物品の売買を仲介する者を指し、またその手数料をも意味する。中世から近世にかけて用いられた語で、「才取(サイとり)」とも呼ばれる。表記には「数間」の字を当てることもある。
婆心とは、老婆が子供を思うような、必要以上に細かく世話を焼いたり注意をしたりする親切心を指す。時に、くどくて煩わしいと感じられるほどの情の深さを表す。
塔婆とは、元来は仏舎利を祀るために建立される仏塔を指す語である。また、転じて、墓所の後方に立てる細長い木製の供養板である卒塔婆の略称としても用いられる。この板塔婆は、頂部を塔形に造形し、故人の追善供養のために建立されるものである。
穏婆とは、かつて出産の介助を専門に行った女性を指す語で、産婆や助産婦と同義である。主に「とりあげばば」とも呼ばれ、妊婦の分娩に立ち会い、新生児を取り上げる役割を担った。
湿婆はヒンドゥー教における三主神の一柱であり、破壊と再生を司る神として信仰されている。その名はサンスクリット語の音訳に由来する。
湯婆(タンポ)は、湯湯婆(ゆタンポ)と同じく、寝具を温めるための道具を指す。また、京阪地方では、取っ手と注ぎ口を持つ金属製の器で、酒を温める際に用いられるものを意味し、これは「ちろり」とも呼ばれる。読みは唐音に由来し、「トウバ」と読む場合もある。
娑婆とは、仏教用語としての本来の意味から転じて、この世や人間界を指す言葉である。特に、獄中や軍隊など自由を制限された環境にいる者が、外部の自由な世界を指して用いることもある。
老婆心とは、年長者が若い者に対して余計な世話を焼いたり、必要以上に細かく気を配ったりすることを指す。もとは老女の過剰な心遣いを意味したが、転じて、親切が度を越えて煩わしく感じられるような行為をいう。
卒塔婆は、元来は仏舎利や遺体を安置する建物を指す語であるが、現代では主に、故人の供養のために墓所の後方に立てる細長い木製の板を指す。その上部は塔形に作られ、塔婆や板塔婆とも呼ばれる。表記は「率塔婆」と書くこともあり、読み方は「ソトウバ」ともする。
乾闥婆は仏教における八部衆の一つで、帝釈天に仕える音楽神である。香気を栄養とし、虚空を飛行するとされ、常に音楽を奏でて仏法を守護する。表記は「健達縛」とも書く。
率塔婆は、死者の供養のために墓所などに立てる細長い木製の板を指す。卒塔婆や卒都婆とも表記され、仏教における供養の一形式として用いられる。
御転婆とは、若い女性が活発に跳ね回るように振る舞うさま、またそのような女性を指す言葉である。「転婆」は当て字であり、「おてんば」とも表記される。
金属や陶器製の容器に湯を満たし、寝床や手足を温めるために用いる道具。冬期の暖房具として広く使われる。
三途の川のほとりに住むという老女の鬼。死者が川を渡ろうとする際にその衣服を剥ぎ取り、対岸の木の枝にいる懸衣翁に渡す役目を担うとされる。奪衣鬼とも呼ばれる。
於転婆(おてんば)とは、若い女性がしとやかさを欠き、活発でやや男っぽい振る舞いをする様子を指す。また、そのような性質を持つ娘を指して用いられる。「おてんば娘」などの表現がある。「御転婆」と表記されることもあり、「転婆」のみでも同様の意味で使われる。
婆娑羅(バサラ)とは、室町時代に流行した、派手な装いや奔放な振る舞いを特徴とする風潮を指す。仏教語の「跋折羅(バサラ)」に由来し、権威や慣習にとらわれない自由な気風を表す。服飾や芸能などにその傾向が顕著に見られ、「婆娑羅絵」のような関連語も生まれた。
蘇婆訶(ソワカ)は、密教における呪文(真言)の末尾に置かれる語で、願いの成就を祈念して唱えられる。原義は仏への感嘆や呼びかけに由来し、「薩婆訶」とも表記される。
老婆心切とは、老婆のように必要以上に心配し、細かいことまで世話を焼くことを意味する。他人に対して過剰な気遣いや親切を示す様子を表し、時に余計なお節介と受け取られることもある。
苦口婆心とは、相手のことを思って親身に諭し、繰り返し教え導くことを指す四字熟語である。「苦口」は口に苦い薬のように厳しい忠告や戒めの言葉を意味し、「婆心」は老婆のような慈愛に満ちた心遣いを表す。