皮膜とは、皮膚と粘膜を総称する語であり、また薄くて柔らかい膜状のものを指す。転じて、物事の区別が極めて微妙で、境界がはっきりしない状態の喩えとしても用いられる。
角膜とは、眼球の外側前面を覆う透明な膜状の組織を指す。光を屈折させて網膜に像を結ばせる役割を担い、視覚機能において重要な部分である。損傷や疾患の際には移植手術が行われる。
被膜とは、物体の表面を覆い包む薄い膜状のものを指す。特に、野菜や果実の表皮を保護するために用いられるコーティング剤や、臓器などを包む生体組織など、広く外層を形成する膜全般を表す語である。
粘膜とは、消化管や口腔、鼻腔などの体腔の内面を覆う柔らかい膜組織を指し、粘液を分泌する機能を持つ。
脳を包み保護する薄い膜状の組織を指し、脳脊髄膜あるいは髄膜とも呼ばれる。
腹膜とは、腹壁の内側や腹部内臓の表面を覆う薄い膜のことを指す。また、腹膜炎を略して腹膜と呼ぶ場合もある。
生物体内において組織や器官を仕切る膜状の構造を指す。特に胸腔と腹腔を分ける筋肉性の隔壁である横隔膜を意味する場合があり、その際には「膈膜」と表記することもある。
耳の内部に位置し、外耳道の奥にあって中耳との境界を成す薄い膜状の器官である。空気の振動を捉え、それを振動として中耳へと伝達する役割を担い、聴覚の過程において重要な機能を果たす。
眼球の最内層を構成する膜状の組織であり、光を感受する視細胞が密集し、視神経が分布している。外界からの光刺激を神経信号に変換する役割を担う。
肋膜とは胸腔の内壁を覆い、肺の表面を包む薄い膜を指し、胸膜とも呼ばれる。また、結核菌などによってこの膜に炎症が生じる肋膜炎を略して肋膜と言うこともある。
漿膜とは、脊椎動物の体腔内壁や内臓の表面を覆う薄い膜状の組織を指し、胸膜や腹膜などがこれに該当する。
結膜に生じる炎症性疾患を指す。細菌感染やアレルギー反応などが原因となり、眼球の充血や掻痒感、腫脹などの症状を伴うことが多い。
哺乳類の胸腔と腹腔の境界を成す弓状の筋肉質の膜であり、呼吸運動において重要な役割を果たす。
虚実皮膜とは、芸術や文学において、現実と虚構の境界が微妙で、あたかも薄い膜のように隔てられている状態を指す。特に近松門左衛門の浄瑠璃において、虚構と真実の間にある微妙な均衡を表現する際に用いられる概念である。