口腹とは、文字通りには口と腹を指すが、転じて飲食や食欲を意味し、特に食欲を満たすことを表す。また、口で言うことと心の中で思うことが異なる状態を指すこともあり、表裏のある人の様子を表現する際に用いられる。
「小腹」は「このかみ」と読み、身体の下腹部を指す語である。また「ほがみ」や「こがみ」と読む場合もある。
山の頂上と麓との中間あたりの部分を指す。山腹ともいう。
切腹とは自らの腹を刃物で切り、死に至る行為を指す。武士の自決の作法として知られ、江戸時代には武士に対する死刑の一形式としても用いられ、斬首に比べて名誉を保つ処刑方法とされた。
胸と腹を指すことから転じて、心の中や胸の内を意味する。また、信頼できる側近や腹心の部下を指す場合もある。
腹を立てること。怒りを覚えること。特に、不快な出来事や相手の言動に対して内心で強い不快感を抱く状態を指す。
同腹とは、同じ母親から生まれたことを指し、その関係にある兄弟姉妹をいう。また、転じて同じ考えや志を共有する者、すなわち同志を意味する場合もある。
自腹とは、本来は自分の腹部を指すが、転じて自分自身の金銭で支払う費用、すなわち自費を意味する。特に「自腹を切る」という慣用表現において、個人が自分の懐を痛めて代金を負担する様子を表す。
金腹はカエデチョウ科に属する小鳥で、銀色がかったくちばしが特徴である。原産地はインドからマレー半島にかけての地域で、江戸時代に観賞用の飼い鳥として日本に持ち込まれた。
剛腹とは、大胆不敵で度量が広く、物事に動じない心の持ちようを指す。腹の据わった様子を表し、困難に直面してもひるまず、肝の据わった態度を形容する言葉である。
脇腹とは、人体の腹部の左右両側に位置する部分を指す。また、転じて、正妻以外の女性から生まれた子を意味する場合もある。
同じ父親から生まれたが、母親が異なることを指す語。兄弟姉妹の関係において、母を同じくしない場合を表す。
船腹とは、船の胴体部分を指す語である。特に船体の中央部を表し、貨物を積載する空間やその容量を意味することもある。また、船舶そのものを指して用いられ、特に船の隻数を数える際に「船腹数」などの形で使われる。
魚の腹部を指す語で、特に魚体の腹側の部分を意味する。また、魚の腹の中にある内臓部分を含むこともある。
腹を刃物で切り裂くことで自ら命を絶つ行為を指し、特に武士の自決の作法として知られる。切腹と同義である。
非常に悔しくて腹が立つこと。怒りを抑えきれない様子や、もどかしい気持ちを表す。例えば、自分より劣ると思っていた者に負けるような場合に用いられる。
腹案とは、心の中で考えているがまだ公表していない計画や構想を指す。特に、文章や作品などの創作において、完成前に練り上げられる構想を意味する。
腹心とは、心の奥底にある真実の思いを指し、転じて、そのような本心を打ち明けられるほど信頼できる人物を意味する。特に、同輩や目下の者に対して用いられ、何事も任せられる側近や親しい部下を表す場合が多い。
腹蔵とは、考えや意見を心の中に隠し留めておくことを指す。表記としては「覆蔵」と書くこともある。
腹背とは、文字通り腹と背中を指し、身体の前と後ろを表す。転じて、敵が前後から迫るような切迫した状況を喩える。また、表面では従うふりをしながら内心では反発する、いわゆる面従腹背の状態を意味する場合もある。
腹膜とは、腹壁の内面や腹部内臓の表面を覆う薄い膜状の組織を指す。また、転じて腹膜炎を略す場合もある。
腹芸とは、言葉や行動に頼らず、経験や度胸によって物事を処理する手腕を指す。また、演劇においては、せりふや身振りを用いずに表情などで役の内面を表現する技法を意味する。さらに、文字通り腹を用いて行う芸能のことも含まれる。
「裏腹」とは、表向きの状態や期待される方向とは正反対の状況を指す。物事の表面と内面、あるいは予想と現実が食い違っている様子を表し、特に意図や努力とは逆の結果が生じた場合などに用いられる。
腹を抱えて大笑いする様子を表す。あまりの可笑しさに思わず腹を抱えるほど大笑いすることを指し、そのさまをも形容する。「捧腹大笑」などの形で用いられる。『史記』に由来する語で、誤用から生じた「抱腹」と書くこともある。
屠腹とは、自らの腹を刃物で切り、自殺することを指す。武士の自決の作法として知られる切腹と同義であり、割腹とも呼ばれる。
脊椎動物の腹部に位置し、胃や肝臓などの内臓を収容する空間を指す。医学分野では「フククウ」と発音されることもあり、「フクコウ」とも読まれる。
「瀉腹」は「くだりばら」と読み、激しい便通、すなわち下痢を意味する。漢字表記としては「下り腹」と書くこともある。
腹話術とは、唇や歯をほとんど動かさずに発声し、自分の声とは異なる声をあたかも別の人物や人形が話しているかのように聞かせる話術を指す。また、その技術を用いて人形と対話する形で演じられる芸能をも意味する。
飲河満腹とは、自分の身の程を知り、分相応に満足して生きる様子を表す四字熟語である。荘子の故事に由来し、川辺の鼠が黄河の水を飲んでも満腹以上には飲めないことから、人はそれぞれに定まった分限があり、それに安んじるべきだという教えを説く。
面従腹背とは、表面上は相手に従うふりをしながら、内心では反発し裏切ろうとする態度を指す。人の前ではへつらい従っているが、心の中では背き反抗しているという、表裏のある偽りの姿勢を表す四字熟語である。
腹を抱えて大笑いする様子を表す四字熟語で、非常に面白くてたまらない様子を指す。『史記』「日者伝」に由来し、笑いが止まらず思わず腹を押さえるほど滑稽な状況を描写する。
「捧腹絶倒」は、あまりにもおかしくて腹を抱えて大笑いし、転げまわるほどである様子を表す四字熟語です。『史記』「日者伝」に由来し、滑稽な出来事や話を聞いて、我を忘れて大笑いするさまを言い表します。
腹心之疾とは、体内の深いところにある重い病気のことであり、転じて、内部に潜んでいて容易に取り除くことのできない深刻な問題や、身近にいる最も危険な敵を指す。
腹誹之法とは、『史記』「平準書」に見える語で、心中で天子を非難することを罪とする法を指す。口に出さずとも内心で批判することを罰する、言論統制の厳しい法令として知られる。
帆に風がたっぷりと受け、ぱんぱんに膨らんでいる様子を表す。船の帆が順風をはらんで大きく張り詰めた状態を指し、勢いよく進む船の情景を描写する。