即吟とは、その場で即座に詩歌を作ることを指し、またそのようにして作られた詩歌そのものを意味する。即興で詠む行為と作品の両方を包含する表現である。
詩歌に節をつけて声に出して歌うことを指す。特に漢詩などを独特の旋律で詠唱することを意味し、「吟誦」の表記を書き換えたものである。
吟醸とは、吟味して厳選した原料を用いて酒や醤油などを醸造することを指す。特に、米を精米し、低温でゆっくりと発酵させるなど、高度な技術と細心の注意を払って製造される日本酒を「吟醸酒」と呼ぶ。
吟味とは、物事の内容や質を細部に至るまで注意深く調べ、その価値や真偽を判断することを指す。また、古くは罪状の有無を厳しく取り調べる裁判手続きの意味でも用いられた。
詩歌を作り詠みたいという気持ちが次第に高まり、創作意欲が湧き上がってくる様子を指す。
沈吟とは、声を潜めて詩歌などを口ずさむことを指す。また、物事を深く考え込んで、なかなか決断がつかない様子も表す。
放吟とは、周囲を気にせずに声を張り上げて詩歌を吟じることを指す。高らかに歌う放歌と同様に、自由闊達な詠唱の様子を表す語である。
詩歌や俳句などを創作する際に、言葉や表現を極めて入念に練り上げ、苦心を重ねることを指す。また、そのようにして生み出された作品そのものを指す場合もある。
独吟とは、詩歌や謡曲などを一人で声に出して詠むことを指す。また、連歌や俳諧において、一人で歌や句を詠み上げる行為、あるいはその作品そのものを意味する場合もある。
朗吟とは、詩歌を声高らかに詠唱することを指す。特に、一定の節回しや抑揚をつけて、情感を込めて朗々と歌い上げる表現様式を意味する。
高吟とは、声を張り上げて詩歌を朗誦することを指す。特に、高らかに詠じる様子を表し、放歌高吟などの表現で用いられる。
強吟は謡曲における吟型の一つで、音程の高低が不規則で不安定な動きを示す。常に強く謡うわけではなく、厳粛さや勇壮さを表現する際に用いられ、弱吟と対をなす概念である。
遊吟とは、各地を巡り歩きながら詩歌を作り、それを吟じることを指す。自然や風景に触発されつつ、移動を伴う詩作と朗詠の行為を総称する表現であり、吟行や吟遊と同義である。
微吟とは、声をひそめて詩歌を詠じたり、小声で節をつけて歌うことを指す。心に浮かぶ詩情や旋律を、あえて大げさに響かせず、控えめな口調で独り楽しむような詠唱のあり方を表す語である。
吟誦とは、詩歌や文章を声に出して読み上げることで、特に節をつけて詠むことを指す。
吟嘯とは、声を長く引いて詩歌を詠むことを指す。また、深い感慨や悲しみを込めて声をあげ、嘆息する様子をも表す。
呻吟とは、苦痛や悩みに耐えかねて、思わず漏れるような低いうめき声をあげること。また、心身の苦しみや行き詰まりに際して、もだえ苦しむ様子を指す。
竜吟虎嘯とは、同じ志を持つ者同士が互いの気持ちを深く理解し合い、共鳴し合う様子を表す。また、歌声や楽器の音などが力強く響き渡り、あたかも竜や虎の咆哮が天地に鳴り響くかのような壮大な響きを形容する。
放歌高吟とは、周囲を気にせずに大声で歌い詠じる様子を表す四字熟語である。気ままに詠唱する振る舞いを指し、高吟放歌とも言う。
低唱微吟とは、しんみりとした調子で声をひそめ、詩歌を口ずさむことを指す。「低唱」は低い声で歌うこと、「微吟」は小声で詩を吟じることを意味し、同様の趣向の語を重ねて、静かに情感を込めて詠じる様を強調した表現である。
高吟放歌とは、声を張り上げて詩歌を吟じ、また高らかに歌を歌うことを指す。心のままに感情を解き放ち、自由闊達に詠唱する様子を表す四字熟語である。
高歌放吟とは、周囲を気にせずに大声で詩歌などを歌い上げる様子を指す。高歌は声高らかに歌うことを、放吟は遠慮なく吟じることを意味し、両者が合わさって自由闊達な詠唱の態度を表す四字熟語である。
「吟風弄月」は、風に吹かれながら詩を吟じ、月を眺めて楽しむことを意味する四字熟語である。自然の風物を題材に詩歌を作り、詠む行為を指し、特に詩人が風月を詠じる風雅な営みをたとえた表現として用いられる。