式微とは、かつて栄えていたものが勢いを失い、著しく衰微する様を指す。特に組織や家系、文化などがかつての盛りを保てず、衰退していく状態をいう。
衰微とは、かつての勢いや力が失われ、次第に弱まり衰えることを指す。特に国家や勢力、文化などが以前の繁栄から退潮し、その影響力や活力が低下する様を表す。
程度や規模がわずかであるさま。重大ではなく、取るに足りない程度のことを指す。
身分の高い者が、あえて目立たない姿に身をやつし、自らの地位や素性を隠して外出すること。
微香とは、かすかに感じられるほのかな香りのことを指す。周囲に漂うような強い香りではなく、そっと立ち上るような繊細なかおりを表し、整髪料や化粧品、あるいは自然の中から漂ってくるような、心地よい軽やかな香気を形容する際に用いられる。
そよそよと静かに吹く、ごく弱い風を指す。草木をかすかに揺らす程度の穏やかな風情を表し、時に「びふう」とも読まれる。
微意とは、ほんのわずかな気持ちや心遣いを指し、特に自分自身の意思や贈り物を謙遜して表現する際に用いられる。例えば、些少な贈り物に添えて「微意を表す」などと言う。
微少とは、分量や程度がきわめてわずかであるさまを指す。損害や影響などがごく僅かで、大きな問題に至らない場合に用いられる表現である。
微吟とは、声をひそめて詩歌を口ずさむことを指し、静かな調べで情感を込めて詠じる様を表す。
微笑とは、声を立てずに口元をほんのりと緩めて笑みを浮かべることで、穏やかで優しい感情を表す仕草を指します。
微震とは、地震計で検知される程度の微弱な揺れを指し、通常は人体にはほとんど感じられないか、あるいは静かにしている一部の人々がかすかに感知する程度の地震をいう。
かすかに輝く弱い光を指す。ほのかな明かりや、わずかに光を放つ様子を表す。
微酔とは、酒を飲んで心地よい程度に酔った状態を指し、ほろ酔いともいう。意識は明瞭で、気分がほんのりと高揚し、快い陶酔感を伴うが、酩酊に至るほどではない。
微衷とは、わずかな真心を意味し、自分の本心や誠意を謙遜して表現する際に用いられる語である。例えば、相手に理解を求める場合に「微衷をお察しください」といった形で使用される。
微力とは、わずかな力や十分でない力を指す。また、自分の能力を謙遜して述べる際にも用いられ、例えば「微力ながら協力させていただきます」などの表現で、自身の力量を控えめに言い表す場合がある。
微動とは、わずかに動くことを指す。例えば、表情や体の一部がほとんど感じ取れない程度に揺れ動く様子を表し、静止しているかに見える状態の中にごく小さな動きが認められる場合に用いられる。
微熱とは、わずかな熱さや温かみを指す。また、健康時の平熱より少し高い体温状態を表し、軽い発熱の程度を示す際にも用いられる。
酒を飲んで程よく酔った状態を指し、心地よい陶酔感を伴う。
程度や規模が非常に小さいさま。ほのかでかすかな様子を表し、物事の動きや変化がわずかであることを示す。
微風は、そよそよと軽く吹く風を指す語で、特に心地よい弱い風を表す。
身分の高い者が、自らの地位や身分を隠すために、あえて質素で目立たない服装に身をやつすこと。また、そのような姿を指す。
細やかで複雑な様子を指し、明確に言い表すことが難しいさま。わずかな差異や繊細なニュアンスを含み、しばしばデリケートな状況や感情、関係性を表現する際に用いられる。
細部に至るまで注意深く行き届き、詳しく精密な様子を指す。物事の観察や分析、また表現などが非常に細やかで緻密であることを表し、研究や描写などに用いられる。
表面からは捉えにくい、微妙な心の動きや物事の趣を指す。特に人情や物事の奥に潜む繊細なニュアンスを理解する際に用いられる。
微塵とは、極めて細かい塵や埃を指す。転じて、非常に小さなものや微細なものを表し、またごく僅かな分量や程度の意味でも用いられる。さらに、食材を細かく刻む「微塵切り」を略した用法もある。
微かに酒に酔った状態を指し、心地よい酔いの程度を表す。ほろ酔いとも言い、意識は保たれつつも気分が緩む様子をいう。
身分や地位が低く、取るに足らないさま。また、そのような立場にある人を指す。
微禄とは、わずかな俸禄や給料を指し、薄給を意味する。また、俸禄が少ないことから転じて、生活が貧しく落ちぶれた状態、すなわち零落を表すこともある。
微恙とは、重篤ではない軽い病気、あるいは体調が少しばかり優れない状態を指す。漢字の「恙」は病気や心配事を意味し、これに程度の軽いことを表す「微」を冠して、些細な健康上の不調を表現する語となっている。
翠微とは、遠くから眺めた山々が帯びるほのかな青緑色の霞や、そのような趣のある山のたたずまいを指す。また、山の高み、特に中腹から上方の一帯を意味する雅語としても用いられる。
微苦笑とは、微笑と苦笑いの間にあるような、かすかに苦みを帯びた笑いを指す。軽い苦笑いとも言える表情で、劇作家の久米正雄によって造語された表現である。
微生物とは、肉眼では観察が困難な微小な生物の総称であり、細菌や菌類、原生動物、微細藻類などを含む。通常は顕微鏡を用いて初めてその形態を確認することができる。
極めて微小な物体を観察するための光学器械で、レンズの組み合わせによって肉眼では識別困難な対象を拡大し、可視化する装置を指す。
粉微塵とは、固形物が非常に細かく砕け散る様子を表す。粉々に砕けて原型を留めない状態を指し、特に壊れやすい物が完全に破壊された状況に用いられる。
ミジンコ科に属する微小な甲殻類で、池や沼などの淡水に生息する。体は卵形で半透明であり、体長は約一から三ミリメートル程度である。主に魚類の餌として利用される。「水蚤」とも表記する。
「微妙玄通」とは、精妙で深遠な道理に通じているさまを表す四字熟語である。物事の本質を極めて緻密に理解し、その奥義にまで達している境地を指し、特に真理を体得した者のありようを形容する。『老子』に由来し、「微妙」は精緻で測りがたい深遠さを、「玄通」は玄妙な道理に通暁することを意味する。
「微言大義」とは、簡潔で一見些細に思える言葉の中に、深遠な道理や重要な意義が込められていることを指す四字熟語である。元来は、孔子の含蓄に富んだ言葉や、彼が筆削したとされる『春秋』の記述法を評した表現に由来する。
釈迦が霊鷲山で説法の際、大梵天王から捧げられた金波羅華をひねって弟子たちに見せたところ、摩訶迦葉のみがその真意を悟って微笑んだという故事に由来する。言葉を用いずに心から心へと真髄が伝わる微妙な境地を表す。
低唱微吟とは、しんみりとした調子で声を潜めて詩歌を詠じることを指す。「低唱」は低い声で歌うこと、「微吟」は小声で詩を吟ずることを意味し、同様の趣を重ねて情感を込めた詠唱のあり方を表す四字熟語である。
至微至妙とは、極めて微細で繊細なところまで行き届き、また非常に巧妙で優れているさまを表す。細部に至るまで注意が行き届き、その技や表現が精妙で、まさに完璧と言える境地を指す。