ヤマネ科に属する日本固有の哺乳類で、本州以南の山林に生息する。体は褐色を呈し、背中に一本の黒い縦線が走る。外観はネズミに似ており、夜行性で冬季には冬眠する習性を持つ。「冬眠鼠」とも表記される。
田鼠は、モグラを指す別称である。地中に穴を掘って生活する小型哺乳類の土竜(もぐら)を意味する。
狗鼠とは、犬と鼠を指す語である。また、卑しく取るに足らない人間を喩える表現としても用いられる。
ナマコ類の棘皮動物の総称で、円筒形の体に多数のいぼ状の突起をもつ。海底に生息し、食用とされる。
リス科に属する哺乳類で、森林地帯に生息する。外見はネズミに似るが、長くふさふさした尾が特徴である。毛色は季節によって変化し、夏は赤褐色、冬は黄褐色を帯びる。栗を好んで食べることからこの名がついた。別名をキネズミともいう。
針鼠はハリネズミ科に属する哺乳動物で、ユーラシア大陸に生息する。体は小さく灰褐色をしており、背面には短く太い針状の毛が密生している。外敵から身を守る際にはこの針を逆立てて防御姿勢をとる。表記としては「蝟」の字を用いることもある。
カンガルー科に属する哺乳類の総称で、オーストラリアやニューギニアに生息する。草食性であり、発達した後肢と長い尾を持つ特徴がある。幼獣は未熟な状態で出生し、雌の腹部にある育児嚢の中で成長する。「袋鼠」の表記は漢名に由来する。
鼠李はクロウメモドキ科の落葉低木で、山地に自生する。夏に黄緑色の小花を咲かせ、後に黒い球形の果実を結ぶ。漢名「鼠李」からの転用であり、別表記として「黒梅擬」がある。
鼠蹊とは、大腿の付け根の内側にある窪んだ部分を指す解剖学用語である。特に腹部と大腿の境界を成す溝状の部位を指し、鼠蹊部とも呼ばれる。
「鼠賊」は「鼠盗」と同じ意味で、こっそりと物を盗む者を指す。鼠が人目を盗んで行動する様子に喩え、主に夜間に忍び込んで金品を窃取する盗賊を意味する。
鼠盗とは、ネズミのように目立たずこそこそと行動し、主に些細な物を盗む泥棒を指す。こそ泥やこぬすびととも呼ばれ、大がかりな窃盗ではなく、隙をうかがい小規模な盗みを繰り返す者を意味する。
鼠の群れのように取るに足りない者どもを指し、主に軽蔑すべき人間や卑しい連中を罵る際に用いる語。
鼠坊はネズッポ科に属する海魚の総称で、暖かい海の砂底に生息する。頭部が平たく、体は細長く、鱗を持たない特徴がある。ネズミゴチやヌメリゴチなどがこれに含まれる。
鼠黐はモクセイ科の常緑低木で、暖地に自生し、生垣や庭木として用いられる。葉は卵形で光沢があり、夏には香りのよい白い小花を密生させる。晩秋には紫黒色の実を結び、その形状がネズミの糞に似ていることが名の由来とされる。「女貞」とも書く。
碩鼠は大きなねずみを指す語である。また、ケラ科の昆虫であるケラの別名としても用いられ、この場合は「石鼠」と表記されることもある。
濃鼠は、ねずみ色のうち特に濃いものを指す語で、深みのある灰色を表す。漢字の「濃」が色の深さを、「鼠」が基本となる灰色をそれぞれ示しており、こねずみとも読まれる。
鼠の一種を指す語で、その性質がずる賢いと見なされたことに由来する。
冬眠鼠はヤマネ科に属する小型哺乳類で、山鼠とも呼ばれる。樹上性の習性を持ち、冬季には長期間にわたる冬眠を行うことで知られる。
老海鼠は、原索動物に属するホヤ類の総称を指す語である。海中に生息し、その形状が鼠に似ていることからこの名がついた。別名として海鞘とも呼ばれる。
金海鼠はキンコ科に属する棘皮動物で、茨城県より北の浅い海に生息する。体は長い楕円形を呈し、多くは灰褐色をしている。煮て干した加工品は中国料理の食材として用いられ、別名をフジコともいう。冬の季語としても知られる。
海鼠子とは、ナマコの卵巣を塩漬けにして乾燥させた食品の名称である。その独特の風味と食感から、特に酒の肴として珍重される。
独楽鼠はネズミ科に属する小型哺乳類で、その名は独楽のようにくるくると回る習性に由来する。高麗鼠とも呼ばれる。
高麗鼠はネズミ科の哺乳動物で、中国産ハツカネズミの変種である。体が小さく純白で、くるくる回る習性を持つことから、愛玩用として飼育される。絶え間なく動き回る様子から「高麗鼠のように働く」という比喩表現にも用いられ、表記は「独楽鼠」とも書く。
乾海鼠は、ナマコの内臓を取り除いて茹でた後、乾燥させた食品を指す。干海鼠とも表記され、いりこと呼ばれることもある。
鼠咬症は、ネズミやイタチ、ネコなどの動物に咬まれた傷口から感染する疾患である。通常、一週間から二週間程度の潜伏期間を経て、発熱や悪寒を伴い、咬まれた部位に赤い発疹や腫れ、疼痛が生じる。鼠毒症とも呼ばれる。
熬海鼠は、ナマコの内臓を取り除き、塩水で茹でて干した加工食品である。主に中国料理の材料として用いられ、海参や煎海鼠とも表記される。
トガリネズミ科に属する哺乳類で、北アフリカや日本の鹿児島・沖縄などに生息する。外見はドブネズミに似るが、顔が鋭くとがっているのが特徴である。昆虫やミミズなどを捕食し、体から強い悪臭を放つ。
窮鼠噛猫とは、追い詰められた鼠が猫に噛みつくという故事に由来する四字熟語で、絶体絶命の窮地に陥った弱者が、必死の抵抗で強者に立ち向かう様を表します。
偃鼠飲河とは、『荘子』逍遥遊篇に由来する四字熟語で、小さなネズミが川の水を飲む様子から、器量や能力には限界があり、多くを求めることはできないというたとえを表します。転じて、人間の欲望や要求が適度であるべきことを示唆する言葉として用いられます。
猫鼠同眠は、本来敵対関係にある者同士が結託して悪事を働くことの喩えである。また、為政者と悪人がぐるになり、法を無視して秩序が乱れている状態を指すこともある。この語は『新唐書』五行志に由来し、猫と鼠が共に眠るという不自然な情景から、社会の秩序が根本から覆されている様を表している。
鼠窃狗盗とは、こそこそと人目を避け、わずかな物を盗む卑劣な行為を指す。鼠が隠れて盗むように、また犬がこっそり食い物を漁るように、目立たぬよう細々と窃盗を行うさまを表す。『史記』に由来する四字熟語である。
城狐社鼠とは、城壁や社(やしろ)に巣くう狐や鼠のように、権力や権威に寄り添って保護されながら悪事を働く者を喩えた四字熟語である。特に君主の側近として地位を利用して悪行に及ぶ奸臣を指して用いられる。『晋書』に由来し、「社鼠城狐」とも言う。
雀角鼠牙とは、些細な争いや小さな訴訟を意味する。雀の嘴や鼠の牙のような取るに足らない事柄が、争いの原因となる様子を表している。
社鼠城狐とは、社(やしろ)に巣くう鼠と城に住み着く狐のことで、権力者に取り入って悪事を働く者を喩えた故事成語である。権力の座に近い者ほど除きがたく、害が大きいことを意味する。
梧鼠之技とは、多くのことを浅く知っているだけで、一つとして熟達した技を持たないことを意味する。梧鼠(ごそ)は五つの技を持つとされるが、いずれも中途半端で役に立たないことから、広く浅くて専門性に欠ける能力や、多芸は無芸に等しい状態を喩える表現である。