書物や文書において、本来記載すべきであった内容が書き落とされた場合に、それを後から追加して補うことを指す。また、そのようにして追加された部分そのものも意味する。
故人が生前に愛用し、大切にしていた品物を指す。その人を偲ぶよすがとして、後に残された者たちが受け継ぐものである。
故人が生前に書き残した未発表の原稿や文章を指す。特に作家や学者などが完成させたものの、公刊される機会を得ないまま残された草稿や文書をいう。
遺詠とは、故人が生前に詠みながらも未発表のまま遺した詩歌、あるいは死に臨んで詠んだ辞世の句を指す。
死者の骨を指す語で、特に火葬後に残る骨や、長い年月を経て土中から発掘された人骨を指す。故人の遺体の一部として扱われ、埋葬や納骨の対象となる。
故人の生前の姿を写した写真や描かれた肖像画を指し、主に供養や追慕の対象として祭壇などに安置される。
長く心に残り続ける恨みや怨念を指す。過去の出来事や人間関係において生じた強い不快感や憎しみが、時を経ても消えずに心の中に留まっている状態を表す。
故人が生前に完成させながらも未発表のまま残した作品を指す。特に芸術や文学の分野において、作者の死後に世に出される創作をいう。
故人が生前に抱いていた志や、実現できなかった望みを指す。その人の意志や理想を継承する文脈で用いられる。
期待した結果が得られず、心に満たされない思いが残る様子を表す。物事が思うように進まず、残念に感じる気持ちや、そのような状況を指して用いられる。
故人が生前に成し遂げた、あるいは成し遂げようとして残した事業や仕事を指す。後継者がその意志を受け継ぎ、引き継いでいくべきものとして捉えられる。
親を亡くして後に残された子供を指す語で、特に両親あるいは一方の親を失った子をいう。
才能がありながら世に認められず、民間に埋もれている人物を指す。特に政治や社会において登用される機会を得られなかった有能な人材を意味する。
過去の建造物や集落の痕跡として現存するもの、あるいは礎石や土台など、かつての構造物が廃墟となって残されたものを指す。
遺書とは、生前に書き残された文書のうち、特に死後に備えた意思表示を記したものを指す。また、広義には故人が後世に残した著作や書物を意味することもある。
故人が生前に所有し使用していた品物を指し、特に死後に残されたものとして家族や親族によって大切にされる。また、古い用法としては、忘れ物や紛失物を意味することもある。
先代の君主に仕えていた家臣を指し、特に王朝や主家が滅亡した後も忠節を尽くして生き残った臣下を意味する。
古くから受け継がれてきた風習や習慣、また先人から後世に伝えられる教えや気風を指す。特定の家系や地域、組織などにおいて、過去から連綿と保たれてきた特有の様式や精神をいうことが多い。
遺物とは、過去の時代に作られ現存する物品を指す。特に考古学や歴史学において、先史時代や古代の人々が残した道具や装飾品など、当時の生活や文化を考察する手がかりとなるものをいう。また、故人の残した品々、すなわち遺品という意味でも用いられる。
遺文とは、古い時代に書かれた文献で、現代まで伝えられたものを指す。また、故人が生前に書き残した文章や書簡など、その人の死後に残された文書のこともいう。
記憶していた事柄を失うこと。過去の経験や知識が意識から消え去り、思い出せなくなる状態を指す。
遺贈とは、遺言によって、その人の死後に財産の全部または一部を特定の相手方に無償で譲り渡すことを指す。
故人が生前に書き残した書画や筆跡を指し、特にその人の死後に遺されたものをいう。書や絵画の作品に限らず、手紙やメモなど筆跡の認められるものも含まれる。
ある人が亡くなった後に残された親族を指す言葉で、特に故人の配偶者や子、親など近しい関係にある家族を指して用いられる。
生物において、親の形態や性質が遺伝子を介して子孫に伝達される現象を指す。
故人が生前に残した命令や指示を指す語で、特に亡くなった後にその意志を継いで実行すべき事柄について用いられる。
遺留とは、物を置き忘れること、また、死後に財産などを残すことを指す。前者は「遺留品」のように用いられ、後者は「遺留分」のように相続に関連して用いられる。
故人が生前に残した徳や恩恵が、その死後もなお人々の記憶に留まり、慕われることを指す。
もれ落ちること。また、見落とすことや手抜かりを指す。計画や手順において、必要な事項が抜け落ちたり、注意が行き届かなかったりする状態を表す。
故人の頭髪を指し、特に形見として保存されるものをいう。
故人が後世に伝えようとして残した教えや戒めを指す。特に、生前の経験や信念に基づき、子孫や後継者に対する訓戒として遺されたものを意味する。
遺風残香とは、過去の優れた人物や風俗が後世に残した影響や名残を指す四字熟語である。遺風は先人から受け継がれた教えや古くからの風習を意味し、残香はその芳しい余韻やかすかに漂う気配を表す。つまり、歴史の中に息づく崇高な精神や文化の香りが、時を超えて今なお感じられる様をいう。
悪名や不名誉な評判が後世にまで長く残ることを意味する四字熟語である。その出典は『晋書』桓温伝にあり、歴史に汚名を刻むような行為や事態を指して用いられる。
意趣遺恨とは、何らかの手段で晴らさずにはいられないような、深く心に刻まれた忘れ難い恨みを指す四字熟語である。「意趣」は本来、心の状態や意向を意味するが、ここでは日本独自の用法で恨みの意として用いられ、「遺恨」は長く残る恨みを表し、両語が重なることで強い怨恨の感情を強調している。
非常に残念で心残りな様子を表す四字熟語。「遺憾」は物事が思うようにならず悔やみが残ることを意味し、「千万」はその程度が甚だしいことを示す。
虎を飼い育てて後患を残すという意味で、敵や悪人を甘やかして取り除かずにいると、将来大きな災いを招くことのたとえ。『史記』項羽本紀に見える故事に由来する。
広大な海の中に取り残された真珠の意から、世間に知られずに埋もれている優れた人物や、その才能を十分に発揮できていない有能な人材をたとえる。
拾遺補闕とは、遺漏を拾い集め、欠けた部分を補うことを意味する。歴史書の編纂や文献の整理において、従来の記述で見落とされた事柄を収集し、不足している部分を補完する作業を指す。転じて、物事の不完全な部分を整え、より完璧な状態に近づけるための努力や行為を表す。
毫末遺漏とは、わずかな細部に至るまで見落とすことなく、すべてを漏れなく把握することを意味する四字熟語である。