「寸陰」とは、わずかな時間、ほんの短い時の流れを指す言葉である。一寸の光陰を略した表現であり、過ぎ去っては戻らない貴重な一瞬を捉えている。
寸暇とは、わずかな時間や短い暇のことを指す。日常の忙しさの中で得られる僅かな余暇を意味し、その貴重な時間を何かに充てる際に用いられる表現である。例えば、仕事の合間などの短い時間を利用して何かを行う場合に、「寸暇を盗む」や「寸暇をさく」といった形で使われる。
物を細かく切り刻むこと。また、連続しているものが細かく断ち切られることを指す。例えば、交通網が災害などによって分断される状況に用いられる。
寸鉄とは、小さな刃物を指す。また、わずかな言葉の中に深い意味や鋭い批判を含んだ表現を意味する。
寸秒とは、極めて短い時間の単位を表し、瞬きするほどのわずかな時間を指す。寸刻や寸時と同様に、時間の短さを強調する表現として用いられ、特に「寸秒を争う」のように緊迫した状況での時間の重要性を言い表す際に使われる。
寸刻とは、極めて短い時間のことを指す。寸や刻といった短い時間を表す漢字が組み合わさり、ほんのわずかな時間の長さを強調する表現である。
寸評とは、簡潔にまとめられた批評や論評のことを指します。文章や作品などについて、要点を押さえながら短い言葉で評価や所見を述べる形式であり、短評とも呼ばれます。
寸分とは、一寸と一分という極めて小さな長さの単位に由来し、ごくわずかな長さや程度を表す。寸分の狂いもないとは、まったく誤差がないことを意味し、寸分の差とは、きわめて僅かな違いを指す。
寸志とは、わずかな気持ちを表す言葉であり、心ばかりの贈り物を指す。自分の志や謝意を謙遜して述べる際に用いられる表現である。
細かく切り裂かれたり、あるいは破壊されたりして、原型を留めないほどに離散した状態を表す。布地や紙などが引き裂かれる様子や、組織や体系が完全に崩壊する様態を指すことが多い。
寸法とは、物の長さや大きさを指すほか、物事を行う際の手順や段取りを意味する。
寸時とは、ほんのわずかな時間を指す。寸という漢字が示すように、ごく短い時間の単位を表し、寸刻や寸秒と同様に、きわめて短い時間の経過を意味する。例えば、ある事柄が頭から離れないような場合に用いられる表現である。
寸法や面積など、物の大きさを表す際に用いられる語で、特にごくわずかな長さや広がりを指す。わずかな土地や空間を譲らないというような文脈で使われることが多く、「一尺一寸」というわずかな長さに由来する。
方寸は本来一寸四方の狭い面積を指すが、転じて非常に狭い場所の喩えとして用いられる。また、心臓が方寸ほどの大きさであることから、胸の中、心中を意味し、個人の内面や感情、秘密が収められる場所を表す。
原寸とは、実物と同一の寸法を指し、また元の大きさそのものを表す。例えば、原寸大の銅像とは、実物と寸分違わぬ大きさで作られた像を意味する。
寸白とは、条虫などの人体に寄生する虫、あるいはそれによって引き起こされる病気を指す。かつては婦人病の原因とも考えられていた。
寸胴とは、上から下まで太さが変わらない形状を指す。特に、胴の部分が円筒形で深さのある鍋を指して用いられ、煮込み料理などに適する。また、寸切りと同じく、細かく刻むことを意味する場合もある。
寸楮とは、短い手紙を意味する語で、とりわけ自分が書いた手紙をへりくだって言う場合に用いられる。紙を意味する「楮」の字を含み、寸簡や寸書などと同様の表現である。
寸毫とは、極めて僅かなことを指す。寸は長さの単位、毫は細い毛の意で、共に微小なものを表し、転じてごくわずかな事柄を意味する。
寸莎(すさ)とは、壁土に混ぜて粘り気を出すために用いる、藁や麻、紙などを細かく刻んだ材料を指す。壁のひび割れを防ぐ効果があり、「苆」の表記も用いられる。
燐寸とは、細い軸木の先端に発火剤を付着させたもので、摩擦によって容易に点火できるようにした携帯用の着火具を指す。
十寸鏡(ますかがみ)は、非常に澄み渡って鮮明な鏡を指す古語である。「真澄鏡」とも表記され、水が極めて清らかな様子を「真澄」と表現することに由来し、曇りなくくっきりと映る鏡の美称として用いられる。
胸三寸とは、心の奥底に秘めた考えや本心を指す表現である。胸先三寸とも言い、表面には表さず内に留めておく思いを意味する。
非常に深い悲しみや心配のあまり、はらわたがちぎれるような思いを表す。腸が何度もねじれて寸断されるかのような痛みを喩え、身を切られるような悲しみや憂いに駆られる様子をいう。
「一寸丹心」とは、わずかばかりの真心という意味の四字熟語で、自分自身の誠実な心を謙遜して言い表す表現である。ここでの「一寸」はほんの少しの意、「丹心」は偽りのない赤心を指す。わずかではあるが誠意のこもった真心をいう。
「一寸光陰」は、ほんのわずかな時間を意味する四字熟語である。「光陰」は日や月を表し、転じて月日や時間を指す。この語は、わずかな時間であっても大切にすべきであるという教訓を含み、「一寸の光陰軽んずべからず」という形で用いられることが多い。
寸法の柄と書いて、寸法の基準となるものの意。転じて、物事の規範や手本となるものを指す。『史記』魏豹彭越伝の賛に由来する四字熟語。
寸法を測れるほどの狭い土地を指し、極めて狭小な領域を意味する。『史記』に見える故事成語で、転じてわずかな領地や狭い範囲を喩える表現として用いられる。
寸法ほどのわずかな功績を意味する四字熟語で、取るに足らない手柄や些細な業績を指す。戦国策の燕策に由来し、わずかな貢献を謙遜して表現する際に用いられる。
高い山の頂上から見下ろすと、麓の山々や川が非常に小さく見える様子を表す四字熟語です。尺や寸といった短い長さの単位を用いて、眼前に広がる雄大な景観の中にあって、個々の地形が縮尺模型のように小さく感じられることを示しています。
寸歩不離とは、ほんの少しの距離も離れずに寄り添うことを意味する。主に人や物が非常に密接な関係にあり、常に一緒にいる様子を表す。
寸歩難行とは、ほんのわずかな距離さえも進むことが困難な状況を指す四字熟語である。杜甫の詩「九日寄岑参」に由来し、道が極めて険しく、あるいは事情が非常に困難で、ほとんど身動きが取れない様子を表す。