政治上の重要な多くの事柄を指し、特に天下の政治や国政全般を意味する。
天機とは、天の意志や神のみが知る秘密を指し、転じて人間には容易に窺い知れない重大な機密を意味する。また、生まれつき備わった性質や才能、あるいは天子の機嫌や天候の状態を表すこともある。
危険な状況や重大な局面に直面している状態を指し、物事の存続や安定が脅かされるような重大な岐路にあることを意味する。
物事を行うのにちょうどよい機会。幸運な巡り合わせや、望ましい状況が訪れた時を指し、成功や進展の可能性を秘めた瞬間を表す。
有機とは、生命活動を営む能力を持つ組織や生物体を指す。また、炭素を主成分とする化合物、すなわち有機化合物を意味し、これに対し生命活動を持たない物質は無機と呼ばれる。
枢機とは物事の最も重要な部分を指し、全体の機能や動きの中心となる要所を意味する。転じて国家の重要な政務や地位を表し、国政の根幹に関わる事柄に用いられる。漢字の「機」は弩弓の引きがねに由来し、物事の動きを制する中枢の意を含む。
軍機とは、軍事に関わる重要な秘密事項を指し、特に作戦計画や装備の詳細など、外部に知られると国防上重大な支障をきたす情報を意味する。
ある事柄を行うのに最も適した時期や状況を指し、物事を成功させるための好都合な瞬間を意味する。
勝機とは、勝つことのできる可能性や好機を指す。特に競技や勝負事において、相手を打ち破る絶好のチャンスを意味する。
戦争が起こりそうな兆しや気配を指すとともに、戦争を開始するのに適した時機や機会を意味する。
電気を動力源として作動する機械の総称であり、特に電気エネルギーを利用して機能する装置や機器を指す。
僚機とは、同一の任務を遂行するために編隊を組んで飛行する味方の軍用機を指す。特に、長機(編隊の指揮を執る機体)とともに行動し、これを援護・協力する役割を担う機体をいう。
物事を始めたり進めたりするのに適した時機や、状況が整って変化が起こりそうな気配を指す。
機縁とは、物事が始まるきっかけや契機を指す。また、仏教においては、仏の教えに触れる縁が生じることを意味し、悟りへの道が開かれる機会を表す。
物事を行うのに適した時や状況を指し、何かを成し遂げたり変化を起こしたりする可能性が開かれる好ましい契機を意味する。
機宜とは、その時々の状況や条件に適切に対応することを指し、時機に合った適切な判断や行動を意味する。物事を行うのに最もふさわしい時期や状況を捉えることを表し、時宜を得た対応や発言などに用いられる。
物事が起こる直前の瞬間、あるいは行動を起こそうとする寸前の状態を指す。先手を取って相手の意図を封じる「機先を制する」などの表現で用いられる。
機械と器具、道具を総称する語であり、特に作業や生産活動に用いる各種の設備や工具を指す。
機知とは、その場の状況に応じて瞬時に働く鋭い才知や知恵を指し、とっさの機転やユーモアを交えた応答などに表れる。ウィットに富んだ機敏な発想や対応を意味する。
機転とは、その場の状況に応じて素早く適切な判断を下し、臨機応変に対応する才知や頭の働きを指す。状況に合わせて即座に知恵を巡らせ、巧みに処理する能力を意味し、「気転」と表記することもある。
機動とは、状況の変化に応じて迅速に対応し行動することを指す。特に軍事分野においては、戦略や戦術上で部隊が素早く移動・展開する能力を意味する。
機能とは、物や器官、組織などが本来備えている働きや役割を指し、それが実際に発揮される作用や性能を意味する。例えば、心臓の機能障害や多機能の新製品などと用いられ、十分に機能しないといった表現でも使われる。
表面からは捉えにくい、人の心の微妙な動きや、物事に宿る繊細な情趣を指す。人情の機微に通じるとは、そうした目に見えぬ心の綾や、奥深い情感を理解することを意味する。
機才とは、物事に素早く反応し、状況に応じて適切な判断や行動ができる鋭い才知のことを指します。機転が利き、とっさの際にも才覚を発揮する能力を表す言葉です。
機械や装置、またそれらの部品や材料を指す。特に、作業や活動に必要な道具や設備を総称して用いられる。
機敏とは、状況の変化を素早く察知し、それに応じて迅速かつ適切に行動する様子を表す。物事に対する反応が鋭く、動作や判断に無駄がなく、軽やかで巧みであることを指す。
機軸とは、車輪の中心を貫く心棒や軸を指す。転じて、組織や団体において活動の中心となる重要な部分や人を意味し、また、物事の構想や基本となる方式を表す際にも用いられる。
機密とは、特に国家の安全保障や外交、軍事などに関わる重要な秘密事項を指し、その漏洩が重大な損害を招く恐れがあるため、厳重に管理されるべき情報である。
機雷とは、水中に設置され、敵の艦船が接触または接近すると爆発するように仕掛けられた兵器である。「機械水雷」の略称で、主に海上の交通路や港湾を封鎖するために用いられる。
時と状況に応じて臨機応変に考え出される巧妙な策略やはかりごとのことを指す。
その場の状況や変化に応じて、適切な判断と対応をとること。
「からくり」とは、人形や機械を動かすための仕掛けを指し、糸やゼンマイなどを用いた精巧な装置を意味する。また、機械が動作する内部の構造や機構を表すこともある。転じて、巧妙に仕組まれた策略や計略の意でも用いられ、例えば事件の裏に潜む企みを「からくりを暴く」などと表現する。表記には「絡繰」の漢字も当てられる。なお、「機関」を「きかん」と読む場合は異なる意味となる。
機智とは、その場の状況に応じて素早く適切な判断を下し、巧みな対応や言動ができる才知のことを指します。特に、とっさの機転や臨機応変な知恵を発揮する能力を意味し、機知に富んだ様子を表します。
棚機月は陰暦七月の異称で、七夕の行事にちなんだ呼び名である。表記は「七夕月」とも書く。この名称は、五節句の一つである「棚機(たなばた)」に由来し、七月の風物詩として定着した。
発動機と帆の両方を装備した小型の船舶を指す。動力の選択肢として、風力に頼る帆走と、機械による自走を状況に応じて使い分けることができる。
鉄道の線路の分岐点に設置され、列車の進行方向を切り替えるために線路を移し変える装置。ポイントや転路機とも呼ばれる。
覗機関とは、箱の中に複数の絵を収め、紐で順次切り替えながら凸レンズの付いた覗き穴から覗いて見せる仕掛けの装置を指す。江戸時代などに娯楽として楽しまれ、覗き眼鏡やからくり眼鏡とも呼ばれた。
鉱山や土木工事において、岩盤に深い穴を穿つために用いる機械。回転式や打撃式などの方式があり、圧縮空気や電力を動力源として作動する。
機嫌気褄とは、人の機嫌や気分の状態を指す四字熟語である。特に、相手の気分を探り、それに合わせて対応する様子を表す際に用いられる。
危機一髪とは、髪の毛一本ほどのわずかな隔たりで危険が迫っている極めて切迫した状況を指す。転じて、今にも重大な危険や災いが起こりそうな瀬戸際の状態を意味する。
「機械之心」は四字熟語で、巧みに策略を巡らせる心や、偽りの企みを抱く心を指す。ここでの「機械」は精巧な仕組みを持つ器具の意から転じて、知恵を巡らせることや偽りの策略を意味し、『淮南子』原道訓に由来する表現である。
軻親断機とは、かつて孟子の母が織機の糸を断ち切ってまで、学業を途中で放棄することを戒めた故事に基づく四字熟語である。これは、教育の厳しさと継続することの重要性を説き、親が子の教育に真摯に取り組む姿勢を表す。
応機接物とは、相手の機根や状況に応じて適切に対応し、人や物事に接することを意味する。仏教用語として、衆生の能力や性質に合わせて教えを説くことを指し、転じて一般に、臨機応変に物事に対処する姿勢を表す。
浄土真宗の教義で、親鸞が説いた思想。人間は自らの罪深さを自覚する悪人こそが、阿弥陀仏の本願による救いを真に求める正しい機根を持つと説く。自己を善人と考える者よりも、むしろ自らの無力を悟る悪人の方が、他力本願による往生の道へと導かれるという意味である。
時と場合に応じて、状況の変化に柔軟に対応し、適切な処置を取ることを意味する。『南史』梁宗室伝に由来し、「機に臨み変に応ず」と訓読される。固定観念に捉われず、その場の状況を判断して最適な対応をとる能力を指す。
「孟母断機」は、孟子が学問を途中でやめようとしたとき、その母が織っていた機(はた)の糸を断ち切って、物事を中途で放棄することの愚かさを戒めた故事に基づく四字熟語である。学問や事業など、続けてきたことを中途で断念すれば、それまでの努力が無駄になることを示し、継続することの大切さを説くたとえとして用いられる。