空翠とは、空に映える木々の青々とした緑色を指し、また山々に立ち込めるみずみずしく清らかな大気をも意味する。
晩翠とは、冬の厳しい寒さの中にあってもなお青々とした緑を保つ草木の様子を指し、またそのような草木そのものを表す語である。
翠雨とは、青葉の茂る季節に降る雨を指す。新緑に煙るように降り注ぐ雨の様子を、瑞々しい緑色を意味する「翠」の字で表現した雅語である。緑雨とも呼ばれる。
青緑色を帯びた煙、あるいは遠方の青々とした樹木などに立ち込めるもやを指す。
翠華とは、天子の旗を指す語である。古代中国において、天子の旗竿の先端をカワセミの羽で飾った故事に由来し、「翠」はカワセミを意味する。
翠玉とは、緑柱石の一種で、特に青緑色で透明なものを研磨して作られる宝石を指す。エメラルドとも呼ばれる。
翠黛とは、青緑色の眉墨を指し、転じてそのような色合いの美しい眉、あるいは眉の美しい女性そのものを形容する語である。また、遠望した際に青緑色にかすんで見える山々の景色を表すのにも用いられる。
翠微とは、山々が遠望した際に青緑色を帯びて霞むような、淡く美しい山の気色を指す。また、山の高所、特に八合目付近のあたりを表す語としても用いられる。
青々とした樹木に覆われた山々に立ち込める、青緑色がかった霞やもや。また、そのような樹木の青々と茂った様子を指す。
翠巒とは、青々とした緑に覆われた山々の連なりを指す。特に新緑の季節や深緑の時期に、遠望した際の山肌の鮮やかな緑色が連なる様子を表現する語で、翠嶺と同義に用いられる。
翡翠はカワセミの別称であり、またその羽のような鮮やかな青緑色を呈する半透明の宝石を指す。この宝石は硬玉の一種で、古来より装飾品として珍重されてきた。
山翡翠はカワセミ科の鳥で、カワセミよりも大形である。渓流沿いに生息し、背面は黒と白のまだら模様を呈する。頭上には冠羽があり、黒くて大きなくちばしが特徴である。別名をカノコショウビンともいい、夏鳥として知られる。
翡翠の羽で飾られた帳と紅色の寝殿を指し、美しく装飾された貴婦人の寝室を雅に表現した四字熟語である。
紫幹翠葉は、紫色を帯びた木の幹と緑鮮やかな木の葉を指し、山々が青々と茂り美しい景観をなしている様子を表す四字熟語である。略して「紫翠」ともいう。