先陣とは、戦場において本陣の前方に配置される部隊を指し、敵陣への最初の攻撃を担う先鋒の役割を果たす。また、戦いで真っ先に敵陣に切り込む一番乗りの行為そのものも意味し、先を争う際の比喩としても用いられる。
初陣とは、戦場や競技の場などにおいて、初めて実戦や本番に臨むことを指す。特に、その初めての出場で良い結果を収め、華々しいスタートを切るという含意が込められて用いられることが多い。
退陣とは、本来は戦場において陣地を後方へ下げることを指すが、転じて、官職や役職、特に重要な地位から自ら退くことを意味する。政治の世界では、内閣総理大臣や閣僚、あるいは組織の指導者がその職を辞する場合に用いられる表現である。
陣中とは、戦場における軍隊の配置や作戦の拠点となる陣地の内部を指す。転じて、戦闘が行われている最中や、戦争が継続している期間そのものを意味する。
陣頭とは、軍勢の配置において先頭に位置する部分を指し、戦闘の最前線を意味する。転じて、物事の先端に立ち、直接指揮や活動を行う現場や立場を表す。
陣門とは、陣屋や陣営の出入り口を指す語であり、特に軍勢が駐屯する場所の門を意味する。軍門と同義で用いられ、敵の侵入を防ぐための守りを固める重要な地点として捉えられる。
陣屋とは、戦場における兵士の宿営地を指す。また、宮中においては衛兵が詰める場所や、江戸時代には代官などの役所、あるいは城を持たない小藩の大名が領内に構えた住居兼政庁を意味する。
陣容とは、軍隊の配置や陣立てを指すとともに、転じて組織や団体を構成する人々の顔ぶれや構成を意味する。戦いにおける戦力の配置を示す一方で、スポーツチームや企業などにおけるメンバーの組み合わせやその質をも表す言葉である。
筆陣とは、文章による鋭い論戦を展開することを指し、またそのような文章そのものを意味する。戦陣に喩えて、筆者の顔ぶれや陣容を表す場合もある。
戦闘のために布かれた陣形や戦法を指す。また、戦いが行われる陣地そのものや、戦場に赴くことを意味する場合もある。
戦場において戦死すること。特に軍陣の中や戦闘の最中に命を落とすことを指す。
陣太鼓とは、かつて戦場において軍隊の進退や合図のために打ち鳴らされた太鼓のことで、軍鼓とも呼ばれる。
鶴翼之陣とは、古代の戦闘隊形の一つで、鶴が翼を広げたような形状に兵を配置する陣形を指す。中央に主力を置き、左右に部隊を広げて敵を包囲する戦術であり、機動性と包囲攻撃を特徴とする。
風檣陣馬とは、風を受けて進む帆船と戦場を駆ける軍馬の様子から、勢いが盛んで力強く進むさまを表す。また、詩文の風格が力強く雄大であることを指すこともある。
背水之陣とは、川などの水辺を背にして陣を構えることを指す。退路を断つことで兵士に決死の覚悟を促し、必死になって戦うことを意味する。転じて、退路を断って一つのことに全力で取り組む覚悟や、そのような状況を表す。中国前漢の韓信が趙を攻めた際、川を背に陣を敷いて勝利した故事に由来する。
『孫子』の「軍争篇」に由来する四字熟語で、整然と隊列を組んだ堅固な陣形を指す。転じて、隙のない堂々とした構えや、正面から対峙する正攻法の戦い方の喩えとしても用いられる。
陣中見舞とは、戦場や陣地にいる者に対して、士気を高め慰労の意を表すために贈り物を届けたり、激励の言葉をかけたりすることを指す。
香囲粉陣とは、香り高い女性たちが取り囲む様子を表す四字熟語である。もとは香りを漂わせる囲いと白粉を施した陣列という意味で、多くの美しい女性たちに囲まれている状況を、華やかで艶やかな比喩として表現したものである。