物を細かく切り刻むこと。また、連続しているものが細かく断ち切られることを指す。例えば、洪水などによって交通網が分断される状況に用いられる。
続いていた物事が途中で途切れること。また、そのように途中で止めること。
同断とは、他のものと変わらず同じであること、あるいは以前の状態と同様であることを指す。特に「以下同断」のような表現で用いられ、繰り返しを避けて前文と同じ内容が続くことを示す際に使われる。
確かな根拠もなく、軽率に物事を判断すること。また、そのような判断そのものを指す。十分な検討を経ずに下す独りよがりの推測や、事実に基づかないでたらめな結論を意味する。
明断とは、迷いなく明快に物事を判断し、裁断を下すことを指す。曖昧さを残さず、はっきりとした決断を意味する。
思い切って物事を決断し、ためらうことなく実行する様子を表す。特に、重要な局面において迅速かつ確固たる判断を下し、行動に移す態度を指す。
武断とは、武力を背景に物事を強引に決めたり、政治を強行したりすることを指す。また、武力によって問題を処理する手段を意味することもある。
油断とは、注意を怠り気を緩めることを指す。不注意が思わぬ災いを招くという意味で「油断は怪我のもと」と戒められる。この語は、油を入れた鉢を落とした者を罰して命を断ったという仏典『涅槃経』の故事に由来するとされる。
勇断とは、困難や危険を顧みずに思い切った決断を下すことを指す。勇気をもって事に当たり、ためらうことなく決断する様を表す語である。
専断とは、本来は関係者と相談すべき事柄を、独断で決めてしまうことを指す。特に組織や集団において、権限を越えて独りで判断を下す行為をいう。「擅断」の代用として用いられる表記である。
速断とは、状況に応じて迅速に判断を下すことを指す。特に緊急時には素早い決断が求められる一方で、慎重さを欠いた早まった判断を意味することもあり、後者の場合は避けるべきとされる。
断雲とは、空に浮かぶ切れ切れの雲のことで、片雲とも呼ばれる。青空の中にぽつりと現れたり、風に吹かれて流れていく、小さく分断された雲の様子を指す語である。
垂直に切り立った険しい崖のことで、切り立った岸壁や急峻な地形を指す。
金属をも切り断つほどの強固さを意味し、転じて揺るぎない友情の深さを表す。
断言とは、確信をもってはっきりと言い切ることを指す。確かな根拠や強い信念に基づき、ためらいなく主張を表明する行為を表す。
断交とは、人と人との間の交際を絶つことを指し、また国家間の外交関係を正式に停止することをも意味する。
反対や障害があってもそれを押し切って、思い切って物事を行うこと。熟慮した上での決断に基づく、強い意志をもった実行を指す。
紙や布などの材料を切断することを指す。特に製本工程において、断裁機を用いて紙を規定の寸法に切り揃える作業をいう。
罪を裁き有罪の判決を下すことを指す。特に古くは斬首による刑罰を意味した。
断念とは、それまで抱いていた望みや計画を、あきらめて捨て去ることを指す。特に、何らかの理由によって、それ以上の追求や実現が困難であると判断し、きっぱりと諦めるときに用いられる表現である。
断髪とは、髪を短く切り詰める行為、またはそのように整えられた髪型を指す。特に、相撲の力士が引退する際に行われる髪を切る儀式を指して用いられることが多い。
文章の一部分や抜粋された一節を指す。また、文脈から切り離して一部だけを取り上げる「断章取義」という表現の略として用いられることもある。
つながりや関係が完全に途切れることを指し、人や組織、国家間の交流や連絡が絶たれる状態を表す。また、血筋や家系、伝統などが途絶えて続かなくなる意味も含む。
断面とは、物体を切断した際に現れる切り口の面を指す。また、物事を特定の観点から捉えたときの様相や状態を表す際にも用いられる。
断然とは、躊躇や迷いなくきっぱりと決断する様子を表す。また、他と比較して際立って優れていることや、その差が明らかであるさまを指すこともある。
腸がちぎれるほどに激しい悲しみや苦痛を感じる様子を表し、身を切られるような深い悲嘆や辛さを意味する。
熱の伝導を遮断し、熱の移動を防ぐこと。特に、建築物や容器などにおいて、外部との熱の出入りを抑えて保温または保冷の効果を高めることを指し、そのために用いられる材料を断熱材という。
診断とは、医師が患者の症状や検査結果を基に病状や健康状態を判断することを指す。また、転じて、組織やシステムなどの状態を調査し、問題点や特性を評価する際にも用いられる。
続断はマツムシソウ科に属する二年草で、山芹菜とも呼ばれる。この名称は漢名からの誤用に由来する。
横断とは、道路や線路、川などを横方向に通り抜けたり渡ったりすることを指す。また、東西方向に貫通する場合にも用いられ、例えば大陸を横断する鉄道などと表現される。さらに、物体を横方向に切断する意味もあり、その切断面を横断面と呼ぶ。これに対し、縦方向に貫く場合は縦断という語が対応する。
縦断とは、縦方向に切り分けることを指す。また、南北方向に通り抜けることや、縦に貫通することを意味し、例えば南北に長い地域を端から端まで移動する場合などに用いられる。対義語は横断である。
確かな根拠もなく、推測や思い込みだけで物事を判断すること。また、そのような判断そのものを指す。
断固とは、揺るぎない決意をもって物事に対処する様子を表す。いかなる状況や反対があっても信念を貫き、態度を明確にする際に用いられる。
叡断とは、天子や天皇の優れた判断や決断を指す言葉である。君主の聡明さと威厳を帯びた重要な決定を意味し、通常は「叡断を仰ぐ」や「叡断が下る」などの形で用いられる。
独断専行で物事を決めること。特に、上役や関係者に相談せずに、自分一人の判断で決めてしまうことを指す。
「壟断」とは、切り立った高い丘を指す。また、市場を独占して利益をひとり占めにすることを喩える表現としても用いられ、例えば「利権を壟断する」のように使われる。この用法は、中国の故事に由来し、商人が市場を見下ろす高台に立ち、安い品物を買い占めて高値で売り、利益を得たという『孟子』の記述に基づいている。
断末魔とは、生命が終わる瞬間、あるいはその際の苦痛を指す語である。語源は仏教用語の「末魔」にあり、これはサンスクリット語で身体の急所を意味し、そこに触れると激痛を伴って死に至るとされることに由来する。
軻親断機は、中国の故事に由来する四字熟語で、孟子の母が織機の糸を断ち切って学問の中断を戒めた故事を指す。子供の教育において、一貫性と継続性の大切さを説くたとえとして用いられる。
慧可断臂は、切なる求道の心と揺るぎない決意を示す四字熟語である。禅宗第二祖とされる慧可が、達磨に師事を願い、その誠意を示すため自らの左腕を切り落とした故事に由来する。後世には、強い覚悟を象徴する画題としても広く知られている。
一刀両断とは、刀で一太刀に物を真っ二つに断ち切ることを原義とする。そこから転じて、物事に対する態度や処理の仕方がきわめて明確で、ためらうことなく決断し実行する様子を表す。
優游不断とは、物事を決断せずにぐずぐずとためらい続ける様子を表す。決断力に欠け、悠長に構えて行動を起こさない態度を指す。
優柔不断とは、物事を決める際に躊躇しがちで、はっきりとした決断を下すことができない様子を表す。心が柔らかすぎて、必要とされる果断さを欠いている状態を指す。
優柔寡断とは、物事を決断する際にぐずぐずと迷いがちで、はっきりとした態度を示すことができない性格や様子を表す四字熟語である。決断力に欠け、ためらいがちな態度を指す。
孟母断機とは、孟子が学問を途中でやめようとしたとき、その母が織っていた機の糸を断ち切って、物事を中途で放棄することの愚かさを戒めた故事に基づく四字熟語である。学問や事業など、続けてきたことを中途で断つならば、それまでの努力が無駄になることを示し、継続することの大切さを説くたとえとして用いられる。
母猿断腸は、『世説新語』「黜免」篇に由来する四字熟語である。桓温が三峡を船で下った際、部下が子猿を捕らえたところ、その母猿が岸を百里余りも悲しげに追いかけ、ついに船上に飛び移って息絶えた。腹を裂くと腸が寸断されていたという故事に基づき、親が子を思う悲痛な心情、あるいは極度の悲しみや断腸の思いを表す。