濃淡のあるむらになって立ち込める霧のこと。一様に広がるのではなく、所々に濃い部分と薄い部分ができている状態を指す。
煙霧とは、煙のように立ち込める霧やもやを指す。また、排気ガスや煤煙などに含まれる微粒子が大気中に滞留し、白く霞んで見える現象を表し、これはスモッグとも呼ばれ、健康への悪影響が懸念される。
濃霧とは、視界を著しく妨げるほど深く立ち込めた霧のことを指す。特に秋の季節に発生しやすく、交通の安全を脅かす気象現象として注意喚起がなされる。
霧笛とは、濃霧などで視界が悪い際に、船舶の衝突を防ぐため、船や灯台が位置を知らせるために鳴らす信号用の汽笛を指す。「きりぶえ」とも読まれる。
霧氷とは、冬期に樹木の枝などに付着した霧や雲粒が凍結して形成される不透明な氷の層を指す。樹氷などと同様に、過冷却状態の水滴が物体に衝突して急速に凍りつく現象であり、樹木全体が白く覆われることが特徴である。
狭霧とは、秋に立ち込める霧を指す言葉である。語頭の「さ」は接頭語で、霧(きり)に冠して、特に秋の季節に発生する霧を表現する際に用いられる。
噴霧器とは、液体を微細な霧状にして噴射する装置を指す。主に薬液や水などを霧化して散布する際に用いられ、スプレーとも呼ばれる。
疑雲猜霧とは、周囲の人々に対する疑いや嫉妬の心が、雲や霧が立ち込めたように晴れず、心を覆い隠している様子を表す四字熟語である。
雲や霧が跡形もなく消え去るように、物事が完全に消滅して何も残らない様子を表す四字熟語。
雲や霧が消え去るように、物事が跡形もなく消え失せることを表す。また、心にあったわだかまりや悩みがすっかり消えて、晴れ晴れとした気持ちになることにも用いられる。
雲や霧がたちまち立ち込めるように、多くの人や物が一時にどっと集まり群がる様子を表す。『史記』淮陰侯伝に由来する四字熟語で、群衆が瞬時に集結するさまを雲霧の発生に喩えた表現である。
霧鬢風鬟は、霧に濡れた鬢の毛と風に乱れた髪飾りを意味し、女性の髪が自然の風雨にさらされて美しく乱れている様子を表す。転じて、旅の疲れや苦労を経てもなお美しい女性の姿を形容する表現である。蘇軾の「洞庭春色賦」に由来する四字熟語で、風雅な趣を帯びた比喩として用いられる。
五里霧中とは、深い霧の中で方向を見失うように、物事の状況や見通しが全くつかめず、どうしてよいかわからずに困惑している状態を指す。後漢の張楷が五里四方に霧を起こす仙術を用いたという故事に由来する四字熟語である。
黄霧四塞は、黄色い霧が四方を覆い尽くす様子を表す四字熟語である。古代中国では、このような天候の異変が天下に乱れが生じる前兆と見なされていた。『漢書』「成帝紀」に典拠を持ち、不吉な兆しとして記録されている。