止揚とは、哲学において対立する二つの概念を単に否定するのではなく、それらをより高い次元で統合し、新たな概念を生み出すことを指す。ドイツ語の「アウフヘーベン」に相当し、揚棄とも訳される。
称揚とは、人の行為や業績などを褒め称えることを指す。特に、その価値や功績を高く評価し、広く世に知らしめるような賞賛の意を含む。表記としては「賞揚」と書くこともある。
気分や精神が高まること。また、そのような状態にすること。士気や意欲が盛り上がる様子を指し、「昂揚」と同義で用いられる。
悠揚とは、音や声がゆるやかに高く響き渡り、長く余韻を残すさまを指す。また、態度や雰囲気がゆったりと落ち着き、どこまでも穏やかで、心に迫るような慌ただしさのない様子を表す。
掲揚とは、旗や幟などを高く掲げることを指す。特に国旗を掲げる際に用いられ、祝祭日などにこれを掲揚するというように使われる。
揚棄とは、哲学において対立する二つの概念を、単に否定するのではなく、それらをより高い段階で統合し発展させることを指す。ドイツ語の「アウフヘーベン」の訳語として用いられ、止揚とも呼ばれる。
揚言とは、遠慮なく声高に主張したり、公然と言い広めたりすることを指す。特に、自身の意見や立場を大っぴらに表明する際に用いられる表現である。
揚水とは、ポンプなどの装置を用いて水を低い位置から高い位置へと汲み上げることを指す。また、そのようにして汲み上げられた水そのものを指す場合もある。
揚揚とは、誇らしげで得意げな様子を表す。物事が順調に進み、満足感や自負の気持ちが態度や表情に明らかに現れているさまを指す。
揚力とは、飛行機の翼など流体中を移動する物体に、その進行方向に対して垂直に上方へ働く力のことを指し、物体を浮揚させる役割を果たす。
賞揚とは、人の優れた行いや業績を高く評価し、褒め称えることを指す。特に惜しみなく賞賛の言葉を贈る様子を表し、「称揚」とも書かれる。
名声や功績などを広く世間に知らせ、称え高めることを意味する。特に国家や組織の威信を広く宣揚する場合に用いられる。
気持ちや意気込みが高まり、勢いが盛んになること。また、そのような状態を指す。
風に吹かれて旗や布などがはためき、高く舞い上がる様子を指す。空中で翻る動きや、そのような状態を表す。
鷹揚とは、鷹が大空を悠然と舞うように、ゆったりと構えて些細なことにこだわらない様子を表す。度量が大きく、細かいことを気にせずおおらかな態度でいることを指し、大様とも言われる。
揚座敷とは、江戸時代の江戸小伝馬町や京都の六角の牢屋敷において、身分の高い旗本や僧正・神主などの未決囚を収容するために設けられた特別な独房を指す。
揚子江は中国大陸中央部を東へ流れ、東シナ海に注ぐ中国最長の河川である長江の下流域を指す呼称である。古くからこの流域は交通の要衝として発展し、産業や文化の中心地として重要な役割を果たしてきた。
帝揚羽はアゲハチョウ科に属する蝶の一種で、本州西南部から沖縄にかけて分布する。開張は約七センチメートルで、黒色の翅に黄白色の斑紋が特徴である。特に高知市に生息する個体群は特別天然記念物に指定されている。
揚簀戸は茶室の露地に設けられる門の一形式で、門柱の上に梁を渡し、そこから竹を編んで作った簀戸を吊り下げたものを指す。
揚羽蝶はアゲハチョウ科の蝶の総称であり、特にナミアゲハを指す通称としても用いられる。翅は黄色地に黒い筋や斑点があり、幼虫は「ゆずぼう」と呼ばれ、ミカン科植物の葉を食害する。「鳳蝶」とも表記する。
鷹揚自若とは、ゆったりと落ち着き払い、いかなる事態にも動揺せず、平常心を保つ様子を表す四字熟語である。「鷹揚」は大らかで落ち着いた態度を、「自若」は重大な局面でも平静を失わないことを意味し、両者が結びついて、堂々とした沈着さを強調する表現となっている。
隠悪揚善とは、他人の欠点や悪い面を隠し、良い面や美点を褒め称えることを意味する。『中庸』に由来するこの言葉は、人を寛容に評価し、その長所を引き立てる姿勢を表す。
意気揚揚とは、気持ちが高ぶり、得意げで威勢のよい様子を表す。心が昂揚して誇らしげに振る舞うさまを指し、『史記』の「晏嬰伝」に由来する四字熟語である。
抑揚頓挫とは、音楽や話し言葉において、音の高低や強弱、速度などが変化に富み、メリハリのある調子を指す。特に、抑揚と頓挫が組み合わさることで、単調さを避け、表現に豊かな情感やリズム感をもたらす様を表す。
揚清激濁とは、清らかな水を湧き上がらせて濁った水を激しく打ち砕くという原義から転じて、善人や善行を表彰し、悪人や悪事を厳しく取り締まって排除することを意味する四字熟語である。出典は『抱朴子』外篇・刺驕にある。
威光を振るい、武力を誇示することを意味する。権勢や武力をひけらかして、他者を威圧する様子を表す。
飛揚跋扈は、権力をほしいままにして勝手気ままに振る舞う様子を表す四字熟語である。特に、臣下が君主をしのぐほどに横暴に振る舞うことを指す。語源は、猛禽が高く舞い上がる「飛揚」と、大魚が仕掛けを乗り越えて跳ねる「跋扈」に由来し、いずれも規制を無視して自由奔放に振る舞うイメージを重ねている。