経緯とは、織物の縦糸と横糸を指す原義から転じて、縦と横の方向や、地球の経線と緯線、すなわち経度と緯度を意味する。さらに、物事が複雑に絡み合って進行する過程や事情、いわゆる「いきさつ」を表す際にも用いられ、これまでの経過や背景を説明する場合などに使われる。
時間が過ぎていくこと。また、時間の推移に伴って物事が次第に変化していく過程や成り行きを指す。例えば、手術後の患者の状態の移り変わりを観察する場合などに用いられる。
実際に自ら関わり、その事柄に触れること。また、それを通じて得られる知識や技能、あるいはその過程そのものを指す。
薬剤などを口から摂取し、体内に取り入れることを指す。特に医薬品の服用方法として用いられ、経口薬のように飲み薬の形態を表す際に使われる。
経文とは、仏教の経典、またはその文章を指す。特に読誦や儀式で用いられるお経のことをいう。また、「ケイブン」と読む場合は、儒教の経典やその文章を意味する。
経線とは、地球の表面上で経度を表す仮想の線を指し、北極点と南極点を結ぶ大円の半分として定義される。これは子午線とも呼ばれ、緯線と直交して地球全体を覆う座標系を形成する。
経度とは、地球上の位置を表す座標の一つで、本初子午線を基準とした東西方向の角度を示す。本初子午線を零度とし、東へ、また西へそれぞれ最大一八〇度まで測り、東経と西経に分けて表記する。緯度と組み合わせて地球上のあらゆる地点を特定するために用いられる。
経略とは、国家を統治し、四方の敵対する地域を攻略して天下を平定することを指す。
読経とは、声を出して経文を読み上げることを指す。仏教の儀礼や修行の一環として行われるもので、本堂などからその声が聞こえてくることもある。同義語には読誦や看経があり、「どっきょう」と読まれる場合もある。
看経とは、経典を読誦する行為を指す。主に声を出さずに経文を黙読する場合をいうが、広義には声を出して読む読経や誦経を含むこともある。
国家を治め、秩序を整えるための方策や手腕を指す。特に政治や統治に関する才覚や計画を意味し、経世済民のための大きな構想を表す語である。
声を出して経文を読み上げること。また、経文を暗記して唱えることも指す。
諷経とは、声を出して経文を読誦することを指す。特に禅宗においては、仏前で勤行を行うことを意味し、看経と関連する語として用いられる。また、「フキョウ」と読む場合もある。
「妙法蓮華経」の略称であり、天台宗や日蓮宗において最も重要な経典と位置づけられている。
経帷子は、仏式の葬儀において死者に着せる白い衣装を指す。麻などの素材で作られ、縫い目は糸で完全に縫い固めずに仮止めの状態にしておくのが特徴である。経衣や寿衣とも呼ばれる。
救経引足とは、助けようとしてかえって害を及ぼす愚かな行為を指す。経とは縄のことで、首を吊った人を助ける際に縄を引っ張って足を引っ張るという故事に由来し、事態を悪化させる逆効果の行動を喩える表現である。
怪誕不経とは、言動が荒唐無稽で常識を外れており、根拠に乏しく信用できない様を指す。物事の筋道が通らず、道理に合わないことを表す四字熟語である。
「飽経風霜」は、世の中の厳しい苦労や困難を十分に経験し尽くしたことを表す四字熟語である。長年にわたる辛酸をなめ、人生の荒波を乗り越えてきたことで、人間としての深みやしたたかさを身につけた様子を指す。
白首窮経とは、白髪が生えるほどの長い年月をかけて経書の研究に専念することを意味する。学問に生涯を捧げ、老年に至るまで探求を続ける姿勢を表す四字熟語である。
国家を治め、領土を整えることを意味する。『周礼』の「序官」に由来し、国都の制度を定め、郊外の土地を区画するという統治の基本を指す。転じて、国家を統治し国土を経営する政治の要諦を表す四字熟語である。
四書五経とは、儒教の根本経典となる書物群の総称である。四書は『大学』『中庸』『論語』『孟子』を指し、五経は『易経』『詩経』『書経』『春秋』『礼記』を指す。これらは儒教の教義の核心を成す重要な文献であり、東アジアにおける学問の基礎として長く尊重されてきた。
杜甫の詩「丹青引」に由来する四字熟語で、苦労を重ねて物事を計画し、苦心惨憺して事業を営むことを意味する。特に、困難な状況の中で懸命に努力して事に当たる様子を表す。