君主に仕える臣下を指す語で、特に朝廷や幕府において官職に就き、主君に奉公する者を意味する。位人臣を極めるという表現は、臣下として到達し得る最高の地位に就くことを示す。
大臣とは、現代の日本においては内閣を構成する各省の長官および国務大臣を指し、国務を分担管理する行政機関の長としての地位を表す。また、古代律令制下においては太政大臣・左大臣・右大臣・内大臣など、朝廷の最高職を指す呼称でもあった。
主君に対して謀反を起こし、国家の秩序を乱す臣下を指す。忠誠を誓うべき立場にありながら、裏切りや反逆によって国政を混乱させる者をいう。
君主とその臣下、すなわち主君と家来との関係を指す。特に、支配する者と仕える者との間の秩序ある関係を表し、水と魚のように切っても切れない密接な結びつきを喩える「君臣水魚」などの成語にも用いられる。
廷臣とは、朝廷に仕える臣下を指し、特に官職に任ぜられて宮中に奉仕する者をいう。
君主や主君に対して臣下として仕え、服従すること。権力者に従属し、その支配下に入ることを指す。
君主国において君主に支配される人民を指す。特に明治憲法下の日本では、天皇および皇族を除く一般国民を意味した。君主の臣下としての立場にある人民という原義に由来する。
君主や主君に対して誠実に仕え、忠義を尽くす臣下を指す。特に、私利私欲を捨てて主家への献身を貫く者をいう。対義語として逆臣や奸臣、佞臣などが挙げられる。
柄臣とは、君主の下にあって政治の実権を掌握している家臣や臣下を指す語であり、権勢を振るう臣下という意味合いを持つ。
陪臣とは、臣下に仕える家来を指す語である。特に江戸時代においては、将軍に直接仕える直参に対して、諸藩の大名に仕えていた家臣を意味した。
平安時代に五位以上の貴族に対して用いられた敬称である。また、古代の姓(かばね)の一つとしても用いられ、「あそみ」とも読まれる。
先代の君主に仕えていた家臣を指し、特に王朝や主家が滅亡した後も生き残り、かつての主君への忠義を保ち続ける者をいう。
弐臣とは、君主に対して忠誠心が揺らぎ二心を抱く家臣を指し、また異なる二人の君主に仕えた臣下をも意味する。
君主に対して不忠実で、私利私欲のために悪だくみをする臣下を指す。表記は「姦臣」ともする。
君主に仕える従者を指し、男女の召使いを総称する語である。臣は男性の従者、妾は女性の従者をそれぞれ意味し、両者を合わせて主君に服従する奉仕者の身分を表す。
主君の過ちを諫めて忠告する臣下を指す。特に、身の危険を顧みずに直言することで君主の過ちを正そうとする忠義の士をいう。
君主から特に目をかけられ、寵愛を受けている臣下を指す。主君の信頼と好意を一身に集め、他の臣下よりも格別の扱いを受ける立場にある者をいう。
「諤諤之臣」とは、主君や上位者に対し、自らの信じる正しい意見を憚ることなく率直に述べる臣下を指す。『史記』商君伝に由来し、周囲の同調を求めず、直言をもって忠節を尽くす姿勢を表す。
帷幄之臣とは、君主の側近にあって軍略や政略を巡らせる参謀役の臣下を指す。帷幄は軍中の幕舎を意味し、転じて作戦や策略を練る場を表す。この語は『漢書』張良伝に由来し、特に重要な献策を行う謀臣のことをいう。
君主に背き国を乱す家臣と、親に害を及ぼす不孝の子を指す。転じて、人倫に反し社会秩序を乱す悪人をいう。『孟子』に見える表現で、不忠不孝の極みを表す四字熟語である。
刺草之臣とは、『儀礼』の「士相見礼」に典拠を持つ四字熟語で、自らを謙遜していう語である。文字通りには「草を刈る臣」の意であり、身分の低い者や取るに足らない者という意味で、君主や目上の人に対して自分をへりくだって言う表現として用いられる。
社稷之臣とは、国家の安泰と繁栄を担う重要な役割を果たす臣下を指す。社稷が祭祀の対象である土地の神と穀物の神を表し、転じて国家そのものを意味することから、国家の柱石となる重臣を喩えた表現である。古典『礼記』に由来する四字熟語で、国政の中枢を担い、君主を補佐して国を治める者をいう。