「二布」とは、反物の通常の二倍の幅を持つ布地、あるいはそのような幅で織られた布そのものを指す。また、その広い幅を利用して作られる女性の腰巻きのことも意味する。
上布とは、薄地で上質な麻織物を指し、特に越後上布などが知られる。夏の衣料として用いられる高級な麻布である。
広く一般に知らせることを指し、特に新たに制定された法律や条約、規則などを国民や関係者に対して正式に告知する場合に用いられる。
太布とは、コウゾなどの樹皮から採った繊維を紡いで織った粗い布のことで、主に作業着として用いられてきた。かつては四国の山地などで生産されていた。
「ケット」は「ブランケット」の略語であり、主に毛布を指す。特にタオル地の毛布を「タオルケット」と呼ぶことがある。
布石とは、囲碁において対局の序盤に将来の展開を見据えて石を配置することを指し、これが転じて、将来を見据えて事前に準備や手配りを行うことの比喩としても用いられる。
布地(きれじ)は、織物そのものを指すとともに、裁断された布切れや端切れをも意味する語である。主に衣服や小物などの材料となる布全般を表し、特に裁断後の状態を強調する場合もある。表記としては「切れ地」とも書かれ、読み方としては「ぬのじ」とも読まれる。
布達とは、官公庁などが広く一般に知らせるべき事柄を公に伝達することを指し、またその内容そのものを指す。特に行政機関からの正式な通達を意味する。
布子とは、木綿の布地で作られた綿入れの衣服を指す。冬の防寒用として用いられ、絹製の綿入れである「小袖」と区別される。
物をそれぞれ適した場所に置くこと。また、そのようにして整えられた状態を指す。
布団とは、布地で袋状に縫った中に綿などを詰めた寝具や座具を指す。掛け布団や敷き布団として用いられ、寝るときや座るときに使われる。また、「蒲団」と表記する場合は、植物のガマの葉で編んだ円い敷物の意味も持つ。
布教とは、特定の宗教の教えを人々に伝え、その信仰を広める活動を指す。
布令とは、官庁が法令や命令を広く一般に周知させる行為、またその法令や命令そのものを指す語である。
布告とは、国家の重要な意思決定を広く一般に知らせる行為を指す。特に明治初期においては、政府が発布した法令や政令を指して用いられることもある。
褐藻類コンブ科に属する食用海藻の一種で、海岸の岩礁地帯に生育する。若く柔らかい時期に採取されることからこの名があり、主に味噌汁の具や酢の物として用いられる。
波布はクサリヘビ科の毒蛇で、主に沖縄や奄美諸島に生息する。体長は一メートルから二メートルに達し、頭部は三角形で大きく、背面は黄褐色の地に不規則な暗褐色の斑紋がみられる。強い毒をもち、古くは「飯匙倩」とも表記された。
海布は食用とする海藻の総称であり、主にワカメやアラメなどを指す。
褐藻類コンブ科に属する海藻で、外洋に生育する。葉は羽状複葉の形状を呈し、両面に皺があるのが特徴である。食用や肥料として用いられ、春に採取される。
世間に広く伝わり行き渡ること。特に噂や情報、思想などが多くの人々の間に普及する様子を指す。
乾いている布のこと。特に、健康増進のために身体を摩擦する際に用いるものを指す。
「散布」とは、粉末や液体などを広い範囲にまき散らすことを指す。特に農薬や肥料などを均等にまく場合に用いられ、「撒布」の書き換え字としても使われる。
塗布とは、液体やペースト状のものを表面に広げて覆うことを指す。特に薬剤や塗料などを患部や材料に均一に塗り付ける行為をいう。
多くの人々に配り分けることを意味する。特に、情報や物品などを広く行き渡らせる場合に用いられる。
綿糸を用いて織り上げられた布地の総称であり、通称として木綿の布を指す。肌触りが柔らかく吸湿性に優れるため、衣類や寝具など日常の様々な用途に広く用いられる織物である。
調布とは、古代において朝廷に貢納された手織りの布を指す。
羅布とは、一面に敷き広げることを指し、また広く行き渡る様子を表す。
布衣(ホイ)は、官位を持たない者が着用した無紋の狩衣を指し、転じてそのような身分の人をも意味する。また、「フイ」と読む場合は、庶民が身につける麻布の着物、あるいは庶民そのものを表す。
布袴は、指貫とも呼ばれる袴の一種で、すその部分に紐を通して絞り、着用時に調節できるようにしたものを指します。
布袋は七福神の一人で、太鼓腹をした大きな袋を背負った僧侶の姿で表される。そのモデルは中国後梁の禅僧・契此と伝えられ、福徳と円満の象徴として親しまれている。
巴布とは、薬剤を塗布した布を皮膚の患部に貼り付けて治療する方法、あるいはその薬剤そのものを指す。オランダ語に由来する語である。
クワ科のつる性多年草で、ヨーロッパが原産地である。雌花は淡緑色の松かさ状の花穂をなし、その苞の基部から分泌される樹脂には独特の苦味と芳香がある。この成分はビール醸造において香味付けや保存性向上のために用いられる。
「貲布」は織り目の粗い麻布を指し、蚊帳や穀物袋などに用いられた。表記は「細布」とも書く。
搗布は、褐藻類コンブ科に属する海藻で、太平洋岸に多く分布する。茎は長さ約一~二メートルに達し、葉は羽状に裂ける。ヨードやアルギン酸の原料として利用され、別名をノロカジメともいう。春に採取されることが多い。
「撒布」は「散布」の慣用読みであり、広くまき散らすことを意味する。特に、粉末状のものを一面にまく行為や、情報などを広く行き渡らせる場合に用いられる表現である。
蕃布は、台湾で生産される麻織物の古い呼称である。主に現地で栽培される麻を原料として織り上げられた布地を指し、かつてはその地域の特産品として知られていた。
瀑布とは、特に規模が大きく水勢の激しい滝を指す語である。ナイアガラの滝など、壮大な景観を有する著名な滝の名称に用いられることが多い。
生海布とは、海から採取したままの状態で、加熱や乾燥などの加工を施していない海藻を指す。特に昆布やわかめなどの食用海藻について用いられる表現である。
波布茶はマメ科の植物であるハブソウやエビスグサの種子を炒り、煎じて作られる薬用茶である。健胃や解毒の効能があり、民間療法として用いられる。
褐藻類コンブ科に属する海藻で、本州南部から九州にかけての沿岸に自生する。葉は羽状に分かれ、表面にしわがあり、乾燥すると黒色を帯びる。食用やヨードの製造に用いられる。春に採取される。
布袋葵はミズアオイ科の多年草で、南アメリカ原産である。暖地の池沼に野生化し、葉柄が大きく膨らんで浮き袋の役割を果たし、水面に浮かぶ。夏に淡い青紫色の花を咲かせ、水槽などで観賞用に栽培される。別名をホテイソウという。
布海苔は紅藻類フノリ科に属する海藻の総称で、浅海の岩場に生育する。煮溶かした液は糊の役割を果たし、着物の洗い張りなどに用いられる。夏の季語としても知られ、「海蘿」と表記されることもある。
芭蕉布は、イトバショウの繊維を用いて織られる織物の一種である。主に蚊帳や夏用の衣類などに用いられ、沖縄を代表する特産品として知られている。
モクセイ科の常緑小高木で、地中海沿岸地域を原産とする。日本では主に小豆島などで栽培されており、初夏には淡黄色で芳香のある花を咲かせる。その果実は食用となり、また搾って得られる油はオリーブ油として広く利用される。
季布一諾とは、一度約束したことは必ず守るという、誠実で信頼できる人物の喩えである。中国前漢の武将、季布はその一言が千金にも値するほど重みがあり、一度口にした約束は絶対に反故にしない人物として知られていた故事に由来する。
布韈青鞋とは、粗末な布の靴と青い草鞋を指し、質素な身なりや貧しい生活を表す。転じて、世俗を離れた隠者の風貌や、清貧に甘んじる生活態度を象徴する表現として用いられる。
布衣之交は、身分の低い者が麻の衣服を着ていたことに由来し、身分や地位にとらわれない心からの交わりを意味する。特に、貧しい時分からの変わらぬ親しい付き合いを指し、『史記』「廉頗藺相如伝」に典拠を持つ。
布衣之極とは、平民の身分でありながら到達し得る最高の栄誉や地位を指す。『史記』「留候世家」に由来し、もとは張良が平民から出世して最高の栄達を遂げたことを喩えたもので、一般に庶民の立場で成し得る最大の成功を意味する。