフンウニ、ムラサキウニなどのウニの卵巣を塩や酒で漬け込んで加工した食品を指す。
契丹は、かつて中国北東部に居住したモンゴル系遊牧民族を指す。唐代末期に勢力を拡大し、後に遼朝を建国したが、金によって滅ぼされた。キタイとも呼ばれる。
黄丹は染色の名称で、赤みを帯びた鮮やかな黄赤色を指す。ベニバナとクチナシの実を併用して染め出される色合いであり、「オウタン」あるいは「オウダン」とも読まれる。
牡丹はボタン科の落葉低木で、中国を原産とする。観賞用や薬用として栽培され、初夏に赤、紫、白などの大きく華やかな花を咲かせる。また、イノシシの肉を指す「牡丹鍋」のような料理名にも用いられ、さらに、その花の印象から派手で立派なものを喩える表現としても使われる。
煉丹とは、古代中国の道士が辰砂などの鉱物を精製して不老不死の妙薬を作り出す術を指す。また、気を丹田に集中させて心身を鍛える内丹法の修練法を意味することもある。転じて、練り薬の別称として用いられることもある。
切支丹とは、室町時代末期に日本へ伝来したカトリック系キリスト教、およびその信徒を指す語である。当初は「吉利支丹」と表記されたが、江戸幕府の将軍徳川綱吉の時代以降、「吉」の字を避けて「切支丹」の字が当てられるようになった。
加比丹とは、江戸時代に長崎の出島に設置されたオランダ商館の館長を指す語である。また、同時代に来航した外国船の船長を指す場合にも用いられた。ポルトガル語で「仲間の長」を意味する語に由来する。
色丹草はユキノシタ科の多年草で、北海道や本州中部以北の高山の岩場などに自生する。米粒大でさじ形の小さな葉が密に付き、夏には黄色の五弁花を咲かせるが、花弁には紅色の斑点が散る。その名は、最初に色丹島で発見されたことに由来する。
「一寸丹心」は、わずかばかりの真心を謙遜して述べる語である。「一寸」はほんの少しの意、「丹心」は偽りのない赤い心、すなわち誠実な心を表す。転じて、誠意の程はささやかながらも、偽りのない真心そのものであることを示す。杜甫の詩に由来する四字熟語で、「丹心一寸」ともいう。
黝堊丹漆とは、青黒い塗料と赤い塗料を用いて彩色することを指し、転じて青・白・赤・黒の様々な色彩を総称する四字熟語である。建築物などの装飾に用いられる多彩な塗装を表し、中国宋代の李覯による「袁州学記」に典拠を持つ。
碧血丹心は、比類なき真心、あるいは揺るぎない忠誠心を表す四字熟語である。故事によれば、周の萇弘が無実の罪を着せられて自害した後、その血が三年を経て青く美しい碧玉に変わったと伝えられ、この「碧血」と真心を意味する「丹心」とが結びつき、誠意が極めて純粋で、いさぎよい忠節の心を象徴するようになった。
臍下丹田とは、東洋医学や気功などにおいて重視される身体の部位を指す。へその約5センチ下に位置し、ここに意識を集中させて気を蓄えることで、健康増進や精神の安定、活力の源泉となるとされる。呼吸法などで用いられる重要な概念である。