全体を二つに分けたうちの一方を指し、半分やなかばを意味する。物事の一部や責任の分担など、二分割された概念の片側を表す際に用いられる。
半銭(きなか)は、一文銭の半分の価値を表す語であり、半文ともいう。直径一寸の一文銭を半分にしたことに由来し、転じてごく僅かな物事の喩えとしても用いられる。表記には「寸半」も見られる。
半被(はっぴ)は、大工などの職人が着用する印半纏を指す。また、かつて武家において家紋を付けて使用人などに着せた半纏のこともいう。表記は「法被」と書くこともある。
半首は、平安時代末期から鎌倉時代にかけて用いられた、顔面のうち額から頬にかけてを防護する武具である。「はつむり」とも読む。
半襟とは、襦袢の襟の上に重ねて用いる細長い布のことで、主に襦袢の汚れを防ぐとともに、装飾としての役割も果たします。
物事の一部分だけを知り、全体を十分に理解していない状態を指す。知識や理解が中途半端で、深い洞察に至っていない様子を表す。
建物などが、その全体の約半分に相当する部分まで損壊する状態を指す。自然災害や事故などによって構造物の大きな部分が失われ、使用が困難になるほどの被害を受けた場合に用いられる。
正方形の活字一字の半分の幅を持つ字形を指し、主に数字やアルファベットなどの組版において、全角文字に対して横方向のスペースが狭いものをいう。
「半生」とは、人生の半分ほどの期間を指し、これまでの人生を振り返る際に用いられる。また、死と生の狭間にある状態を表すこともあり、この場合には「はんしょう」と読むこともある。
半眼とは、目を完全に開かずに半分程度に開いた状態を指す。まぶしさや眠気、あるいは物思いにふける時などに自然となる半開きの目の様子を表す語である。
弔意を表すために、国旗などを旗竿の頂点から通常の位置よりも幾分下げて掲揚することを指し、またその状態にある旗そのものをもいう。
半玉とは、芸者としての修行の途上にあり、一人前として認められる前の若い芸者を指す言葉である。その名は、玉代(芸者を座敷に招く際の料金)が一人前の半分であることに由来する。
半折とは、全紙を縦に半分に裁断した大きさの紙を指し、またその紙に描かれた書画そのものを指すこともある。表記としては「半切」や「半截」とも書かれる。
半挿(はんぞう)とは、柄の部分に水を通す溝が設けられた、水や湯を注ぐための容器を指す。その名称は、柄の半分ほどが器の内部に挿し込まれている構造に由来する。表記としては「楾」の字を用いることもある。
半寿とは八十一歳の長寿を祝う賀寿の一つで、「半」の字を分解すると「八」「十」「一」となることに由来する。
半田とは、主に鉛と錫からなる合金で、金属同士の接合に用いられる。熱を加えて溶かし、接合部に流し込んで用いる。「はんだ」とも読み、「盤陀」と表記されることもある。
半鐘とは、火の見櫓の上部に吊るされた小型の釣り鐘で、火災発生時などに鳴らして地域住民に緊急事態を知らせるための警報装置である。
半畳とは、畳一畳の半分の広さを指す。また、かつての芝居小屋において観客が敷いた小さなござのことも意味する。
「半端」とは、物事が完全に整わず一部分が欠けている状態を指す。中途半端でどちらともつかない曖昧な様子や、一人前ではなく未熟であることを表す際にも用いられる。
半白(はんぱく)とは、黒髪に白髪が混じった状態の頭髪を指す。特に年齢を重ねた人の髪の様子を表し、「胡麻塩頭」とも呼ばれる。表記としては「斑白」や「頒白」を用いることもある。
半間とは、物事が完全でなく中途半端な状態を指す。また、気が利かず間の抜けた様子や、そのような人を意味する。
相撲や剣道などで、相手に対して体を斜めに向けて構える姿勢を指す。また、魚を縦に二つに割いた際の片方の身を意味することもある。後者の場合は「ハンシン」と読むこともあり、その場合は身体の半分を指す場合がある。
物事の一つの側面を指し、全体のうちの半分の面という意味から転じて、一面や片面を表す。また、顔の半分という原義もあり、転じて物事の一部分や一側面を指す場合にも用いられる。
上半身または下半身のいずれかを露出した状態を指す。全裸に対して用いられ、衣服を一部だけ身に着けている様子を表す。
四半とは、全体を四つに分けたうちの一つ、すなわち四分の一を指す。例えば「四半期」のように用いられる。また、正方形の石を斜めに敷き詰めた石畳の様式である「四半敷き」の略称としても使われるほか、正方形に裁断された布地を指す場合もある。
「有半」は、年数を表す語に付いて、その年数にさらに半分を加えた期間を示す表現である。例えば「三年有半」は三年半を意味する。「有」は「また」の意で、ある数量の上にさらに追加されることを表す。
折半とは、金銭や物品を二等分に分けることを指す。特に、共同で負担した費用などを半分ずつに分担する場合に用いられる表現である。
踵の部分を省き、足の中ほどまでの長さに作られた草履。走行に適した簡素な履物で、半草履とも呼ばれる。
夜の半ば、特に真夜中を指す語。時刻としては午前零時前後を中心とした深夜の時間帯を表し、「よわ」とも読む。
夜半とは、夜の深い時分、すなわち真夜中や夜更けを指す語である。漢字「半」を含み、「よわ」と読むが、「ヤハン」と読む場合もある。例えば「夜半の嵐」のように用いられ、静寂に包まれた深夜の時間帯を表す。
全体の半分を超える数量や割合を指す。例えば、ある地域の面積が国土の大部分を占める場合などに用いられる。
「小半」は、主に酒や米の分量を表す言葉で、全体の四分の一を指します。例えば、一升の四分の一である二合五勺を意味し、少量の酒や米を指して用いられます。少量の酒で食事を楽しむような場面で使われることもあります。また、「二合半」と表記されることもあります。
半蔀とは、格子組の裏に板を張った戸の一種で、上部を外側へ吊り上げて開閉し、下部ははめ込み式になっているものを指します。
半使(ハンス)は、朝鮮から伝来した抹茶茶碗の一種である。白土を素地とし、灰色の釉薬を施した上に淡紅色の斑紋が現れるものを指す。また、「判事」と表記されることもある。語源については、李朝の通訳官に由来するという説がある。
南北朝時代に導入された年貢制度で、戦費や恩賞の財源として荘園の年貢の半分を守護を通じて武士に支給したものを指す。この制度は武士による荘園への進出を促進する一因となった。また、借金などを半分だけ返済することの意味でも用いられ、この場合の読みは「ハンサイ」ともされる。
「生半」は、物事が十分に達成されず中途半端な状態を表す。また、そのような不完全な状態で行うよりも、むしろ控えめにしたり、思い切ってやめたりする方がよいという判断を示す場合にも用いられる。
半分に切断する行為、あるいはそのようにしてできたものを指す。また、紙や布などを二つ折りにする「半折」と同じ意味でも用いられる。
半臂は、平安時代に束帯を着用する際に用いられた袖のない胴着である。腰の部分で紐を結び、装飾用の忘れ緒を垂らすのが特徴であった。
二合半(こなから)とは、全体の四分の一を指す語である。特に容量の単位としては、一升の四分の一にあたる二合五勺を意味し、酒などを入れる小ぶりの徳利を指して用いられることもある。表記としては「小半」と書く場合もある。
江戸時代に夫が妻に離縁を通告するために渡した書状を指す。その内容が簡潔に三行半ほどで記されていたことに由来し、後に離縁そのものをも意味するようになった。
半可通とは、物事について十分な理解がないにもかかわらず、通ぶって知っているかのように振る舞う態度、あるいはそのような人物を指す言葉である。
半夏生は、夏至から数えて十一日目にあたる時期を指し、陽暦では七月二日頃に相当する。この名称は、薬草として知られるハンゲ(カラスビシャクの別称)が生え始める頃であることに由来する。また、ドクダミ科の多年草であるカタシログサの別名でもあり、水辺に自生し、夏に白い花穂をつける頃、花に近い葉の一部が白く変化する特徴を持つ。「三白草」とも表記される。
上半身が人間、下半身が獣の姿をした神を指す。ギリシャ神話においては、牧神パンやサテュロスなどがこれに当たり、特にパンを指して用いられることが多い。
半風子はシラミの異称である。これは「虱」という漢字が「風」の字の半分の構成であることに由来する呼び名である。
物事が中途半端で徹底しておらず、不十分な様子を指す。いい加減で真剣さに欠ける態度や、未熟で未完成の状態を表す。
一枚の紙とわずかな銭を指し、ごく僅かな物事の喩えとして用いられる。元来は寺院や僧侶への寄進が少ないことを表した表現であり、転じて取るに足りないわずかな数量や価値の低いものを示す。
一文半銭とは、ごくわずかな金額を表す四字熟語である。文と銭はいずれもかつて用いられた貨幣の単位であり、そのわずか半分ほどの僅かな金銭を指して、取るに足らないほどの少額のたとえとして用いられる。
「一言半句」は、ほんのわずかな言葉、ごく短い発言を意味する四字熟語である。「いちげんはんく」とも読む。通常は「一言半句も漏らさない」のように、下に否定表現を伴う形で用いられ、一言たりとも、という強い否定や強調の意を表す際に使われる。
半推半就とは、相手の誘いや勧めに対して、表面上は少し抵抗するふりをしながらも、内心では受け入れる気持ちがある様子を表す四字熟語である。『西廂記』などに見られる表現で、本心から拒絶しているわけではなく、むしろ承諾に傾いている態度を指す。
半面之識とは、かつて一度顔を合わせたことがある程度の浅い知り合いであることを意味する四字熟語である。『後漢書』王奉伝に典拠を持ち、わずかに面識がある状態を指す。
十分な食物と水が得られず、飢えと渇きに苛まれる状態を指す。転じて、生活に必要なものが満たされず、苦しい境遇にあることを喩える表現である。
半官半民とは、政府と民間が共同で資金を出し合い、事業を運営する形態を指す四字熟語である。
半知半解とは、物事についての理解が中途半端で、完全にはわかっていない状態を指す四字熟語である。知識や理解が一部分に留まり、深く通じていない様子を表す。