山に囲まれて奥深く入り込んだ地形を指し、山々のふところに抱かれるようにしてできた窪地や谷あいの地域を表す。
昔の出来事や思い出を懐かしむ気持ちを指し、特に過去の経験や人々に対する深い愛着や郷愁を伴うことが多い。
本懐とは、長年心に抱いてきた本来の望みや、もともと持っていた願いのことを指す。それが実現した際に「本懐を遂げる」などと用いられる。
山々に囲まれて奥深く入り込んだ谷間の地形を指す。懐が衣服の中で包み込まれた部分を意味することから、山々の懐に抱かれたような場所を表す。
心の中に抱いている考えや気持ちを指す。特に、公に述べるような意見や所信を意味する。
心の中に思いを秘めて持つこと。また、そのような思いそのものを指す。
心に抱いている思いや過去の経験などを言葉にして表すことを指す。特に、感慨深い心境や懐かしい記憶を語る場合に用いられる表現である。
風懐とは、風流を愛でる雅やかな心情を指すとともに、心の内に秘めた思いや感情をも意味する。
心に深く感じて抱く思いを指す。特に、過去の出来事や情景に触れて湧き上がる、しみじみとした感情や回想を意味する。
懐胎とは、女性が子を身ごもることを指す。主に「懐妊」と同義で用いられるが、やや古風な表現であり、体内に胎児を宿す状態を意味する。
懐旧とは、過ぎ去った日々や出来事、人々を心温かく思い起こし、その情感に浸ることを指す。特に、遠い過去に対する甘美な郷愁や、失われた時代への愛惜の情を含むことが多い。
懐に抱きかかえること。また、心の中に考えや計画などを秘めて持つことを指す。
故郷を懐かしく思う気持ちを指す。遠く離れた地にあって、生まれ育った土地やそこでの生活を恋しく思い、心がそちらへと向かう情感を表す。
懐剣とは、ふところに隠し持つ護身用の短刀のことで、守り刀とも呼ばれる。その名の通り、衣服の懐に収めて携行し、いざという時に抜いて用いる。
懐炉とは、衣類の内側に収めて身体を温める携帯用の暖房器具を指す。主に冬期に用いられ、使い捨てタイプや繰り返し使用できるタイプなどがある。
懐香はウイキョウの古名であり、その表記には「呉母」の字も当てられる。セリ科の多年草で、独特の芳香を持つことから香辛料や薬用として用いられる植物を指す。
心の奥底に抱いている考えや感情、またそのような内面の状態を指す。
胸中にわだかまりがなく、素直でおおらかな心の状態を指す。心が平らかで、偏見やこだわりにとらわれない様子を表し、「虚心坦懐」の形で用いられることが多い。
窮鳥入懐とは、追い詰められて逃げ場を失った鳥が人の懐に飛び込んでくるように、困窮の極みに陥った者が助けを求めてきた場合、その理由を問わずに救いの手を差し伸べるのが人としての道理であるということを表す故事成語である。
「懐宝迷邦」とは、優れた才能や徳を持ちながらも、それを隠して世に出ようとせず、国や社会のために役立てないことを意味する。『論語』陽貨篇に由来し、宝玉を懐に抱きながら、その価値を知らずに国を迷う様子に喩えられている。
優れた才能を持ちながらも、それを十分に発揮する機会に恵まれず、不遇な境遇にあることを表す四字熟語である。
「懐玉有罪」は、貴重な宝玉を身に着けていることが、かえって災いの原因となるという意味の故事成語である。『春秋左氏伝』桓公十年の記述に由来し、才能や財宝を隠し持つこと自体が危険を招くというたとえとして用いられる。
開懐暢飲とは、心にわだかまりを抱かず、気持ちを大きく開いて、思う存分に酒を飲むことを意味する。
仏教に帰依する者が平素から抱く、この世を去って極楽浄土に生まれ変わろうとする願いを指す。「往生」は現世を離れ浄土に生を受けることを、「素懐」は日頃からの心からの望みを意味する。
「被褐懐玉」は、外見は粗末な衣服をまとっているが、内面には宝玉のように優れた徳や才能を秘めていることを表す四字熟語である。外面の飾り気のない様子と、内に潜む真価との対比を強調し、優れた人物がそれを誇示せずに隠し持っている状態をいう。『老子』に由来し、「褐」は粗末な衣、「懐」は胸に抱くことを意味する。
心に何のわだかまりもなく、素直でさっぱりとした気持ちでいる様子。偏見や先入観にとらわれず、広く穏やかな心の状態を表す。