白虎は、青竜・玄武・朱雀とともに四神の一つを成す神獣である。白い虎の姿で表され、天の西方を司り、守護するものとされる。
虎刺はアカネ科に属する常緑の小低木である。漢名に由来する語で、蟻通(ありどおし)とも呼ばれる。
虎魚は、オニオコゼ科やハオコゼ科に属する海産魚の総称で、鰧とも書く。体は平たく、頭部が大きく、鋭い棘を持つ種類が多い。沿岸の岩礁域や砂泥底に生息し、底生生活を送る。
虎の住む洞穴を指す。そこから転じて、危険が潜む場所や困難な状況の喩えとしても用いられる。
虎口とは、虎の口を指す言葉であり、そこから転じて非常に危険な場所や状況を喩える表現として用いられる。
虎子は、主に幼児や病人が用いる携帯可能な簡易便器を指す語である。語源は古語の「放る(まる)」に由来し、排泄行為を婉曲に表現したものとされる。現代では「おまる」とも呼ばれる。
虎落とは、竹を斜めに組み合わせて縄で結びつけた柵や垣根を指す。また、枝付きの竹を並べて作った物干しのこともいい、特に染め物屋で用いられた。この語は漢名に由来し、虎を防ぐ柵を意味する。
雨虎はアメフラシ科に属する軟体動物で、主に磯に生息する。体形はナメクジに似ているがより大きく、体長は約三十センチメートルに達する。刺激を受けると紫色の液を分泌するが、これは無毒である。
猟虎はイタチ科の海生哺乳類で、北太平洋に生息する。体は黒褐色を呈し、後肢がひれ状に発達しており、優れた遊泳能力を持つ。海面に仰向けに浮かび、腹部に載せた石を用いて貝類やウニなどを割って摂食する習性で知られる。良質な毛皮を持ち、「海獺」「海猟」「獺虎」などの表記も用いられる。
魚虎(はりせんぼん)は、ハリセンボン科に属する海水魚で、温帯から熱帯の海域に生息する。体は卵形を呈し、全身に長く鋭い棘が密生している。外敵に襲われると、体を膨らませてこれらの棘を逆立てて身を守る。その姿からハリフグやイガフグ、スズメフグなどとも呼ばれる。名称の由来は、頭部が虎に似ているとする説や、鋭い棘で他魚を害する恐ろしい魚であることに因むとされる。漢字表記では「針千本」と書くこともある。
虎の背中にまたがって乗ることを指す。転じて、一度始めたことを途中でやめられない危険な状況や、進退窮まった状態に陥ることを意味する。
虎の毛皮に見られるような、黄褐色と黒の縞模様を指す。また、そのような模様を持つ毛色や、その模様そのものを表すこともある。
タデ科の多年草で、山野に自生する。若芽は酸味があり食用とされ、スカンポとも呼ばれる。漢名「虎杖」は、若い茎に現れる紅紫色の斑点が虎の毛皮の模様に似ていることに由来する。
虎嘯とは、虎が咆哮する様子を指す。また、その威勢のよい響きから転じて、英雄や豪傑が世に颯爽と現れ、大いに活躍することを喩える表現としても用いられる。
虎茄はナス科に属する多年草の一種で、漢名に由来する名称である。別名として走野老とも呼ばれる。
狼虎は狼と虎を指し、両者ともに獰猛で貪欲な性質から、冷酷非情で欲望深く、他者を顧みず害をなす者の喩えとして用いられる。
豺虎は、もともと豺(やまいぬ)と虎(とら)という二種の猛獣を指す語である。そこから転じて、凶暴で残忍な性質を持つ人や、他者を顧みずに害をなす者を喩える表現として用いられる。
獺虎はイタチ科に属する哺乳動物で、主に水中で生活する習性を持つ。体毛は密生しており、水をよく弾く。魚類や甲殻類を捕食し、河川や海岸に生息する。漢字表記では「猟虎」とも書かれる。
蠅虎はハエトリグモ科に属するクモの総称である。体長は約一センチメートルで、灰褐色などの体色をしており、腹部には様々な模様が見られる。前方中央にある二つの眼が特に大きいのが特徴で、網を張らずに壁面などを徘徊し、巧みな跳躍でハエなどの小昆虫を捕食する。夏によく観察される。
虎落笛とは、冬の厳しい北風が竹垣や柵などに吹きつける際に発する、笛のような鋭い音を指す言葉である。
ユキノシタ科の多年草で、湿地に自生する。葉は厚く腎臓形で、全体に細毛を有する。初夏に白色の五弁花を咲かせる。葉は腫れ物や火傷などの民間療法に用いられる。漢名に由来する「虎耳草」の表記のほか、「雪の下」とも書く。
「逆茂木」と同じく、敵の侵入を防ぐために地面に逆さに突き立てた杭や竹、またはそのような構造物を指す。特に城や陣地の周囲に設置される防御設備を意味する。
幼児が室内で用いる携帯用の便器を指す。主にトイレトレーニングの際に使用され、移動や後始末が容易な形状をしている。漢字の「虎」は当て字であり、本来の動物としての虎とは関係がない。
虎列剌は、コレラ菌の感染によって引き起こされる急性の感染症である。主に激しい下痢や嘔吐を伴い、重症化すると脱水症状から死に至ることもある。俗にコロリとも呼ばれ、夏季に流行しやすい傾向がある。
虎狼痢は、コレラの俗称である。この病名は、コレラに感染すると急速に衰弱し、あっけなく命を落とす様子を「ころり」という語に託して表現したことに由来する。
虎に乗って走り出したら途中で降りられないことから、物事を始めた以上は途中で止めることができず、最後までやり通さなければならない状況や勢いを指す。『隋書』独孤皇后伝に由来する四字熟語で、成り行き上やむを得ず進まざるを得ない状態を表す。
苛政猛虎とは、苛酷な政治は猛虎よりも人々に害を及ぼすという意味の四字熟語である。古代中国の経典『礼記』に由来し、為政者の過酷な支配が民衆にもたらす苦難を、獰猛な虎の害に喩えて強く戒めた表現である。
虎を描こうとしても犬のようになってしまう意から、優れた手本を真似ようとしても、才能や力量が足りず、似て非なるものになってしまうことを喩える。『後漢書』馬援伝に由来する。
燕頷虎頸は、『後漢書』「班超伝」に由来する四字熟語で、燕のように角張ったあごと虎のようにたくましい首を意味し、威厳に満ちた勇猛な容貌を形容する表現である。
雲竜風虎とは、優れた人物が現れる時にはそれに応じた好機が訪れるという意味の四字熟語です。『易経』に「雲は龍に従い、風は虎に従う」とあり、雲が龍を呼び、風が虎を呼ぶように、傑出した人材にはそれを活かすべき時勢が自然と備わることを表しています。
委肉虎蹊とは、肉を虎の通る道に置くように、危険な状況に身を置く愚かさを喩えた故事成語である。『戦国策』に由来し、避けるべき危険を顧みずに近づく無謀な行為や、災いを招くような状況を指して用いられる。
狼貪虎視とは、狼のように貪欲で虎のように鋭い目つきで狙う様を表す四字熟語です。他者を食い物にしようとする強欲で狡猾な態度や、機会を虎視眈々と窺う野心に満ちた様子を指します。