「五十」は、数詞として五十を表すほか、数が多いことを示す表現としても用いられる。
五彩とは、赤・青・黄・白・黒の五つの基本色を指す。また、転じて多様な色の総称として用いられ、特に中国陶磁器において赤を基調に多彩な上絵具で文様を施したものを指すこともある。日本では同種の技法を赤絵や色絵、錦手などと呼ぶ。
ウコギ科の落葉低木で、中国を原産とする。幹には鋭い棘があり、初夏に黄緑色の小花を半球状に咲かせる。根皮は漢方において強壮薬として用いられ、その漢名「五加」に由来する。
五指とは、親指・人差し指・中指・薬指・小指の五本の指を総称する語である。また、五つのものを数える際、特に優れたものを選び出す場合に用いられる表現でもある。
五節は古代の宮中行事の一つで、少女たちが舞を披露する儀式であった。その名称は、伴奏に用いられた楽曲が「遅・速・本・末・中」という五つの節から構成されていたことに由来する。後に「五節の舞姫」という表現で、この行事に仕えた少女を指すようになった。
五官とは、人間の顔にある五つの感覚器官、すなわち目・鼻・耳・舌・皮膚を総称する言葉である。これらはそれぞれ視覚・嗅覚・聴覚・味覚・触覚を司り、外界の情報を受け取る役割を担っている。
陰暦における五月を指す異称であり、またツツジ科の常緑低木である皐月(さつき)の別名としても用いられる。
五葷とは、仏教などの戒律において食用を禁じられた五種類の野菜を指す。主にニンニク、ラッキョウ、ネギ、ヒル、ニラなど、強い臭気を持つものが挙げられ、修行の妨げになるとされる。
五鈷は密教で用いられる法具である金剛杵の一種で、元来はインドの武器に由来する。その形状は片手で握れるほどの大きさで、両端が五つに枝分かれしているのが特徴である。悪魔を退散させる力を持つとされ、修法の際に用いられる。
十五夜とは、陰暦の毎月十五日の夜、特に満月となる夜を指す。中でも陰暦八月十五日の夜は中秋の名月として特別視され、古くから月見の習わしがあり、団子や芋、ススキを供えて月を愛でる。
「五十集」は魚商人や魚市場、海産物を扱う店を指す語である。また、江戸時代において海産物の運搬に用いられた小型の船、いわゆる「五十集船」の意味も有する。
「五十路」は、数え年で五十を表す語である。特に人生の節目としての五十年や五十歳を指し、人生の折り返し地点を象徴する表現として用いられる。
マツ科の常緑高木で、山地に自生する。葉は針状で五本が一組となり、これが名称の由来ともなっている。材は建築や器具に用いられ、またその姿を愛でて庭木や盆栽として広く観賞用に栽培される。ヒメコマツとも呼ばれる。
五輪塔は、仏教思想における五大(地・水・火・風・空)を象徴する五つの石を積み重ねた供養塔または墓標である。下から順に四角形の地輪、円形の水輪、三角形の火輪、半月形の風輪、宝珠形の空輪を積み上げる形式をとる。
五月雨が降り続く頃の、夜の深い闇を指す。梅雨の季節特有の湿り気を帯びた暗がりで、夏の訪れを感じさせる情景である。
五月雨とは、陰暦五月ごろに降り続く長雨のことで、梅雨の別称である。現代では「さつきあめ」とも読む。
五倍子は、ヌルデの若芽などに虫こぶが形成されたもので、タンニンを豊富に含む。かつてはお歯黒の原料として用いられ、また染料やインクの製造にも使われた。「付子」や「附子」とも表記し、「ゴバイシ」とも読む。
五本の平行線とその間の空間によって音高を表す楽譜の記譜法で、音符や休符などの音楽記号を書き込むための基本構造を成す。
五墓日は暦注上の凶日の一つで、万事に忌むべき悪日とされる。この日には葬儀や墓に関わる事柄をはじめ、すべての行動を避けることが古来の習わしとなっている。
ゴイサギはサギ科の水鳥で、強靭なくちばしと短い尾が特徴である。後頭部には数本の白い飾り羽が生えている。その名は、醍醐天皇の命に従順に従ったことから五位の位を授けられたという伝承に由来する。
カタバミ科の常緑小高木で、インドネシアを原産地とする。その果実は縦に稜があり、横断面が星形を呈するのが特徴で、酸味が強く食用とされる。
陰暦五月頃に多く発生し、群れをなして騒がしく飛び回る小さな蝿を指す。夏の季語としても用いられる。
『三国志』蜀志の馬良伝に登場する故事に基づく四字熟語で、馬良をはじめとする馬氏の五兄弟がそれぞれ優れた才能を持ち、特に白眉と称された馬良が最も傑出していたことを指す。後に兄弟の中でも特に優れた人物を喩える表現として用いられる。
敦煌五竜とは、中国の晋代に活躍した五人の学者、すなわち索靖・氾衷・張甝・索紾・索永を指す四字熟語である。彼らは敦煌に住み、共に学問に励み優れた才能を発揮したことから、このように称された。故事は『晋書』の「索靖伝」に見える。
「十五志学」は、『論語』為政篇に由来する四字熟語で、孔子が自らの生涯を振り返り、十五歳で学問に志を立てたと述べた一節に基づく。転じて、十五歳という年齢そのものを指す「志学」の語も生まれた。
仏教において最も重い罪とされる十種の悪行と五種の大罪を指し、転じて、極めて重く許しがたい罪悪や非道な行いの喩えとして用いられる。
四つに分かれ五つに裂ける意から、物事がばらばらに分裂してまとまりを失い、混乱した状態を指す。組織や団体が統一を欠き、秩序が乱れている様子を表す。『史記』張儀伝に由来する四字熟語で、「四分」は「しぶ」とも読む。
四分五散とは、物事がばらばらに散り散りになる様子を表す。特に、人々がそれぞれ別々の方向へ離れ去り、まとまりを失う状態を指して用いられる。