白濁とは、液体などが白く濁る状態を指す。透明だったものが不透明になり、白みを帯びて曇る様子を表し、例えば入浴剤を溶かした湯が白く濁るような場合に用いられる。
汚濁とは、水や空気などが不純物によって汚れ、濁る状態を指す。特に水質汚染の文脈で用いられることが多く、清浄さが損なわれた様子を表す。仏教用語としては「おじょく」と読まれ、心のけがれや煩悩を意味する場合もある。
乳濁とは、液体が乳汁のように白く濁る状態を指す。特に、液体中に微細な粒子が分散し、コロイド溶液を形成している場合に用いられる表現である。
混濁とは、液体などが不純物を含んで澄んでいない状態を指す。また、記憶や意識が混乱してはっきりしない様子にも用いられる。表記は「溷濁」とも書く。
濁音とは、仮名に濁点(゛)を付けて表される音声を指します。例えば、清音の「カ」に対して「ガ」、「ハ」に対して「バ」がこれに当たり、対応する拗音も含まれます。清音や半濁音と区別される、有声の子音を伴う音節の総称です。
濁酒(どぶろく)と同じく、米や麹を原料として醸造されるが、通常の清酒と異なり、もろみを濾過せずに仕上げた白濁した酒を指す。
濁点とは、日本語の仮名文字において濁音を表すための記号で、清音の仮名の右上に付される二つの点「゛」を指します。この符号を付すことで、例えば「か」が「が」に、「さ」が「ざ」へと変化し、音声上の濁りを示します。
濁流とは、泥や砂などを含んで濁った水の激しい流れを指す。特に大雨の後などに河川の水量が増大し、勢いよく流れる様子を形容する際に用いられる。清流に対比される表現である。
濁世とは、人々の心が濁り、道徳が乱れた世の中を指す。特に仏教思想においては、末世や末法の世を意味し、煩悩に満ちたこの世の様相を表す。また「だくせ」とも読まれる。
「溷濁」とは、異なるものが入り交じって濁る状態を指し、転じて物事が乱れ、秩序を失う様子も表す。同義語として「混濁」の表記も用いられる。
濁醪とは、澱が沈まずに濁ったままの酒を指し、どぶろくに同じである。
濁酒(どぶろく)とは、発酵後に濾過を行わず、もろみの状態のまま残る白く濁った酒を指す。にごり酒やもろみ酒とも呼ばれ、通常の清酒とは異なる素朴な風味が特徴である。漢字では「濁醪」とも書き、「だくろう」と読む場合もある。
鼻濁音とは、発音時に呼気の一部が鼻腔に抜けることで生じる柔らかな響きを持つ濁音を指す。標準語では、語頭を除くガ行音がこの発音となる傾向があり、例えば「大学」の「ガ」などが該当する。
「揚清激濁」は、清らかな水を湧き上がらせて濁った水を打ち砕き押し流すという原義から転じて、善人や善行を表彰し奨励するとともに、悪人や悪事を厳しく取り締まり排除することを意味する四字熟語である。出典は『抱朴子』外篇にある。
「内清外濁」とは、内面は清らかな精神を保ちながら、外面は世俗に合わせて濁ったふりをして処世することを指す。乱世など危険な状況において身を守りながら生き延びるための処世術として用いられ、心の高潔さを失わずに、表向きは周囲の環境に順応する態度をいう。
濁った水が激しい勢いで盛んに流れ下る様子を表す四字熟語。「滾滾」は水が途切れることなく湧き出て流れるさまを意味し、濁流の荒々しくも力強い流れを強調している。
清濁併呑とは、善悪や清濁の区別なく、すべてを包み込んで受け入れる広い心構えを表す四字熟語である。善人も悪人も分け隔てなく容認する度量の大きさを意味し、訓読では「清濁併せ呑む」とも読まれる。
清聖濁賢とは、酒の異称である。故事によれば、魏の曹操が禁酒令を出した際、酒を愛する人々が清酒を聖人に、濁り酒を賢人にたとえてひそかに飲んだことに由来する。『三国志』魏志に典拠を持つ四字熟語で、酒を婉曲に表現する雅な言い回しとして用いられる。
仏教で用いられる四字熟語。末法の世を指し、劫濁・煩悩濁・衆生濁・見濁・命濁という五つの汚れが充満する悪い時代を意味する。『法華経』方便品に説かれる。
悪を除き善を推し進めることを意味する。『抱朴子』に由来し、濁った水を激しくかき混ぜて沈殿させ、清らかな水をかき立てて浮かび上がらせるという比喩から、悪しきものを取り除き善きものを顕彰することを指す。
「澆季溷濁」とは、世の中が乱れ、人々の心が汚れ濁っている末法の時代を意味する。特に、道徳が衰え、風俗が乱れた社会の様相を表す四字熟語である。