公権とは、国家と個人の間の法律関係において、国家が個人に対して有する権利と、個人が国家に対して有する権利の総称である。前者には課税権や刑罰権などが含まれ、後者には参政権や裁判を受ける権利などが含まれる。これは私人間の権利関係である私権と対比される概念である。
権力や権限を中央に集中させるのではなく、地方や下位の組織などに分散させること。特に政治や行政の分野において、国から地方自治体などへ権限を委譲する状態や仕組みを指す。
同権とは、異なる立場や属性を持つ者同士が同等の権利を有することを指す。特に男女間の権利の平等を表す際に用いられることが多い。
私権とは、私人が他の私人に対して有する権利の総称であり、財産権や人格権など私法によって認められる権利を指す。これに対し、国家や公共団体が有する権利は公権と呼ばれる。
著作物を複製し、頒布する権利を指し、特に出版物に関して用いられる。出版権とほぼ同義である。
専権とは、権力を独占し、他を顧みずに思いのままに振る舞うことを指す。また、表記としては「擅権」と書くこともある。
政権とは、国家を統治する権力そのもの、あるいはその権力を行使する政府や統治機構を指す。特に、特定の個人や集団が政治の実権を握っている状態や期間を意味し、政権交代のように権力の移行を表す際にも用いられる。
執権とは、鎌倉幕府において将軍を補佐し、実際の政務を統括した最高職を指す。また、室町時代には管領の別称としても用いられた。語源は政権を執ることに由来する。
強権とは、国家が国民に対して行使する強制力を伴う権力のことであり、特に警察や軍隊などの機関を通じて発動される行政上・司法上の権力を指す。
復権とは、刑罰や破産宣告などによって喪失した権利や資格を再び得ることを指す。また、かつての勢力や影響力を失ったものが、再び権力を取り戻すという意味でも用いられる。
権利を行使しないこと。特に選挙において投票資格を持つ者が投票を行わないことを指す。また、スポーツ競技などで出場を取りやめる場合にも用いられる。
権能とは、ある立場や資格に基づいて物事を決定し、実行することを認められた力、およびその力の及ぶ範囲を指す。権限とそれに伴う能力を含む概念である。
権衡(からばかり)は、主に荷物の重さを量るために用いられるはかりの一種を指す。その構造は、支点から離れた位置に分銅を移動させて重さを測定するもので、「柄秤」や「唐秤」とも表記される。なお、「けんこう」と読む場合は、物事の重みや価値を比較考量するという別の意味を持つ。
権力とは、他者を支配し服従させる強制力を指し、社会や組織において特定の個人や集団が行使する統治・決定能力を意味する。
権衡とは、もともと秤の錘と秤竿を指し、転じて秤そのものを意味する。さらに、物事を評価する基準や、複数の要素の釣り合いや均衡を表す際にも用いられる。例えば、勢力の均衡を保つような状況を指して「勢力の権衡を保つ」などと表現する。
権官は律令制において、定員に定められた正規の官職(正官)に対して、臨時にその職務を代行するために任じられた官を指す。この場合、「ゴンカン」と読む。一方、「ケンカン」と読む場合は、権力を持つ官職、あるいはその地位にある人物を意味する。
権高とは、自らの地位や権威を鼻にかけ、気位が高く、他人を見下すような態度や振る舞いを指す。権力を背景に高ぶった様子で、相手に対して尊大に接するさまを表し、「権高に振る舞う」などの形で用いられる。表記としては「見高」と書くこともある。
権現とは、仏が衆生を救うために仮の姿を現したことを指す。特に日本では、神道の神々を仏の仮の現れと見なす本地垂迹説に基づき、神に付される尊号として用いられる。また、徳川家康を神格化した東照大権現の称や、その神霊を祀る東照宮を指す場合もある。
親権とは、未成年の子の監護や養育、財産管理などを行う親の権利と義務の総称であり、子の利益のために行使されるべきものとされる。離婚の際には、父母のいずれかがこれを単独で有することとなる。
権萃はミツバウツギ科に属する落葉小高木で、山野に自生する。初夏の頃に黄緑色の小さな花を円錐状に多数咲かせる特徴があり、「野鴉椿」の表記も用いられる。
権瑞はゴンズイ科の海魚で、中部地方以南の沿岸に生息する。体色は黒褐色の地に二本の黄色い縦線が走り、口ひげを持ち、背びれに毒を持つ棘がある。外見はナマズに似ており、食用とされる。春の季語としても用いられる。
権輿とは物事の始まりや発端を指す語である。中国の古典『詩経』に由来し、秤は「権」(分銅)から、車は「輿」(車台)から作り始めることに基づき、物事の根源や初期の段階を表すようになった。
制空権とは、軍事作戦において特定の空域を航空戦力によって支配し、敵の航空活動を排除または制限する能力を指す。これにより味方の航空機による自由な活動が保障され、地上・海上作戦を有利に進める基盤となる。
中権後勁とは、『春秋左氏伝』宣公一二年に見える四字熟語で、戦いにおいて中軍の指揮が適切であり、後備の兵力が強靭であることを指す。転じて、物事の核心を担う部分が優れており、後続の力も充実している様子を表す。
国民主権とは、国家の主権が君主や特定の階級ではなく、国民全体に存するという政治原理を指す。近代民主主義の根幹を成す概念であり、国民が政治権力の源泉であり、その意思が国家の意思として実現されるべきことを示す。