側杖とは、直接関わりのない事柄に居合わせたために、思いがけず災難や迷惑を被ることを指す。傍らにいたばかりに巻き込まれる様子を、杖で打たれることに喩えた表現である。
傍杖とは、自分には直接関係のない争いや事件の近くに居合わせたために、偶然に被害を受けることを指す。もとは喧嘩の傍らにいて誤って杖で打たれることを意味したが、転じて巻き添えを食うという意味で用いられる。「側杖」とも書く。
杖刑とは、律令制における五刑の一つであり、荊や竹で作った杖で罪人の臀部を打つ刑罰を指す。杖罪とも呼ばれる。
タデ科の多年草で、山野に自生する。若い茎には紅紫色の斑点があり、これが虎の毛皮の模様に似ていることからこの名がついた。若芽は酸味があり、食用とされる。スカンポとも呼ばれる。
むちとつえを指す語であり、特にむち打ちと杖打ちという二種類の刑罰を併せて指す場合が多い。
鹿杖は、先端が二股に分かれた形状を持つ杖を指す。また、握り部分がT字形をした撞木杖や、鹿の角を握り部分に取り付けた杖もこの名で呼ばれる。
斑杖はサトイモ科に属する多年草で、漢名に由来する名称である。その姿が蝮に似ていることから、別名を蝮草(まむしぐさ)とも呼ばれる。
禅杖とは、座禅修行において睡魔に襲われた修行僧を戒めるために用いられる法具である。竹製の杖の先端に柔らかな球が取り付けられており、これで肩を軽く叩いて注意を促す。
鳩杖は、頭部に鳩の飾りを付けた老人用の杖を指す。この名称は、鳩が飲食の際にむせないという故事に由来し、天子が功労ある老臣に長寿と健康を願って賜ったことにちなむ。『後漢書』に記述が見られる。
槊杖とは、小銃の銃身内部を清掃するために用いる、鉄製の細長い棒状の道具を指す。
錫杖は、僧侶や修験者が携行する法具の一種で、金属製の杖を指す。特に頭部には錫で作られた環が取り付けられ、その周囲に小さな環が複数下がり、振ると音を発する仕組みとなっている。
藜杖とは、アカザの茎を乾燥させて作られた杖のことで、軽量であることが特徴である。
三毬杖(さぎちょう)は、正月十五日に行われる厄除けの火祭り行事を指す。由来は、毬打に用いた長い柄の槌を三本立てたことに因むとされ、左義長とも呼ばれる。
松葉杖は、足に障害のある人が歩行を補助するために用いる杖で、上部が松葉のように二股に分かれた形状を特徴とする。使用者はこれを脇の下にあてがい、体重を支えながら移動する。
一杖一鉢とは、僧侶が持つわずかな持ち物、すなわち一本の杖と一つの托鉢用の鉢を指し、それ以外の所有物を持たない質素な生活様式を表す。転じて、身軽な旅や、必要最小限の物だけで生きる簡素なあり方を意味する。
伯兪泣杖は、『説苑』「建本」に由来する四字熟語で、杖で自分を打った母が以前より力が弱くなっていることに気づき、母の老いを悲しんで泣いた伯兪の故事に基づく。ここから、孝行心の厚さや、親の衰えをいたみ悲しむ心情を表す。