玄奥とは、物事の本質や核心に通じる深遠で測り知れない境地を指す。特に芸道や学問などにおいて、表面からは窺い知ることのできない奥義や秘伝の域を意味し、長年の修練や研鑽によってのみ到達し得る深みを表す。
玄関とは、建物の正面に設けられた出入り口のことを指します。また、禅宗の寺院において、奥深い仏道に入る関門を意味する語でもあります。
玄黄とは、天の黒い色と地の黄色い色を指し、そこから転じて天地や宇宙全体を意味する語である。また、馬の病気の名としても用いられ、黒毛の馬が病にかかると毛色が黄色みを帯びる様子に由来する。
玄室とは、古墳の内部に設けられた空間のうち、遺体を納めた棺を安置するための主要な部屋を指す。墳丘の中心部に位置し、石室や粘土槨などで構築されることが多い。
玄鳥はツバメの異称で、その名は黒い鳥を意味する漢語に由来する。古くはツバメの背の黒い羽色に着目してこの呼称が用いられた。
玄米とは、稲の実から籾殻のみを取り除き、糠層や胚芽を残した状態の米を指す。精白されていないため茶褐色を呈し、白米に比べて栄養価が高いことが特徴である。
物事の道理や技芸などが非常に奥深く、その本質を捉えたり理解したりすることが容易でないほど優れている様子を表す。
玄参はゴマノハグサ科の多年草で、草原に自生する。葉はゴマの葉に似た長楕円形をしており、夏には黄緑色の小さな花を総状花序につける。漢名に由来する名称で、「黒参」や「胡麻の葉草」とも表記される。
信玄袋とは、平らな底を持つ布製の手提げ袋の一種で、袋口をひもで絞って閉じる構造を特徴とする。合切袋(がっさいぶくろ)とも呼ばれる。
クロウメモドキ科の落葉高木で、山野に自生する。夏に淡緑色の小花を多数つけ、球形の果実を結ぶ。果実は甘味があり食用となる。別名をテンポナシともいう。
風月玄度とは、『世説新語』「言語」に見える四字熟語で、風流な月夜の趣きを指す。転じて、風雅で奥深い境地や、俗事を離れた清らかな情趣を意味する。
「微妙玄通」とは、物事の本質が極めて精緻で深遠であり、その奥義にまで通じていることを表す四字熟語である。『老子』に由来し、真理を体得した者の境地を形容する。ここで「微妙」は精妙にして測り難い深遠さを、「玄通」は幽玄な道理に貫通していることを意味する。
「太羹玄酒」とは、古代中国の祭祀において供えられた、味付けをしない肉のスープと薄い黒酒を指す。転じて、飾り気がなく素朴なもののたとえとして用いられる。
黒い袴に白い上着を指す四字熟語で、鶴の姿を形容する表現である。転じて鶴そのものを指す異称としても用いられる。「玄」は黒、「裳」は袴や裳、「縞」は白あるいは白絹、「衣」は上着を意味し、蘇軾の「後赤壁賦」にも見られる雅な語である。
玄圃積玉は、詩文の美しさを称える比喩として用いられる四字熟語である。玄圃とは崑崙山の頂上にあると伝えられる仙人の住む庭園を指し、積玉はそこに積み重ねられた数多くの宝玉を意味する。この語は、『晋書』陸機伝に由来し、優れた詩文が珠玉のごとく輝き並ぶ様子を表している。