兼行とは、夜を徹して休まずに進むことを指し、通常二日かかる道のりを一日で行うような急ぎの行程や作業に用いられる。また、同時に複数の事柄を並行して行うことも意味する。
本職のほかに別の職務を引き受けること。また、その本業以外に兼任している職務を指す。
兼摂とは、本来の職務に加えて他の職務をも併せて担当することを指す。特に、一つの官職が複数の職務を兼ねて執り行う場合に用いられる表現である。
一つのものが二つ以上の役割や機能を併せ持つことを指す。また、二つ以上の職務を同時に受け持つ兼職の意味でも用いられる。
一つの職務や役割を担当しながら、同時に他の職務や役割も引き受けることを指す。例えば、選手でありながらコーチの職務も行う場合などに用いられる。
二つ以上の異なる性質や機能を同時に備えていることを指す。例えば、才能と容姿の両方を併せ持つ「才色兼備」のように、通常は別々のものと考えられる要素が一つの対象の中に共存している状態を表す。
二つ以上のものを合わせて一つにすること。特に、他者の領土や財産などを自らのものとして取り込むことを指す。
一つの職務に加えて他の職務をも併せて担当すること。また、その職務。
二つ以上の性質や機能を同時に備えていること。また、複数の異なるものを合わせ持つことを指す。
兼学とは、一つの学問や宗派に専念するのではなく、複数の分野や教えを同時に学び修めることを指す。
「氾愛兼利」は、人を差別することなく広く愛し、互いに利益を分かち合うことを意味する四字熟語である。中国戦国時代の思想家・墨子の思想に由来し、「氾愛」は偏りなくすべてに愛情を及ぼす博愛の精神を、「兼利」は自他の区別なく利益を共有することを表す。『荘子』天下篇などに見られる語である。
昼夜も休まずに物事を進めることを指し、特に非常に急いで事を行う様子を表す。もとは一日に二日分の行程を進む意の「兼行」に由来し、昼夜を分かたず継続して行動することを意味する。転じて、仕事などを急ぎ行う場合にも用いられる。
「晨夜兼道」は、朝早くから夜遅くまで、あるいは二日分の行程を一日で行くように、物事を大急ぎで行う様子を表す四字熟語である。急ぎの用事や任務を迅速に遂行する際の緊迫した様態を指し、『資治通鑑』などにその使用例が見られる。
才徳兼備とは、優れた才能と高い道徳性の両方を兼ね備えていることを意味する四字熟語である。
才色兼備とは、女性が優れた才能と美しい容姿の両方を兼ね備えていることを指す四字熟語である。「才」は才知や学識を、「色」は容貌や顔立ちを意味し、内面の知性と外面の美しさがともに備わっている様を表す。
功徳兼隆とは、優れた業績を成し遂げた功績と、人として備えている徳の高さとが、ともに際立って優れている様子を表す四字熟語である。『新唐書』に典拠を持ち、特に君主や指導者など、高い地位にある人物のすぐれた資質を称える文脈で用いられる。
墨子の唱えた思想で、広く人を愛し、私情や差別を挟まないことを指す。自他の区別なく万人を平等に愛する理念を表し、『荘子』天道篇にも言及される。