魚や野菜などに薄く塩を振り、軽く塩味をつけること。また、そのように調理した食品を指す。通常の塩漬けよりも塩分が少なく、素材の風味を生かしつつ程よい塩加減で味わいを引き立てる調理法である。
手塩とは、かつて各自の食膳に好みで用いるために添えられた塩のことを指す。そこから転じて、自ら大切に育てることを「手塩にかける」と表現するようになった。また、小さく浅い皿を意味する「手塩皿」の略称としても用いられる。
岩塩は、岩石の層中に天然に産する塩化ナトリウムの結晶であり、粒状や立方体の形状を呈する。山塩や石塩とも呼ばれる。
精製を経ず、粒の粗い状態の塩を指す。天然のミネラル分を多く含み、主に漬物や料理の下ごしらえに用いられる。
堅塩は、精製されていない固形の塩を指す語で、「かたしお」とも読む。
無塩とは、塩を用いないことを指す。また、保存のために塩を加えず、生のまま新鮮な状態であること、特に魚介類の鮮度が高いことを表す。転じて、世間慣れしておらず純粋な人を形容する場合にも用いられる。なお、「むえん」と読む場合は、塩分が含まれていないという意味となる。
塩素は、特有の刺激臭を放つ黄緑色の気体元素である。強い酸化作用を持ち、その性質を利用して漂白や殺菌、あるいは水道水の消毒などに広く用いられるが、人体に対しては有毒である。
塩蔵とは、食品を塩漬けにして保存性を高める方法を指し、またそのように加工された食品そのものを表すこともあります。
塩尻とは、塩田において円錐状に盛り上げた砂の山を指す。これに海水をかけて塩分を付着させ、天日乾燥させることで塩を採取するためのものである。
塩瀬とは、厚手の羽二重に分類される絹織物の一種であり、主に帯地として用いられる。
塩汁(しょっつる)は、イワシやハタハタなどの魚を塩漬けにして発酵させ、その過程で滲み出た液体を原料とした調味料である。秋田県の特産として知られ、特に「塩汁鍋」に用いられる。漢字では「醢汁」と表記することもある。
藻塩は、海水を多く含んだ海藻を焼き、その灰を水に溶かして上澄みを取り、煮詰めて作る塩を指す。また、その製造のために汲み上げる海水そのものを指す場合もある。古代の製塩法に由来する語である。
希塩酸は、塩酸を水で薄めた希薄溶液を指す。無色透明の液体で、消化剤や殺菌剤として用いられることがある。「稀塩酸」と表記される場合もある。
塩干魚とは、魚を塩漬けにした後に乾燥させて保存性を高めた食品を指す。
御手塩とは、主に女性が用いる浅く小さい皿を指す言葉で、手塩皿とも呼ばれる。食膳の穢れを清めるために小皿に塩を盛った習慣に由来し、その器自体を指すようになった。
優れた才能や能力を持つ者が、その力を十分に発揮できない環境に置かれたり、ふさわしくない低い仕事に従事したりすることを喩えた故事成語である。『戦国策』楚策に由来し、一日に千里を走る名馬(驥)が、重い塩の荷車を引かされる様子から、人材の不遇や不適切な処遇を表す。
「麪市塩車」は、雪が降り積もる様子を表す四字熟語である。街の市場が白い麪のように見え、往来の車が塩を撒いたかのように白く染まる光景を詠んだもので、唐代の詩人李商隠の詩「喜雪」に由来する。
米塩博弁とは、米や塩のように細かな事柄まで広く詳しく論じることを指す。議論が詳細かつ多方面にわたって交わされる様子を表し、時に些末なことをくどくどと述べる意味合いも含む。『韓非子』の「説難」に由来する四字熟語である。
米塩瑣屑とは、日常の些細な雑事や生活上の細々とした用務を指す四字熟語である。米や塩といった生活必需品から、細かい雑事までを含む、日々の暮らしにおける煩わしい雑務全般を意味する。