修羅とは、元来は仏教における鬼神である阿修羅の略称であり、闘争を好む性質を持つとされる。転じて、激しい争いや戦乱の様子を指し、特に「修羅の巷」という表現で戦場や紛争の絶えない場所を意味する。また、大木や大石を運ぶための車である修羅車の略称としても用いられる。
古代朝鮮の三国の一つで、紀元前57年から935年まで存続した。百済・高句麗と並び、朝鮮半島南部を中心に勢力を築き、7世紀後半には唐と結んで半島を統一した。10世紀に高麗によって滅ぼされるまで、仏教文化を基調とした独自の王朝文化を発展させた。古くは「シンラ」や「シラ」とも読まれた。
網羅とは、魚を捕る網と鳥を捕る羅(あみ)に由来し、対象となるものを一つ残らず集め、収めることを意味する。広く行き渡らせ、余すところなく及ぶさまを表し、例えば新語をすべて収録した辞書などを形容する際に用いられる。
縦糸に太さの異なる糸を用いたり、張力を不均一にしたりするなどの技法によって、織物の表面に生じる細かな凹凸や皺のことを指す。また、そのような皺を特徴として織り出された織物そのものも意味し、縮羅織とも呼ばれる。
羅衣とは、薄く透けるような絹織物で作られた衣服を指す。主に夏の装いとして用いられる軽やかな衣類で、その繊細な風合いと涼しげな印象が特徴である。
羅漢とは阿羅漢の略称であり、小乗仏教において修行者が到達し得る最高の位階を指す。一切の煩悩を断ち切り、完全なる悟りを開き、もはや輪廻の苦しみを受けない境地に至った聖者を称する語である。
羅刹は、元来インド神話に登場する悪鬼であり、力が強く足が速く、人を魅惑してその肉を食らうとされる。後に仏教に取り入れられ、守護神である羅刹天として信仰されるようになった。
羅布とは、物を一面に敷き並べることを指し、また広く行き渡る様子を表す。
アメリカ合衆国カリフォルニア州南部に位置する大都市で、太平洋に面している。ハリウッドやディズニーランドなどの観光地を擁し、ロサンゼルスの略称として用いられる。
仏教において修行の妨げとなる煩悩や欲望を指す語で、人の心を惑わすものとされる。また、僧侶の隠語として陰茎の意でも用いられる。
片羅とは、紙幣や札びらを指す語である。また、薄い一枚の紙を意味するほか、特に二〇〇字詰めの原稿用紙を俗にこう呼ぶ。これは「半片羅」の略語に由来する。
遍羅はベラ科に属する海魚の総称で、暖かい海の沿岸に生息する。体色や斑紋が鮮やかで美しく、種類によっては雌雄で体色や模様、名称が異なる場合もある。キュウセンやニシキベラなどが知られ、夏の季語として「倍良」と表記されることもある。
伽羅は沈香の別称であり、特に最高級の沈香を指す。また、その沈香から採った香料のこともいう。梵語の「多伽羅」に由来し、黒沈香を意味する語が略されたものである。
雀羅とは、主にスズメを捕らえるために用いる網のことで、かすみ網とも呼ばれる。転じて、訪れる人もなく閑散としている様子を表し、「門前雀羅を張る」という成句で用いられる。
綺羅とは、美しい絹織物や薄物の衣装を指し、転じて華やかな衣服やそれを身にまとった人を表す。また、豪華に着飾る様子や、栄華を極めた状態を形容する際にも用いられる。
綾羅とは、綾織りや薄絹など上質な織物を指し、転じて華やかで贅沢な衣服のたとえとして用いられる。
羅紗とは、厚手の毛織物で、織り目が見えないように起毛などの加工を施したものを指す。主に外套や冬服の生地として用いられる。
「一張羅」とは、所有する着物の中で最も上等な晴れ着を指す。通常は一枚しか持たず、これ以外に着替えとなるような衣服がない状況を表すこともある。
波羅蜜は、仏教において生死の此岸を超えて悟りの彼岸へ至ることを指し、そのための修行や完成を意味する。また、クワ科の常緑高木を指すこともあり、インド原産で楕円形の葉を持ち、円筒形の果実は食用とされる。材は建築や器具に用いられる。
修羅場とは、激しい争いや悲惨な状況が展開される場面を指す。元来は演劇や講談などで、修羅の苦しみを思わせるような壮絶な闘いの情景を表したが、転じて、現実の厳しい対立や困難な局面を喩える場合にも用いられる。
近世にオランダや中国を経由して日本にもたらされた絹織物を指す。語源はインドのチャウル産の絹織物に由来するとされる。
羅漢松はマキ科の常緑高木で、暖地に自生する。葉は線形で先端が鋭く尖り、秋には白緑色の球形の果実をつける。果実の基部には赤紫色に熟す球形の花床があり、食用とされる。漢名に由来する名称で、「犬槙」とも表記する。
磁石の針が常に北を指す性質を利用して方位を測定する装置であり、船舶や航空機の航法において方向を知るために用いられる。コンパスや羅針儀とも呼ばれる。
拘耆羅は、インドに生息する鳥で、外見はホトトギスに似ている。全身が黒色をしており、姿形はあまり美しくないが、その鳴き声は優れている。また、この語はホトトギスそのものを指す別称としても用いられ、表記には「俱伎羅」の形も見られる。語源はサンスクリット語に由来する。
縛日羅は梵語に由来する語で、本来は金剛石を指す。密教においては煩悩を打ち砕く法具である金剛杵のことを意味し、その威力と堅固さを象徴する。表記としては「伐折羅」や「跋折羅」とも書かれる。
フキの茎を醤油で煮詰め、伽羅色と呼ばれる黒みがかった深い茶色に仕上げた食品。
金麩羅とは、衣にそば粉を混ぜて揚げた天ぷらの一種を指す。また、金めっきの俗称としても用いられる。
金毘羅は、インド神話に登場する鬼神であり、日本では香川県琴平の金刀比羅宮に祀られ、航海安全の守護神として信仰されている。その名称は、サンスクリット語でワニを意味する語に漢字を当てたものに由来する。
阿羅漢とは、仏教において一切の煩悩を断じ、完全なる悟りを開いた聖者を指す。特に小乗仏教では修行の最高位とされ、もはや輪廻の苦しみから解脱した境地にある者をいう。
陀羅尼は真言密教における呪文の一種で、梵語の音を漢字で写した音訳語である。悪を抑え善を保つ功徳を持つとされ、原語の翻訳をせずにそのまま唱えることを特徴とする。
剪秋羅はナデシコ科の多年草を指す名称であるが、これは漢名からの誤用であり、本来は同科の別種である仙翁(センノウ)を指す語として用いられることが多い。
婆娑羅(ばさら)とは、室町時代に流行した、身なりや振る舞いを派手に飾り立て、既成の規範にとらわれない奔放な風潮を指す。仏教語の「跋折羅(ばさら)」に由来するとされ、当時の絵画などにその様子が描かれた。
跋折羅は、本来は金剛や金剛石を指す語である。密教においては、煩悩を打ち砕く堅固な力を象徴する法具、すなわち金剛杵を意味する。梵語に由来し、縛日羅や伐折羅とも表記される。
綺羅星とは、夜空にきらめく無数の美しい星々を指す。また、優れた人々が集まり連なる様子を星の輝きに喩えて表現する際にも用いられる。この語は「綺羅、星のごとく」という句の読み誤りに由来するとされる。
我武者羅とは、物事の道理や状況を顧みず、ただ無闇に突き進むさまを指す。周囲の意見や結果を考慮せず、ひたすら自分の力だけで強引に事を進めようとする態度を表す。
綾羅錦繍とは、綾織りの絹や薄絹、錦や刺繍を施した織物など、華やかで高価な衣装の総称を指す。転じて、目を見張るほどに美しく輝かしい様子や、そうした美しさを備えたものを表現する際にも用いられる。
羅綺千箱とは、絹織物である羅や綺を収めた箱が千もあるという意味から、非常に多くの美しい衣服や財産を所有している様子を表す四字熟語です。富や美しい物が豊富にあることを喩える表現として用いられます。
門前雀羅とは、門前に雀を捕らえる網を張れるほど訪れる人もなく、ひっそりと閑散としている様子を表す四字熟語である。かつて栄えた家が衰え、訪れる人もなく寂れた状況を、雀が群れるほど人気のない門前の光景に喩えたもので、『史記』汲鄭伝に由来する。
「汨羅之鬼」とは、中国戦国時代の楚の詩人・屈原が失意のうちに汨羅江に入水した故事に由来する四字熟語で、水死した者の亡霊や水難者の霊を指す。転じて、水辺で不慮の死を遂げた者の怨念や、水死に関する不気味な現象を暗示する表現として用いられる。
「爬羅剔抉」は、隠れたものをかき集め、えぐり出すことを意味する。特に、広く人材を探し求めて登用する場合や、人の秘密や欠点を探り出す場合に用いられる。唐代の韓愈の「進学解」に由来する四字熟語である。