肝臓に生じる炎症性疾患を指す。主にウイルス感染や薬物・アルコールなどの毒性物質によって引き起こされ、症状として黄疸が現れることが多い。
肝心とは、物事の最も重要な部分や核心を指す言葉である。肝臓と腎臓が人体に欠かせない臓器であることに由来し、それらがなければ生命が成り立たないように、その事柄にとって絶対に必要で、最も大切な様子を表す。
「肝胆」とは、肝臓と胆嚢を指す身体の部位を表すとともに、転じて心の奥底や本心、偽りのない真心をも意味する。肝胆を傾けて語り合うなど、互いの内面を打ち明け合う様子を表現する際に用いられる。
肝銘とは、心の奥深くに刻み込まれるほど強く感じ入り、忘れがたい印象を受けることを指す。深い感動や教訓などが胸にしっかりと留まり、後にまで影響を及ぼすような経験を表す。
タラなどの魚類の肝臓から抽出した油脂を指し、脂肪に加えてビタミンAやビタミンDを豊富に含むため、栄養補給や薬用に用いられる。
荒肝とは、荒々しい心や度胸を意味する。主に「荒肝を抜く」や「荒肝を拉ぐ」といった慣用表現で用いられ、相手を非常に驚かせたり、恐れさせたりする様子を表す。
肝玉とは、肝臓と魂を合わせた語で、転じて人の気力や胆力を指す。度胸の大きさや物事に動じない精神の強さを表し、「肝玉が据わっている」のように用いられる。
度肝とは、肝魂(きもだま)すなわち肝っ玉を意味する語で、主に「度肝を抜く」という慣用句において用いられる。接頭語「ど」が付くことで、肝の意味を強めた表現となっている。
肝蛭はカンテツ科に属する扁形動物で、主にヒツジやウシなどの草食動物の肝臓に寄生し成虫となる。卵は宿主の糞と共に排出され、水中で孵化した幼虫は中間宿主であるモノアラガイの体内で増殖し、その後水中を遊泳して水草などに付着する生活環をもつ。
細菌感染などが原因で肝臓内に膿が貯留する病態を指す。
肝脳塗地は、肝臓や脳髄が地面にまみれるほどに惨たらしく死ぬ様子を表す四字熟語である。転じて、主君や国家に対して忠誠を尽くし、いかなる犠牲もいとわない覚悟を喩える。『史記』を典拠とし、一般に「肝脳地に塗る」と訓読される。
「荘子」徳充符篇に由来する四字熟語で、肝臓と胆嚢のように本来は近接し密接な関係にあるものが、楚と越のように遠く隔たってしまったかのように、極めて疎遠でかけ離れた関係になることを意味する。
肝胆相照とは、互いに心の奥底まで隠すことなく打ち明け合える親密な関係を指す四字熟語である。肝臓と胆嚢を意味する「肝胆」は転じて、内心や本心の喩えとして用いられる。双方の心がまるで鏡に映し出されるように明らかであり、深い信頼と理解に基づく強い結びつきを表す。
肝胆胡越とは、物事の見方や捉え方によって、本来は密接な関係にあるものが遠く隔たったもののように見えたり、逆に全く異なるものが同一であるかのように見えたりすることを表す四字熟語である。
肝腎肝文とは、物事の最も重要な部分や核心を指す四字熟語である。肝と腎は内臓の中でも特に大切な器官であり、文は物事の筋道や本質を意味する。つまり、肝腎肝文は物事の根本をなす最も肝心な要点や、核心となる道理を表す表現として用いられる。
錦繍心肝とは、美しい刺繍が施された織物のように、詩文や芸術作品の内容が華麗で優れていることを、人の心や才能に喩えた表現である。特に詩文の情趣や表現の豊かさを称える際に用いられる。