氷雨とは、冬に降る冷たい雨やみぞれのことを指す。また、夏の雹を意味する場合もある。
氷柱は、冬期に屋根や岩の切れ目などから滴り落ちる水が凍り、棒状に垂れ下がったものを指す。また、夏場に涼しさを演出するために室内に置かれる角柱状の氷を指す場合もある。
氷室とは、天然の氷を夏期まで保存しておくために設けられた、地中や洞窟など温度の低い場所にある貯蔵庫や部屋を指す。
氷点とは、水が凍り始める温度、あるいは氷が溶け始める温度を指す。標準大気圧下ではセ氏零度に相当し、気温がこれより低い状態を表す際にも用いられる。
氷壁とは、氷河や凍結した滝などにおいて、壁のように垂直に切り立った氷の塊や崖を指す。登山やクライミングにおいて、ピッケルやアイゼンを用いて登攀する対象となる。
高緯度地域や高山に堆積した万年雪が圧縮されて氷となり、重力によってゆっくりと下方へ流動する大規模な自然の氷塊を指す。大陸を覆う大陸氷河と、山岳地帯に発達する山岳氷河に大別される。
一面に氷が張り詰めた海原を指し、特に厳冬期に極地や寒冷な海域で見られる光景を表す。
氷が溶けるように、それまで心にあった疑念やわだかまり、不満などがすっかり消え去ること。
液体が低温によって固体化し、氷となる現象を指す。特に水が凍りつくことを意味し、気温の低下により湖や川の水面が氷で覆われる状態にも用いられる。
氷原とは、広大な範囲にわたって厚い氷に覆われた平坦な土地を指し、特に極地や高山地帯に見られる。冬期に凍結した原野を意味することもある。
氷をゴム製の袋などに詰めて枕としたもので、発熱時に頭部を冷やすために用いる。水枕ともいう。
氷柱(つらら)とは、冬期に屋根などから滴り落ちる水滴が凍り、次第に成長してできる棒状の氷のことを指す。垂氷(たるひ)とも呼ばれ、寒冷な気候下で形成される自然現象である。漢字表記では「氷」の字を含み、場合によっては「ひょうちゅう」と読まれることもある。
氷魚はアユの稚魚を指し、体長は約二、三センチメートルで半透明の体を持つ。特に琵琶湖で獲れるものが有名であり、冬の季節の風物詩として知られる。「ひお」とも読む。
寒帯地方の海水が凍結してできた氷が割れ、海流や風に乗って海上を漂流するもの。春先に沿岸に流れ着くことが多い。
結氷とは、水が凍って氷となる現象、またはその状態を指す。特に冬期に湖や海などの水面が凍結することをいう。
冬期に冷えた霧が樹木の枝や幹に付着し、凍結して白い氷の層を形成した自然現象を指す。
薄く張った氷を指し、特に冬の明け方などに水面や地面に生じる脆弱な氷の層をいう。
霧氷とは、冬期に樹木の枝などに付着した霧や雲粒が凍結して形成される不透明な氷の層を指す。樹氷などと同様に、過冷却状態の水滴が物体に衝突して急速に凍りつく現象であり、樹木全体が白く覆われる景観をもたらす。
垂氷とは、冬期に屋根の軒先や岩の切れ目などから滴り落ちた水が凍り、棒状に垂れ下がった氷のことを指す。氷柱(つらら)とも呼ばれ、寒さの厳しい季節に見られる自然現象である。
牛乳や卵黄、砂糖、香料などを混ぜ合わせ、空気を含ませながら凍らせた冷菓。夏季に食されることが多い。
氷下魚はタラ科の海魚で、北海道以北の日本海や太平洋沿岸に生息する。外見はタラに似ているが小型であり、冬季に氷に穴を開けて釣ることからこの名がある。食用とされる。
厚く張りつめた海氷を砕き、航路を開拓するために、特に船体構造を強化し特殊な装備を施した船舶。
冬の寒さによって鏡のように滑らかで光沢のある氷の表面を指す。特に湖や池などが凍結した際に、その平らで反射する様子を鏡に喩えた表現である。
こんにゃくを煮た後、凍結させて乾燥させた食品。特に冬期の寒さを利用して製造されることから「凝り蒟蒻」とも呼ばれる。
画脂鏤氷とは、脂に絵を描き氷に彫刻するように、外見を飾ってもすぐに消え失せてしまうことを指し、実質の伴わない努力や無駄な骨折りを喩える四字熟語である。転じて、根本が脆弱なまま表面だけを整えても長続きせず、労力を費やしても効果が上がらない状況を意味する。
瓦解氷消とは、土塀が崩れ落ち、氷が解け消えるように、物事が完全に崩壊し、跡形もなく消え去る様子を表す四字熟語である。組織や勢力、計画などが根底から壊れ、消滅することを意味する。
一片氷心とは、ひとかけらの氷のように清らかで澄み切った心を意味する。俗世の煩わしさに染まることなく、清く正しい品行を保つ心境を表す。唐代の詩人王昌齢の「芙蓉楼送辛漸」に由来する表現で、清廉潔白な精神のあり方を示す四字熟語である。
「履霜堅氷」は、『易経』に由来する四字熟語である。霜を踏む時節から、やがて堅い氷が張る厳しい冬へと向かうように、物事はわずかな兆候を見逃さず、将来の重大な結果を予測して用心すべきだという戒めを表す。わずかな前兆から発展の趨勢を察知し、早めに対処することの重要性を説いた言葉である。
氷消瓦解とは、氷が溶けて跡形もなく消え去るように、物事が完全に崩れ去り消滅する様子を表す四字熟語である。組織や勢力などが根底から瓦解し、何も残らない状態を指し、『魏書』を典拠とする。
氷のように清らかで雪のように純粋な心や姿を表す四字熟語。高潔で汚れのない人格や、清涼感のある美しい様子を形容する際に用いられる。
氷壺秋月は、澄み切った氷の壺と秋の清らかな月をたとえに、人の心や人格が清らかで汚れのない様子を表す四字熟語である。『宋史』に典拠を持ち、高潔で私心のない心境や、透き通るような清浄さを形容する際に用いられる。
氷肌玉骨は、氷のように透き通った肌と玉のような美しい骨格を意味し、主に梅の花の清らかで気高い美しさを形容する表現である。また、その清冽で上品な印象から、気品あふれる美人のたとえとしても用いられる。この語は、中国五代の蜀の君主・孟昶の「避暑摩訶池上」の詩に由来する。