枳棘とは、棘を持つカラタチやイバラなどの植物を指す。転じて、邪魔なものや悪人の喩えとしても用いられる。
「荊棘(おどろ)」は、草木が乱れ茂っている状態を指す。また、髪などが乱れている様子を表す際にも用いられ、「髪をおどろに振り乱す」などの表現がある。漢字表記は「棘」とも書く。
風棘とは、手足の指の骨が結核菌に感染し、紡錘状に腫れ上がって痛みを伴う炎症性の病変を指す。
棘蟹はタラバガニ科に属するカニの一種で、土佐湾から相模湾にかけての海底に生息する。体表には多数の棘状の突起があり、食用として利用される。
棘心とは、棘のある木の芯を指す。また、『詩経』の一節に見られるように、成長に手間のかかる子供を、棘のある木の生長に喩えて表現する言葉でもある。
槐棘とは、エンジュの木とイバラを指す語である。また、転じて、高官の位や三公九卿といった高位の官職を表す「槐門棘路」の略称としても用いられる。
九棘三槐は、古代中国の朝廷における高官の地位を表す四字熟語である。棘は棘の木を指し、槐は槐の木を指す。周代の制度では、朝廷に九棘と三槐の木を植え、それぞれ公卿や三公などの高官の席次を示した故事に由来する。後には、高位高官や顕職のたとえとして用いられる。『後漢書』寇栄伝などに見える。
槐門棘路とは、古代中国の周代において国政を担う最高幹部を指す四字熟語である。「槐門」は朝廷の前庭に植えられた三本の槐の木に由来し、三公や大臣の地位を表し、「棘路」は九本の棘の木で示された九卿の位置を意味する。これらを合わせて、政界の枢要な地位にある高官や公卿を総称する表現となっている。
「披荊斬棘」は、荊や棘などの障害となる草木を切り払って道を切り開くという原義から転じて、困難や障害を乗り越えながら進んでいくことを意味する。また、苦労を重ねて事業や道を切り開くことの喩えとしても用いられる。『後漢書』「馮異伝」に由来する四字熟語である。
銅駝荊棘とは、かつて繁栄した都が荒廃し、銅製の駱駝像が荊棘に埋もれる様子を表す故事成語である。西晋の索靖が洛陽の宮門前にあった銅駝を指し、天下が乱れればこの像も草むらに埋もれるだろうと予言したことに由来する。転じて、栄華を極めたものが衰退し、荒れ果てる様を喩える。
千荊万棘とは、多くの困難や障害が待ち受けている状況を表す四字熟語である。文字通り、無数の茨や棘が立ちふさがる様子から、道中や物事の進行が極めて困難で、苦難に満ちていることを意味する。
三槐九棘とは、古代中国の周代において朝廷で訴訟を審理する際、三公は槐の木の下で、九卿は棘の木の下で聴いた故事に由来する語で、転じて三公九卿、すなわち朝廷の最高位の高官たちを指す。
荊棘銅駝は、かつて宮中にあった銅製の駱駝像が、戦乱で荒廃した都の中で茨に埋もれている様子を描いた故事に由来する。転じて、世の乱れや国家の衰退、栄華が廃墟と化した有様を喩える四字熟語である。